Vtuber活動を始めた際に、やっとの思いでショート動画を投稿しても、「次に何を投稿すれば…?」と、燃え尽きたように手が止まっていませんか。
「切り抜き」や「あるある」といったネタの種類は分かるのに、いざ自分らしいアイデアを出そうとすると頭が真っ白になる…。
他のVTuberと比べて「自分は空っぽだ」と感じ、スベるのが怖くて何も投稿できないと考えてしまう人もいるでしょう。
この記事では、あなたの中に眠る個性を“武器”に変え、アイデアを生み出す『掛け合わせの思考法』について説明していきます。
この記事を読めば、あなたはネタに困らない状態になるので、ぜひ参考にしてみてください。
「明日、投稿する動画がない…」その絶望、今日で終わりにしませんか?

VTuber活動を始めて、初めてのショート動画を無事に作り終え、大きな達成感と同時に「次は何を?」という重い不安を抱えている人も多く居ると思います。
あなたのその悩みは決して特別なものではなく、多くの人が陥る罠であり、その不安を取り除くには、原因と解決策を正しく理解する必要があります。
ここでは、以下の3つのポイントを順に解説していきますので、参考にしてください。
- VTuber準備生がぶつかる「2本目の壁」
- 巷の「ネタ100選」が、あなたの悩みを解決できない本当の理由
- この記事で解説する、ネタに困らなくなるための「思考法」
これらのポイントを理解するだけで、あなたは「なぜ自分が悩んでいたのか」が明確になり、以前よりも、ネタに困らなくなるはずです。

アイディアが頭から生まれてこない…



まずはシッカリと原因を知っていきましょう
VTuber準備生がぶつかる「2本目の壁」


VTuber活動には、多くの準備生が最初のショート動画を完成させた直後に、燃え尽きたように手が止まってしまう「2本目の壁」というものが存在します。
なぜなら、最初のショート動画は定番の「自己紹介」や「ティザーPV」など明確な目的と、ある程度の型が存在しているのに対して、2本目以降には決まったゴールがなく、「面白いことを自由に発想し続けなければならない」という、より高い創造性が求められるからです。
あなたも、たくさんの解説記事を読み込み、試行錯誤の末に最初の動画を完成させた時、大きな達成感を感じたはずです。
しかし、いざ「さあ、次も作るぞ!」と意気込んだ瞬間、「…あれ、次って何を作ればいいんだろう?」と、思考が停止してしまってはいませんか。
このように、最初の成功体験の直後に訪れるこの「2本目の壁」こそが、あなたの創造性を試す最初の大きなハードルであり、決してあなた一人だけが悩んでいる訳では無い事をまずは覚えておいてください。



2本目以降のショート動画がなかなか投稿できないわ…



最初の1本を投稿したのに、ここで足踏みしているのは勿体ないです!
巷の「ネタ100選」が、あなたの悩みを解決できない本当の理由


巷にあふれる「ネタ100選」のような記事をいくら読んでも、あなたのネタ切れの悩みは、残念ながら根本的には解決されません。
なぜなら、それらは魚(ネタ)を与えてくれるだけで、魚の釣り方(アイディアの創造方法)を教えてはくれないからです。
つまり、リストにあるのはあくまで一時しのぎの「他人のアイデア」であり、あなたの個性を輝かせ、創造性を育むものではありません。
リストを消費し尽くせば、また同じ「何もない」というスタート地点に戻ってきてしまいます。
例えば、ネタリストにあった「歌ってみた」を実践したとしましょう。
もちろん、あなたの素敵な歌声はファンを喜ばせるかもしれません。
しかし、その他大勢と同じ選曲、同じような見せ方では、「あなたでなければならない理由」にはならず、他のVTuberとの比較の中で「自分は空っぽだ」という悩みを深めることになりかねないでしょう。
だからこそ、あなたが本当に手に入れるべきなのは、消費するだけのネタリストではなく、あなたの中から無限にアイデアが湧き出る「思考のシステム(考え方)」です。



ネタリストに頼っちゃダメなの…?



頼って大丈夫です!ただ、プラスして「自分らしさ」を加える方法(考え方)は持っておくべきですね
この記事で解説する、ネタに困らなくなるための「思考法」


この記事では、ネタ切れの不安を解消するための、具体的で再現性の高い「思考の技術」を解説します。
これは、センスやひらめきといった曖昧なものに頼る考え方ではありません。
あなた自身の個性や経験という「自分だけの材料」と、ショート動画の「表現の型」を組み合わせる『掛け合わせの思考法』であり、誰でも実践できる方法です。
この記事を読み終える頃には、あなたは「何か面白いネタはないかな?」と答えを外に探す状態から、「自分のこの経験、どうやったら面白く伝えられるかな?」と、自分の中にあるものを活かす視点へと変化していることでしょう。
これから、あなたのVTuber活動を支える、心強い武器となる思考法を一緒に学んでいきましょう。



でも、自分に面白い経験なんて無い…



大丈夫です!大切なのは思考法を利用して、個性をどういう風に「掛け合わせる」かです
なぜあなたのVTuber活動でショート動画のネタが尽きるのか?


ネタ切れに陥ってしまうのは、決してあなたの才能やセンスがないからではありません。
アイデアを生み出すための「アプローチ」そのものを間違えている場合があり、正しいアプローチに切り替えるだけで、あなたの悩みは驚くほど軽くなる可能性があります。
ここでは、その「間違ったアプローチ」と「正しいアプローチ」について、以下の2つのステップで具体的に解説します。
- 原因:あなたは「外側」にばかり答えを探している
- 解決策:「面白い」は、すべて“あなたの中”にある
この原因と解決策を理解することが、ネタに困らない自分になるための第一歩だと言えるでしょう。



ネタ切れの原因なんて見たくないッ!



ここは、大事な所なのでシッカリ見ていきましょう
原因:あなたは「外側」にばかり答えを探している


ネタ切れの原因は、アイデアの源泉を「自分の外側」にばかり求めてしまう点にあります。
なぜなら、「外側」に答えを求めると、あなた自身の魅力から離れ、「自分らしさ」を見失う危険な道へと進んでしまうからです。
この「外側を探す」という行動は、具体的に以下2つの危険があります。
- 「バズるネタ」を追いかけることの危険性
- 他のVTuberと自分を比べてしまい、自信を失う負のループ
この2つの正体を理解することが、終わりのないネタ探しの旅から抜け出す方法となります。



ネタは外側から拾ってくるものでしょ?



外側から拾うのがNGというわけでは無いので、一旦見ていきましょう
「バズるネタ」を追いかけることの危険性


「バズるネタ」や流行りのトレンドばかりを追いかけるアプローチは、一見すると正解に見えますが、実はあなたの活動を危険に晒す罠だと言えるでしょう。
理由は主に2つあります。
1つ目は、常に移り変わるトレンドを追い続けることは、終わりのないマラソンと同じで、いずれ心身ともに疲弊してしまうから。
2つ目は、あなたの個性と合わないトレンドに乗っても、視聴者には「やらされてる感」が見透かされ、本当のファンは定着しないからです。
例えば、あなたが普段は落ち着いた癒し系の声で雑談をするVtuberなのに、無理に激しいダンスのトレンドを真似したとしましょう。
その動画は一時的に再生されるかもしれません。
しかし、あなたの本来の魅力は伝わらず、「この人は本当は何がしたいんだろう?」と視聴者を混乱させてしまいます。
このように、自分らしさを犠牲にしてトレンドを追いかける行為は、ファンとの信頼関係を損ない、あなた自身のブランドを傷つける危険な選択になりかねませんので、気を付けてください。



最新のトレンドはすべて真似すれば良いかと思っていたわ…



トレンドを追うのは大切ですが、自身のブランディングにあったトレンドを選ぶべきですね
他のVTuberと自分を比べてしまい、自信を失う負のループ


良かれと思って他のVTuberの動画を参考にすることは、時としてあなたの自信を奪い、何も生み出せなくする「負のループ」陥ってしまいます。
なぜなら、私たちは無意識のうちに、他人の完璧に編集された「完成品」と、自分の頭の中にある「アイデアの卵」を比べてしまうからです。
その圧倒的なクオリティの差を目の当たりにし、「それに比べて自分は空っぽだ…」という焦りを感じてしまいます。
例えば、「何かヒントはないかな」とYouTubeを開いたら、目に飛び込んできたのは、自分と同じくらいの時期に始めたはずのVTuberの、完璧な編集と面白い企画で何十万回も再生されている動画。
それを見た瞬間、「もうダメだ…」と感じてアプリを閉じ、結局何も始められないまま一日が終わってしまった、という経験はありませんか。
これは非常に勿体なく、あなたの頭の中はまだアイディアの状態なので、完璧ではありません。
そして、このままアイディアを練っていき、最終的にはライバルVtuber以上のクオリティになる可能性を秘めています。
それなのに、アイディアの段階でライバルの完成されたショート動画を見て心を折られてしまい結局諦めてしまうのは損としか言いようがありません。
このように、参考にしようとすればするほど自信を失い、行動できなくなる…。これこそが、多くの準備生が陥る「比較による思考停止」という負のループの正体です。
そのため、外側だけに目を向けすぎるのは注意が必要です。



確かにライバルを意識し過ぎて心を折られるのは嫌よね…



過度に参考し過ぎない様にしましょう
解決策:「面白い」は、すべて“あなたの中”にある


ネタ切れを根本から解決する唯一の方法、それは外側に向いていた視点を、あなた自身の「内側」に向けることです。
あなたが「自分は空っぽだ」と感じているその心の中にこそ、実は誰にも真似できない最高のアイデアの源泉が眠っています。
なぜなら、視聴者の心を本当に動かすのは、完璧に作られたコンテンツではなく、あなたの人間味や「あなたらしさ」が垣間見える瞬間だからです。
この「内側」からアイデアを生み出すための具体的な方法として、ここでは以下の2つのアプローチを解説していきます。
- あなたのコンプレックスや弱点こそが、最高の武器になる
- 「ネタを探す」から「ネタを創造する」へ
この2つの視点を手に入れることで、あなたは「自分だけの武器」に気づき、日々のすべてをコンテンツに変える力を得ることができるでしょう。



私の中に秘めたる力(ネタ)が眠っているってことねッ



そういうことです(無駄にカッコつけた言い方…)
あなたのコンプレックスや弱点こそが、最高の武器になる


あなたが「人に見せたくない」と感じているコンプレックスや弱点こそが、実は視聴者の共感を呼び、あなたを唯一無二の存在にする最高の武器になります。
なぜなら、完璧でクールなヒーローよりも、弱点だらけでも必死に頑張る主人公の方を、多くの人は「応援したい」と感じるからです。
これは、ジャンプ作品に登場する主人公をイメージするといいかもしれません。大体の主人公は最初から強いわけでは無く、修行や戦闘経験を積んで徐々に「弱い→強い」という感じでステップアップしていきいますよね。
この、「弱い」部分を敢えて読者に見せることで、物語に惹きこんでいき最終的にそのキャラクターに魅了されていきます。
このように、あなたの弱点は視聴者があなたの物語に感情移入するための、最も強力なフックとなりえます。
例えば、あなたが「ホラーゲームが大の苦手」という弱点を持っているとしましょう。
その弱点を活かし、絶叫シーンだけを集めたショート動画を作れば、それは「ゲームが下手」というマイナスな印象にはなりません。
むしろ、「この子のリアクションは面白い!」という強烈な個性として、視聴者の記憶に刻まれるでしょう。
そして、この “個性” は外側では得られず、「あなただからこそ」引き出せる魅力です。
このように、あなたの弱点は隠すべき欠点ではなく、むしろあなただけの「面白い」を生み出すための大切な才能だと言えます。



自身の弱点やコンプレックスを武器(ネタ)にするってことね



悩みは人によってそれぞれ違うので、他と被らず唯一無二となります
「ネタを探す」から「ネタを創造する」へ


ネタ切れを根本から解決するために、今日からあなたの意識を「ネタを探す」モードから、「ネタを創造する」モードへと切り替えてみましょう。
なぜなら、「探す」という行為は、答えが“外”にあるという受け身の姿勢です。それに対し、「創造する」という行為は、答えを“自分の内側”から生み出すという能動的な姿勢だからです。
この意識改革こそが、アイデアに困らなくなるための最も重要な事だと言えます。
例えば、あなたが夕飯の買い出しで面白いハプニングに遭遇したとしましょう。
「ネタを探す」モードの人はそれをただの出来事として見過ごしてしまいます。
しかし、「ネタを創造する」モードのあなたは、「このハプニング、どう切り取れば面白く伝わるかな?」と、頭の中で編集を始めているはずです。
このように、意識を切り替えるだけで、あなたの日常は、最高のネタが埋まっている宝の山に変わるでしょう。



確かに外側だけに意識を向けていたら、日常をネタにする事を気が付かないかもね



何気ない日常の出来事でもショート動画のネタになりえます
vtuber ショート動画のネタが無限に湧き出る「掛け合わせの思考法」


ここからは、あなたの「ネタ切れ」を根本から解決する具体的な思考法、『掛け合わせの思考法』について解説します。
この方法は「センス」や「ひらめき」に頼るものではなく、誰でも実践できる「アイデアの作り方」であり、一度理解すれば、ショート動画を作る上であなたの武器になるでしょう。
この思考法は、以下の2つの簡単なステップで構成されています。この順番通りに進めるだけで、誰でもオリジナルなアイデアを生み出せるようになります。
- STEP1: あなただけの「ネタの源泉(材料)」を見つける
- STEP2: 無限に企画を生み出す3つの実践フォーマット
- 【実践作例集】「掛け合わせの法則」で生まれる企画9選
この2ステップを踏むことで、アイデアの枯渇に悩む可能性が今までと比べて極端に減りますので、参考にしてみてください。



む、難しそうね…



誰でも出来るくらい簡単なので、安心してください
Vtuber準備中の人にオススメのショート動画を投稿 “内容” と “順番” について以下記事で詳しく紹介していますので、興味があれば参考にしてみてください。


STEP1: あなただけの「ネタの源泉(材料)」を見つける
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「掛け合わせの思考法」を実践する最初のステップは、あなただけの「ネタの源泉」、つまりあなた自身の個性や特徴を深く理解し、言葉にすることから始まります。
なぜなら、どんなに素晴らしい調理法(考え方)を知っていても、肝心の「材料」がなければ料理(動画)は作れません。あなた自身こそが、これから無限のアイデアを生み出すための、最高にユニークな食材に他なりません。
ここでは、あなたという食材を多角的に分析するために、以下の3つのカテゴリーに分けて質問を用意しました。
- あなたの「好き・得意」を掘り下げる質問
- あなたの「弱点・コンプレックス」を武器に変える質問
- あなたの「日常・癖」をコンテンツにする質問
難しく考えず、自分と対話するような気持ちで質問に答えてみてください。きっと、あなたも知らなかった魅力的な「ネタの源泉」が見つかることでしょう。



質問に答えるだけなら、私に出来そうねッ!



特に難しい質問もありませんので気軽に答えてください
また、自身の個性や強みを知りたい場合は、以下記事も参考にしてみてください。↓




あなたの「好き・得意」を掘り下げる質問


まずは、あなたの「好き」や「得意」なことから、ネタの源泉を探っていきましょう。
なぜなら、あなたが心から夢中になれることは、最も熱量を持って語れるテーマであり、その熱は必ず視聴者に伝わって、同じ趣味のファンと繋がるきっかけになるからです。
例えば、「ラーメンが好き」という一つの事柄からでも、「激辛チャレンジ」や「最強アレンジ選手権」など、無数の企画が生まれる可能性があります。
あなたの「好き」は、思っている以上に強力な武器となるんですよね。以下の質問に答えて、あなただけの武器をリストアップしてみてください。
- 寝食を忘れるほど夢中になれることは何ですか?
- 他人から「そんなことまで知ってるの?」と驚かれる知識は何ですか?
- これまでで、一番お金と時間をかけてきた趣味は何ですか?
- あなたの「推し」は誰(何)ですか?その魅力を3つ教えてください。
- カラオケに行ったら、必ず歌う「十八番」の曲は何ですか?
今回の質問は人によっては、スラスラ答えられたものもあれば、少し手が止まってしまった質問もあったかもしれません。
特に、「他人から驚かれる知識」という質問で、「そんな経験ないかも…」と感じた方もいるのではないでしょうか。
でも、安心してください。仮に他の人に直接そう言われた経験がなくても、あなたが「これは何も知らない人より少し詳しいかな?」と感じることであれば、それは立派な武器になります。
大切なのは、他人からの評価ではなく、あなた自身が「これが好きだ」と少しでも思える熱量です。その小さな熱こそが、最高のネタの源泉になります。



ここでの質問では、自分の「最も熱量を注げる ”何か” 」を見つける所です
あなたの「弱点・コンプレックス」を武器に変える質問


次に、あなたが隠したいと思っているかもしれない「弱点」や「コンプレックス」から、あなただけの魅力を掘り起こしていきましょう。
なぜなら、完璧な姿よりも、少し欠点があったり何かに苦戦していたりする姿の方が、視聴者は人間味を感じて強く惹きつけられるからです。
「弱点」は、視聴者があなたを「応援したい」と思う最高のきっかけになります。
例えば、「絵が絶望的に下手」というコンプレックスがあったとします。
しかし、その弱点を逆手にとって「画伯」を名乗り、お題の絵を描く配信をすれば、そのユニークな画風は「下手」ではなく、他の誰にも真似できない「面白い個性」としてファンに愛されるでしょう。
このように、 あなたの弱点は見方や魅せ方を変えればすべてが愛すべきチャームポイントになります。
自分が隠したい、あるいは人に知られたくない事であっても、勇気を出して、以下の質問であなたの「武器」を見つけてみてください。
- あなたが自覚している、最大の弱点・欠点は何ですか?
- 「これだけは本当に苦手…」と子供の頃からずっと思っていることは何ですか?
- 思わず「やっちゃった…」と頭を抱える、あなたのドジなエピソードを教えてください。
- 他人から「そこ、ちょっと変わってるよね」と言われる点はどこですか?
- あなたが、一番のコンプレックスだと感じていることは何ですか?
これらの質問に答えるのは、少し勇気がいったかもしれませんが、自分を知るという意味ではとても大切です。
ただ、「変わってるねと言われる点」という質問で、「誰にもそんなこと言われたことない…。私は普通で、面白くない人間なのかな…」と不安になった方もいるかもしれません。
ですが、全く問題ありません。大切なのは、他人から「変わっている」と評価されることではなく、あなた自身が「私のこういう所、みんなと少し違うかも?」と自覚することです。
その「少しの違い」こそが、あなたの個性となり、視聴者にとっては新鮮で魅力的に映ります。



さすがに、トラウマレベルの弱点やコンプレックスをネタにする必要は無いからねッ!
あなたの「日常・癖」をコンテンツにする質問


最後の仕上げに、あなたの何気ない「日常」や「癖」の中から、最高のネタの原石を見つけ出しましょう。
なぜなら、ファンが好きになるキッカケの1つとして、作り込まれたキャラクター性だけでなく、ふとした瞬間に見えるあなたの「素」の部分を知った時も含まれるからです。
日常や癖は、あなたの人間味を伝え、視聴者との距離を最も縮めてくれる最高のツールになります。
例えば、「朝起きて一番に白湯を飲む」というだけの何気ない日常も、「なんで白湯?」「どんなマグカップ使ってるの?」「寝癖やばくない?」など、ファンにとっては気になるポイントの宝庫です。
そこから雑談配信のテーマが生まれたり、お気に入りのマグカップを紹介するショート動画が作れたりするんですよね。
あなたが「普通すぎる」と思っている日常こそ、ファンが最も見たいと願う宝物かもしれません。以下の質問を通して、あなたの日常に隠されたお宝を探してみてください。
- 朝起きて、一番最初にすることは何ですか?
- 「またやっちゃった」と思う、あなたの無意識の癖はありますか?
- 会話の中で、ついつい言ってしまう口癖は何ですか?
- あなたの部屋の中で、一番お気に入りのモノ(場所)はどこですか?
- 最近、お腹を抱えて笑った出来事を教えてください。
こちらもすぐに答えられる質問もあれば、「自分の癖って何だろう?」と、少し考え込んでしまったものもあるかもしれません。
特に「癖」や「口癖」といったものは、自分ではなかなか気づけないものです。もし答えに詰まってしまったら、ぜひ家族や親しい友人に「私、何か面白い癖とかってあるかな?」と聞いてみてください。
自分では当たり前だと思っていた意外な一面を、周りの人は知っているかもしれません。それこそが、ファンを魅了する最高の「ギャップ」になります。



ぜひ色々な人に自分の癖について質問してみてください
STEP2: 無限に企画を生み出す3つの実践フォーマット


STEP1であなただけの「材料(個性)」を見つけたら、次はその材料を美味しく調理するための「表現の型(フォーマット)」を学びましょう。
なぜなら、どれほど魅力的な個性を持っていても、それを視聴者に伝わる形に「調理」しなければ、その面白さは伝わらないからです。
表現の型は、あなたの個性を最高の料理(動画)に仕上げるための「レシピ」の役割を果たします。
ここでは、数あるレシピの中から、特に使いやすい代表的な3つの型について、その本質的な意味合いと共に解説していきます。
- ライブ配信切り抜きの型
- コミュニティ共感型
- セルフ解説型
これらの型を知るだけで、あなたは一つの個性から何通りもの企画を生み出せるようになります。まずは、それぞれの型が持つ力を理解していきましょう。



材料を使って企画を作るってことね



今回紹介する型(フォーマット)を使って自分ならではの企画を作ってみてください
ライブ配信切り抜きの型


ここでは、STEP1の個性を活かす「ライブ配信切り抜き型」について紹介します。
これは、STEP1で見つけたあなただけの個性(材料)を元に、長時間のライブ配信の中から、最も輝いている瞬間を効率的に切り抜くための実践的な型です。
なぜなら、目的なく2時間の配信を見返しても、どこを切り抜けば良いか分からず途方に暮れてしまいます。
しかし、「私の武器はこれだ」という材料リストを先に持っておくことで、膨大な映像の中から「どの瞬間を探すべきか」が明確になります。
具体的に、STEP1の材料がどう役に立つのかを見ていきましょう。
あなたがSTEP1の自己分析で、以下2つの「材料」を見つけたとします。
- 弱点:「ホラーゲームが大の苦手(絶叫しがち)」
- 口癖:「なるほどですね」
たとえば、あなたが2時間のホラーゲーム配信を終えました。配信後、あなたは「漠然と面白いシーンはどこか?」と探す必要はありません。
あなたのミッションは「絶叫した全シーン」と「『なるほどですね』と言った全シーン」を探し出すことです。
その結果、あなたは10個の絶叫シーンと、30回の「なるほどですね」シーンを見つけた場合、これらを材料に、以下のようなショート動画を作ることが可能なんですよね。
- 「絶叫シーンだけを繋いだショート動画」
- 「全然なるほどじゃない場面で『なるほどですね』と言っているシーンを集めた動画」
いかがでしょうか。これらは、ただ流行を追いかけた動画とは違い、あなたの個性が100%反映されたショート動画の、最高の「企画」となります。
あなた自身の弱点や口癖から生まれているため、他の誰とも被らない独創的な内容になるでしょう。
このように、「ライブ配信切り抜き型」は、STEP1の自己分析を具体的な動画制作に直結させる、非常に分かりやすい手法です。
この方法であれば、わざわざ外にネタを探しに行く必要はありません。つまり、あなたがライブ配信を続ける限り、ショート動画の「企画(レシピ)」が半永久的に生まれ続けるということです。



ライブ配信がショート動画になるなんて最高じゃない♪
コミュニティ共感型


次に紹介するのは、STEP1で見つけたあなたの「好き」というたった一つの材料を、ファンを巻き込みながら無限ループの企画へと育てていくための「コミュニティ共感型」です。
あなたが発信した「これ、好きなんだけど分かる?」というメッセージに対して、視聴者から「分かる!」「これもあった!」という共感のコメントを募集し、そこから企画内容を無限に集められる可能性がある型となります。
この型が正常に循環すれば、あなたのチャンネルを活性化させ、熱心なファンコミュニティを形成する核となります。
具体的に、この「無限の企画」を生み出す流れを見ていきましょう。
あなたがSTEP1の自己分析で、以下の「材料」を見つけたとします。
- 好き・得意:「90年代のアニメが大好き」
そして、以下ステップを踏んでいきます。
【ステップA】最初の「共感ネタ」を投稿する
まず、この材料を元に、「90年代アニメの戦闘シーンで、敵が変身を律儀に待ってくれる」あるあるといった、特定の視聴者に深く突き刺さるショート動画を投稿します。
そして動画の最後に「他にもみんなが思う90年代アニメあるある、コメントで教えて!」と呼びかけます。
【ステップB】視聴者のコメントを元に、次の動画を作る
すると、コメント欄には「必殺技の名前を全員で叫びがち」「OPで主要キャラが崖の上に立っている」など、あなただけでは思いつかなかった最高の共感ネタが集まります。
今度は、「視聴者コメントのあるあるネタが天才すぎたwww」といった、ファンとの共作動画を作ることができるんですよね。
【ステップC】ライブ配信企画へ昇華させ無限ループを完成させる
さらに、「今度、みんなで90年代のアニソンを同時に聴きながら『あるある』を語り合う配信をしよう!」と呼びかければ、コミュニティを巻き込んだ一大イベントへと発展します。
そして重要なのが、そのライブ配信で集まった、さらに濃密な「あるあるネタ」を元に、あなたは再び【ステップA】の新しいショート動画を作ることができる、という点です。
このサイクルを回し続ける限り、あなたのたった一つの「好き」から、文字通り無限に企画を生み出し続けることが可能になります。
これこそが、あなたの個性を中心に、ファンとの絆を深めながらネタを無限に生み出す「コミュニティ共感型」の真髄です。



ステップA~Cを永遠に回していきましょう
セルフ解説型


最後の型は、あなたのこれまでの活動記録そのものを「ネタの源泉」に変えてしまう「セルフ解説型」です。
これは、過去の自分にツッコミを入れることで、あなたの「成長の物語」をファンと共有する手法となります。
この型はゼロから新しいものを作る必要が一切なく、既に存在するあなたの過去動画やライブなどを再利用するだけです。
ファンは「完璧な今のあなた」だけを見たいわけではありません。
未熟で可愛らしい過去のあなたと現在のあなたを比べることで「この子はこんなに成長したんだ」という物語性を感じ、より深く応援したいという気持ちも持っています。
具体的に、この型がどう機能するのかを見ていきましょう。
あなたがデビューして1ヶ月が経ったとします。そこで、あなたの記念すべき最初の配信アーカイブを元に、現在のあなたが、過去の自分の言動にツッコミを入れていくショート動画を企画します。
ここでのあなたのミッションは、ただ漠然と過去の配信を眺めて「この頃は下手だったな〜」と感想を言うことではありません。
STEP1で作成した「材料リスト」を採点基準のように使い、「過去の自分は、自分の個性をどれくらい発揮できていただろうか?」という、明確な視点を持って分析・解説することです。
例えば、過去に決めた材料に対して、以下のセルフ解説が可能だったりします。
- 「弱点:極度の心配性」という材料
→ 初配信で開始5分で10回もマイク音量を確認している過去の自分に「心配しすぎ!w」とテロップと音声でツッコミを入れる。 - 「好き:90年代アニメ」という材料を元に
→ 緊張しながらも、好きなアニメの話になった途端、早口で語り出す過去の自分に「この時だけイキイキしすぎ!」とツッコミを入れる。
このように、あなたの成長や変わらない部分を物語として見せるだけでも強力ですが、この型をさらに「無限の企画」へと昇華させる、非常に重要なポイントがあります。
それは、動画の最後に「みんながツッコミや当時の心境についての解説を入れてほしい、私の過去のシーンがあったら、コメントで教えてね!」と、視聴者にお題を募集することです。
そうすれば、あなたのファンが、あなた自身も見逃していたような過去の面白いシーンを次々と発掘してくれます。
あなたは、そのお題に応えるだけで、ネタに困ることはなくなるでしょう。
このように、「セルフ解説型」は、あなたの活動の軌跡を物語に変えるだけでなく、ファンを巻き込むことで、それを「無限のネタ製造機」に変えてしまうフォーマットです。



自分自身も当時の状況を振り替えられて良いかもしれないわね
【実践作例集】「掛け合わせの思考法」で生まれる企画9選


ここからは、これまで学んできた「掛け合わせの思考法」が、実際にどのように機能するのかを体感していただくための、実践的な作例集です。
理論を理解するだけでなく、具体的な「完成図」を見ることで、あなたも「なるほど、こうやって応用すればいいんだ!」と、自分自身のアイデアを生み出すためのヒントを掴むことができるでしょう。
この作例集では、STEP2で学んだ3つの「実践フォーマット」のそれぞれに対して、STEP1で見つけた3つの材料カテゴリー(好き・弱点・日常)を掛け合わせた、合計9パターンの企画例を解説します。
- ①「ライブ配信切り抜き型」との掛け合わせ
- ②「コミュニティ共感型」との掛け合わせ
- ③「セルフ解説型」との掛け合わせ
これらの具体例を参考に、あなただけのショート動画を作成してみてください。



具体例は助かるわねっ!



自分らしい企画を立ててショート動画を作って見ましょう
①「ライブ配信切り抜き型」との掛け合わせ


ここでは、「ライブ配信切り抜き型」を利用した具体例を紹介していきます。
これは、あなたが普段おこなっているライブ配信の記録を、ショート動画の企画に変える、最も手軽で実践的なフォーマットです。
あなたの活動のすべてが、決して無駄にならないことを証明する最初のステップとなります。
「個性の発掘」→「型を利用した企画決め」→「ショート動画の作成」の3ステップで見ていきましょう。
↓「好き・得意」を掛け合わせた場合↓
材料(個性)の提示
あなたはSTEP1で、以下個性を見つけました。
好き・得意:「歴史(特に戦国時代)が大好き」
「ライブ配信切り抜き型」を使い企画を練る
まず「歴史好き」というあなたの材料を頭に置きます。
その上で、先日おこなった歴史テーマのゲーム配信を見返し、「あなたの『歴史好き』という個性が最も溢れ出ていた瞬間」を探し出します。
その結果、ゲームそっちのけで、ある武将の逸話を5分間も熱く語ってしまった場面を発見しました。
企画内容:「ゲーム配信中に、つい熱く語りすぎてしまった武将の逸話」
企画を元に動画を作成
タイトル案: 【脱線注意】ゲームそっちのけで武将について語りすぎたw
動画内容: あなたが熱く語る場面を切り抜き、「(※これはゲーム配信です)」「(この話、止まりません)」といったツッコミのテロップを入れる。
狙い: あなたの「好き」という熱量と専門性の高さを視聴者に伝え、同じ歴史好きのファンを強く惹きつけることが目的。
↓「弱点・コンプレックス」を掛け合わせた場合↓
材料(個性)の提示
あなたはSTEP1で、以下個性を見つけました
弱点:「滑舌が悪く、よく噛む」
「ライブ配信切り抜き型」を使い企画を練る
次に「滑舌が悪い」というあなたの材料を頭に置きます。
その視点で、先日おこなった雑談配信を見返し、「あなたの『滑舌の悪さ』が、最も面白く現れた瞬間」を探し出します。
その結果、視聴者の少し難しい名前を読もうとした際、何度も盛大に噛んでしまい、最終的に笑ってごまかしてしまった場面を発見しました。
企画内容:「配信中に視聴者の名前を上手く読めず、盛大に噛んでしまったシーン」
企画を元に動画を作成
タイトル案: 【悲報】自分の滑舌が終わってて、何も読めないVTuber
動画内容: あなたが噛んでいる場面を切り抜き、スロー再生を挟んだり、「言えてないw」というツッコミのテロップを入れたりして、面白さを強調する。
狙い: 「完璧ではない」という人間的な魅力を伝え、視聴者に「可愛い」「面白い」と感じてもらうことで、弱点を愛すべきチャームポイントに変えるのが目的。
↓「日常・癖」を掛け合わせた場合↓
材料(個性)の提示
あなたはSTEP1で、以下個性を見つけました。
癖:「会話の中で『なるほどですね』とよく言う」
「ライブ配信切り抜き型」を使い企画を練る
今度は「なるほどですね、という口癖」を頭に置きます。
その意識で、先日おこなった雑談配信を見返し、「会話の流れと全く関係ない場面や、全然なるほどじゃない場面で『なるほどですね』と言ってしまっている瞬間」を探し出します。
企画内容:「配信中の、分かっていない相槌『なるほどですね』まとめ」
企画を元に動画を作成
タイトル案: 全然分かってない相槌選手権【なるほどですね】
動画内容: あなたが不適切なタイミングで「なるほどですね」と言っている場面だけを集めて繋ぎ合わせ、「(※分かってません)」といったツッコミのテロップや、画面の端に回数をカウントするカウンターなどを表示する。
狙い: 無意識の癖を、視聴者と共有する「お決まりのネタ(ミーム)」に昇華させ、キャラクター性を強化するのが目的。
いかがでしたでしょうか。このように「ライブ配信切り抜き型」を使えば、あなたのどんな個性も、あなたらしいショート動画の企画へと変えることができます。
あなたが活動を続ける限り、そのすべてが未来のショート動画の材料になるんですよね。
②「コミュニティ共感型」との掛け合わせ


次に紹介するのは、STEP1で見つけたあなたの「好き」というたった一つの材料を、ファンを巻き込みながら無限ループの企画へと育てていくための「コミュニティ共感型」です。
この型の最大の強みは、あなたの一方的な発信で終わらないことです。
「これって、私だけ?」という小さな問いかけが、視聴者からの「私も!」「分かる!」という大きな共感の輪に変わり、コミュニケーションそのものが無限のネタになる点にあります。
「個性の発掘」→「型を利用した企画決め」→「ショート動画の作成」の3ステップで、その具体的な流れを見ていきましょう。
↓「好き・得意」を掛け合わせた場合↓
個性の発掘
あなたはSTEP1で、以下個性を見つけました。
好き・得意:「90年代のアニメが大好き」
型を利用した企画決め
まず「90年代アニメ好き」というあなたの材料を「合言葉」とします。
その上で、「この合言葉が分かる仲間を見つける」という目的で、超局所的な「あるあるネタ」を考えます。
企画内容:「90年代アニメ好きにしか伝わらない『あるあるネタ』を投稿し、視聴者からさらなる『あるある』を募集する」
ショート動画の作成
タイトル案: 【仲間募集】90年代アニメ好きにしか伝わらない“あるある”言いたい
動画内容: 「戦闘シーンで、敵が変身を律儀に待ってくれる」あるあるをショート動画で投稿。最後に「みんなが思う90年代アニメあるあるもコメントで教えて!」と呼びかける。
狙い: 同じ「好き」を持つ視聴者と強烈な一体感を生み出し、コメント欄を次の動画のネタの宝庫にすることが目的。
↓「弱点・コンプレックス」を掛け合わせた場合↓
個性の発掘
あなたはSTEP1で、以下個性を見つけました。
弱点:「極度の方向音痴」
型を利用した企画決め
次に「方向音痴」というあなたの材料を、弱点の告白(自己開示)として使います。
「同じ弱点を持つ仲間と繋がりたい」という目的で、あなたの失敗談を元にした企画を考えます。
企画内容:「自身の方向音痴エピソードを告白し、視聴者からも同様のエピソードを募集する」
ショート動画の作成
タイトル案: 【助けて】方向音痴すぎて、今日も目的地にたどり着けません…
動画内容: ゲーム内で迷子になったり、現実に迷ったりした短いエピソードを面白おかしく紹介。「同じ悩みの人いませんか?みんなの方向音痴エピソードで私を励まして!」と呼びかける。
狙い: 弱点をさらけ出すことで親近感を与え、「分かる!」という共感から「この子を応援したい」というファン心理を育てるのが目的。
↓「日常・癖」を掛け合わせた場合↓
個性の発掘
あなたはSTEP1で、以下個性を見つけました。
癖:「納豆にごま油をかける」
型を利用した企画決め
今度は「納豆にごま油」というニッチな癖を、「これってアリ?」という議論のテーマとして使います。
「この癖が普通かどうか、みんなの意見が聞きたい」という目的で、アンケート形式の企画を考えます。
企画内容:「自分の少し変わった癖を提示し、視聴者に『アリかナシか』を問うアンケート企画」
ショート動画の作成
タイトル案: 【異端?】納豆にごま油、もしかして私だけ?
動画内容: あなたが「納豆にごま油」の魅力を熱弁するショート動画を投稿。「この食べ方、アリ?ナシ?みんなの『我が家の納豆の食べ方』もコメントで教えて!」と問いかける。
狙い: あなたの些細な日常を、ファンが参加できる楽しい「イベント」に変え、チャンネル全体のコミュニケーションを活性化させるのが目的。
いかがでしたでしょうか。この「コミュニティ共感型」の真髄は、一度きりの投稿で終わらず、ファンを巻き込みながら企画を永遠にループさせていく点にあります。
あなたが投稿したあるあるネタのショート動画にコメントされた、視聴者からの新しい「あるあるネタ」や「共感エピソード」を元に再度あるあるネタのショート動画を作成。
このサイクルが回れば、ネタは枯渇せずに、無限にショート動画を制作可能です。
③「セルフ解説型」との掛け合わせ


最後のサンプルは、あなたのこれまでの活動記録そのものを、新しいショート動画の企画に変えてしまう「セルフ解説型」です。
ゼロから企画を考える必要がなく、あなたの「成長の物語」をファンと共有することで、より深い絆を築けるのがこの型の最大の強みです。
ファンは、あなたの未熟だった過去の姿と、成長した現在の姿の対比に、強い魅力を感じてくれます。
「個性の発掘」→「型を利用した企画決め」→「ショート動画の作成」の3ステップで、その具体的な流れを見ていきましょう。
↓「好き・得意」を掛け合わせた場合↓
材料(個性)の提示
あなたはSTEP1で、以下個性を見つけました。
好き・得意:「特定のゲームが大好き」
型を利用した企画決め
まず「ゲームが好き」というあなたの材料を頭に置きます。
その上で、例えば1年前の、そのゲームの初見プレイ配信を見返します。
あなたのミッションは、「現在の知識やスキルで見返した時に、ツッコミを入れたくなる過去の自分のプレイ」を探し出すことです。
その結果、今のあなたなら絶対にしないような、初々しいプレイングミスを発見しました。
企画内容:「1年前の自分のヘタクソプレイに、現在の自分がツッコミを入れる」
企画を元に動画を作成
タイトル案: 【1年前】自分の初見プレイが下手すぎて、逆に面白いんだがw
動画内容: 過去のプレイ映像に、現在のあなたのワイプ映像や音声を重ねる。「なぜそこでその技を!?」といったツッコミのテロップや解説を入れる。
狙い: あなたの「好き」が本物であることと、この1年での「成長」を同時に見せることで、ファンにあなたの物語性を感じてもらうのが目的。
↓「弱点・コンプレックス」を掛け合わせた場合↓
材料(個性)の提示
あなたはSTEP1で、以下個性を見つけました。
弱点:「極度の心配性」
型を利用した企画決め
次に「心配性」というあなたの材料を頭に置きます。
その視点で、あなたの記念すべきデビュー配信を見返します。
あなたのミッションは、「あなたの『心配性』という個性が、最も面白く現れた瞬間」を探し出すことです。
その結果、配信開始5分で10回もマイク音量を確認している、挙動不審な自分を発見しました。
企画内容:「デビュー配信での、心配性すぎる自分の挙動不審な行動まとめ」
企画を元に動画を作成
タイトル案: 【黒歴史】デビュー配信、緊張しすぎて挙動不審だった件
動画内容: 何度もマイク設定を確認している場面を切り抜き、現在のあなたが「いや、心配しすぎでしょw」と音声でツッコミを入れる。
狙い: 過去の「黒歴史」を笑いに変えることで、あなたの人間的な魅力を伝え、ファンがより親近感を抱くきっかけを作るのが目的。
↓「日常・癖」を掛け合わせた場合↓
材料(個性)の提示
あなたはSTEP1で、以下個性を見つけました。
日常:「配信開始直後に必ずエナジードリンクを飲む」
型を利用した企画決め
まず「配信開始直後に必ずエナジードリンクを飲む」というあなたの日常を頭に置きます。
その上で、過去1年間の自分の配信アーカイブの「冒頭5秒」だけをひたすら見返す、というミッションに挑みます。
その結果、自分でも忘れていたけれど、ほぼ全ての配信の冒頭でエナジードリンクの缶を開ける「プシュッ」という音が入っているという衝撃の事実を発見しました。
企画内容:「過去の配信記録を調査し、自分の無意識のルーティンをファンと共有する企画」
企画を元に動画を作成
タイトル案: 【衝撃の事実】過去1年間の全配信、エナドリ飲んでから始めてた件
動画内容: 過去の配信アーカイブから、缶を開ける「プシュッ」という音の部分だけを繋ぎ合わせ、日付のテロップと共に高速で再生する。最後に現在のあなたが「私、そんなにエナドリに頼ってたの…?」と驚くリアクションを入れる。
狙い: 自分では当たり前だと思っていた日常の習慣が、客観的に見ると面白い「ネタ」になることを証明し、あなたのキャラクターに「エナドリ好き」という新しい属性を付与するのが目的。
いかがでしたでしょうか。この「セルフ解説型」も、他の型と同様に無限の可能性を秘めています。
あなたの活動記録が増えれば増えるほど、未来のネタは増え続けます。
さらに、動画の最後に「みんながツッコミや振り返ってほしい過去シーンがあれば、コメントで教えて!」と募集をかければ、ファンがあなただけの最高のネタを発掘してくれる、無限ループが完成です。
【応用編】ネタリストを「自分だけの企画」に変える、本当の使い方


ここまで、私たちは「外側(ネタリスト)でネタを探すのでは無く、内側(自分の中)でネタを創造する」ということを、一貫してお伝えしてきました。
しかし、これは「ネット上のネタリストを使ってはいけない!」という意味ではありません。
「掛け合わせの思考法」を身につけた今のあなたなら、巷にあふれるありきたりなネタリストを、あなただけのユニークな企画に変えることができます。
なぜなら、以前のあなたと今のあなたとでは、ネタリストを見る「目」が全く違うからです。以前は、そこに書かれたアイデアをそのまま真似しようとしていました。
しかし今のあなたは、「このネタに、自分のどの個性を掛け合わせれば、自分だけのオリジナル企画になるだろう?」という、創造者の視点を持っているはずです。
具体的に見ていきましょう。 あなたがネットで、「VTuberショート動画ネタ100選」という記事を見つけ、そこに以下のような、ありきたりなネタが書かれていたとします。
【ネタリストのありきたりなアイデア】モーニングルーティンを紹介する
以前のあなたなら、「お洒落なモーニングルーティンなんて私にはない…」と諦めていたかもしれません。
しかし、今のあなたは違います。
まず、STEP1で作成した「自分の材料リスト」を眺めます。そして、そこに書かれた「弱点:極度の低血圧で、朝がめちゃくちゃ弱い」という、あなただけの材料を見つけました。
ここで、掛け合わせの思考法を発動します。
【ありきたりなネタ】×【あなたの個性】=【あなただけの企画】 「モーニングルーティン」×「朝が激弱」=
「【絶望】低血圧VTuberの、全く起きられないモーニングルーティン」
いかがでしょうか。これはもう、どこにでもあるお洒落なモーニングルーティンではありません。
アラームを10回スヌーズし、ベッドから這いずり出て、ゾンビのようにコーヒーメーカーに向かうあなたの姿は、同じように朝が苦手な多くの視聴者から、強烈な共感を得る、あなただけのオリジナルなギャグコンテンツです。
そして、ネタリストから選ばれたネタではありますが、あなたの個性が掛け合わされているので、他との差別化も図れています。
このように、一度「掛け合わせの思考法」を身につけてしまえば、世の中のすべてのアイデアは、あなたの個性を輝かせるための「ネタ」に変わります。
そのため、ネタ切れに悩んだ時は、この記事で学んだことを武器に、自信を持って「外側」のネタも活用してみてください。



個性を反映させるというのが重要ってことよねッ!



個性を反映できるなら、ネタリストを使っても全然OKですねッ!
ネタリストを利用する際の注意点としては、ステップ1で考えた個性を反映できるネタで企画を考えることです。
仮に、自分の書き出した個性を使っても、「自分らしい内容」の企画が作れないなら、そのネタは辞めて、リストの中から別のネタを探しましょう。
なぜなら、自分の個性を反映できない場合、それは視聴者やファンに響かないショート動画になってしまうからです。
そのため、ネタリストを利用する場合は、必ず自分の個性を反映できるネタにするのをオススメします。
また、多くのVtuberが投稿しているショート動画のネタについて知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。↓


アイデアを形にする時間はありますか?


ここまで記事を読んでくれたあなたは、もう「ネタ切れ」とは無縁の存在になったはずです。
しかし、素晴らしいアイデアも、動画として「形」にできなければ意味がありません。
ここでは、多くの準備生が直面する「実行」の壁と、その具体的な乗り越え方について、以下の2つのステップで解説していきます。
- ネタ切れの次に訪れる「時間切れ」という壁
- 【解決策】プロの力を借りて、アイデアを最短で「作品」にする
それぞれ詳しく紹介していきますので、参考にしてみてください。



まだ、覚えることがあるの…



これで最後なんで頑張ってください
ショート動画の作り方については、以下記事も参考にしてみてください。↓


ネタ切れの次に訪れる「時間切れ」という壁


「掛け合わせの思考法」でアイデアに困らなくなったあなたを次に待ち受ける壁、それは「時間切れ」と「スキル不足」という、より現実的な問題です。
なぜなら、いくら素晴らしいアイデアが生まれても、それをクオリティの高いショート動画として完成させるには、動画編集のスキルと多くの時間が必要になるからです。
特に、デビュー準備と並行してショート動画を作るのは、非常に困難だと言えるでしょう。
例えば、最高のネタを思いつき、「さあ、作るぞ!」と意気込んでも、テロップのデザインに悩み、BGMを探し、効果音を調整しているうちに、あっという間に3時間が経過なんていうのは珍しくありません。
クオリティに納得できず、結局「今日の投稿は諦めよう…」となってしまい、最終的にお蔵入りになってしまう可能性もあるでしょう。
このようにショート動画を投稿するうえで、アイデアを生み出す「0→1」の壁を越えても、それを形にする「1→100」の壁が、人によっては分厚く立ちはだかる場合があります。
ここまで見て、「自分かもッ!?」と思った人は次項をぜひ見てください。



(私かも…)
【解決策】プロの力を借りて、アイデアを最短で「作品」にする


「時間」と「スキル」の壁を今すぐ、そして最も確実に乗り越える解決策は、動画編集のプロである「クリエイター」に制作を依頼してしまうことです。
あなたの最も重要な仕事は、慣れない動画編集作業に何時間も費やすことではありません。
ファンや視聴者に魅力を最大限に発揮できる「企画を考える」創造的な活動に集中することです。
しかし、「プロに頼むなんて、高そう…」と感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
「ココナラ」や「SKIMA」、「クラウドワークス」といったサイトや、X(旧Twitter)で探せば、数千円程度で高品質なショート動画を制作してくれるクリエイターがたくさん見つかります。
あなたは、この記事で考えた「企画」と、あなた自身が収録した「VTuberモデルの映像」と「音声」をクリエイターに渡すだけ。
あとは、プロがあなたのアイデアを、テロップやBGM、効果音で彩られた、最高の「作品」に仕上げてくれます。
このように、クリエイターへの依頼は、あなたの貴重な「時間」を節約し、「スキル」の壁を完全に飛び越えるための、非常に有効な「自己投資」なのでオススメです。



苦手な事を無理に自分でやる必要はありません
各サイトの会員登録をしていない人は、以下記事も参考にしてみてください。
<ココナラ>


<SKIMA>


<クラウドワークス>


【ケーススタディ】V子さんが「掛け合わせの思考法」でネタ切れを克服した物語


ここまで、「掛け合わせの思考法」について学んできました。
最後に、この思考法を実践した一人の架空のVTuber準備生「V子さん」が、どのようにして「ネタ切れ」の沼から脱出し、自分だけの面白いショート動画を生み出せるようになったのか、その軌跡を一緒に追体験していきましょう。
V子さんは、ショート動画を作成する為に、たくさんの解説記事を読み込み、苦労の末に自己紹介動画を完成させました。
しかし、その達成感も束の間、「明日から、何を投稿すれば…?」という巨大な壁にぶつかり、完全に思考停止してしまいます。
YouTubeを開けば、他のVTuberたちの面白そうなショート動画が次々と目に飛び込んできます。
「すごいな…それに比べて、私には何もない。空っぽだ…」 そう感じてアプリを閉じ、結局何もできないまま一日が終わる。そんな絶望的な毎日を繰り返していました。
そんなある日、V子さんは「掛け合わせの思考法」を実践してみることにします。
彼女はまずSTEP1の質問に答え、自分だけの「材料リスト」を作成しました。
【V子さんの材料リスト(一部)】
- 好き・得意: FPSゲーム(特にAPEX)
- 弱点: 極度の心配性
- 日常・癖: 集中すると無言になる
次にV子さんは、STEP2で学んだ3つの実践フォーマットを眺め、「コミュニティ共感型も面白そうだけど、まずは一番手軽にできそうな…」と考え、彼女は「①ライブ配信切り抜き型」を最初の武器として選択。
そして、APEXのライブ配信を終えました。
「ただ普通にプレイしただけだったな…切り抜けるような神プレイもなかったし…」 そう落ち込みかけた時、彼女はSTEP1で作成した「材料リスト」の存在を思い出します。
彼女はリストの中から、「弱点:極度の心配性」という材料に目をつけました。
V子さんのミッションは、「神プレイ」を探すことではありません。
「私の『心配性』という個性が、最も面白く現れた瞬間はどこだろう?」という、明確な視点を持って、2時間の配信を見返すことです。
すると、面白いように「お宝」が見つかります。
- 安置(安全地帯)がまだ広いのに、常にマップを開いてソワソワしている場面。
- 味方に少しダメージが入っただけで、「大丈夫!?回復ある!?」と大騒ぎする場面。
- 武器のアタッチメントをどれにするか、1分以上悩み続けている場面。
これらを発見したV子さんは、「これだ!」と確信し、企画を練り上げます。
企画内容:「APEX配信での、心配性すぎる自分の面白い行動まとめ」
V子さんは、企画を元に以下動画を制作して、勇気を出してそのショート動画を投稿しました。
企画を元に動画を作成
- タイトル案: 【APEX】心配性すぎて、全く前に出られないVTuber
- 動画内容: 上記の「心配性ムーブ」を切り抜き、「(※安置、まだめっちゃ広いです)」「(味方の体力9割残ってます)」といったツッコミのテロップを入れる。
- 狙い: 「ゲームが下手」なのではなく、「心配性」という弱点を、共感を呼ぶ面白いチャームポイントとして見せることが目的。
すると、コメント欄には「分かるw」「私も心配性だから、気持ちめっちゃ理解できる」「この子、面白いし応援したい!」といった、共感と応援の声が溢れました。
V子さんは気づきます。 「私の中にも、ちゃんと面白いものはあったんだ…!」
確かな手応えを感じた彼女は、もう一度自分の「材料リスト」を眺め、心の中で呟きました。
- 『好き:APEX』を活かして、次は私のマニアックな武器解説動画を作ってみようかな
- 『癖:集中すると無言になる』を逆手にとって、戦闘時の瞬間だけ無言になる自分にツッコミを入れる動画も面白そう!
彼女の頭の中には、次々と新しい企画が生まれていました。
自分の「個性」と「型」を掛け合わせれば、アイデアは次々と生まれてくる。その事実を、彼女は身をもって体験します。
「掛け合わせの思考法」の面白さに気づき、少しだけ前向きな気持ちになったV子さん。
数日後、リサーチのためにネットを見ていて、ふと「VTuberショート動画ネタ100選」という、記事を見つけます。
以前の彼女であれば、リストにある「お部屋紹介」というお題を見て、ただ自分のバーチャル背景を映し、「これが私のお部屋です」とだけ言う、誰の記憶にも残らない動画を作ってしまっていたでしょう。
しかし、「掛け合わせの思考法」を手に入れた今の彼女は違います。彼女は、そのリストを「答え」としてではなく、「お題」として見たのです。
「ただのお部屋紹介じゃ、他の人と同じになっちゃうな…」 そう考えたV子さんは、STEP1で作成した「自分の材料リスト」に目をやりました。
- 弱点:極度の心配性
ここで、V子さんは「掛け合わせの思考法」を発動させます。
【ありきたりなネタ(お題)】×【あなたの個性(材料)】=【あなただけの企画】
「お部屋紹介」×「心配性」=
「【防災グッズ紹介】心配性VTuberの、ガチすぎる防災部屋紹介」
この瞬間、ただの「お部屋紹介」は、V子さんにしかできない、ユニークな企画へと生まれ変わりました。
彼女が作ったのは、「私のお部屋紹介です!」と見せかけて、部屋の隅に備蓄された大量の防災グッズを紹介し始めるショート動画。
「水の備蓄は一人一日3リットルだから…」「このヘルメットの耐衝撃性能は…」と、彼女の「心配性」という個性が、視聴者にとって「面白い」「この子ガチだw」という強烈な魅力に変わったのです。
視聴者やファンの反応を見たV子さんは、 「ネタリストのネタであっても『自分だけの個性』を反映させることで、独自性のあるショート動画になる」と発見しました。
今回のケーススタディは、「①ライブ配信切り抜き型」でしたが、考え方の流れは、「②コミュニティ共感型」「③セルフ解説型」であっても一緒です。
大切なことは、あなたの「個性」や「配信スタイル」など、 “今” もっている武器をシッカリと把握して、どの型(フォーマット)と掛け合わせるのが適切なのかを判断することです。
少し難しく感じるかもしれませんが、この記事をここまで読んでくれたあなたならきっと判断できると思います。まずは今の自分にどんな武器が揃っているかもう一度確認してみてください。



私の配信スタイル的にどの型が合うか考えてみるわッ!



シッカリと自分の個性を書き出せたら、ネタリストを使うのはオススメです
まとめ
この記事で、最も伝えたかったことは一つです。もう、面白いネタを「外」に探しに行く必要はありません。
なぜなら、この記事を通して、あなたは自分自身の内側にある「個性」こそが最高の材料であり、それを「型」と組み合わせることで無限に企画を生み出せる『掛け合わせの思考法』を手に入れているからです。
そして、仮に外側にネタを探したとしても、自分の個性を反映させる意味と重要性を知っているので、ネタリストを活用しても、クオリティの高いショート動画を作れるはずです。
大事なのは、自分の個性をどのようにショート動画に反映させるかになりますので、ぜひこの記事で学んだことを生かして、最高のショート動画を作成してみてください。
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