就職先を探している人の中には「声優に会いたい」という理由で、アニメ制作の仕事に就きたいと考えている人も少なくありません。
しかし、あなたが思っている以上に大変なことが沢山あります。
そのため「好き」という感情だけで就職してしまうと、後悔するかもしれません。
この記事では声優と関われる仕事を6つに分けて紹介するとともに、その職種の給与事情もざっくり解説しているので、声優と関わる仕事を検討されている方は参考にしてみてください。
声優に関わる仕事6選!
日本のサブカルチャーであるアニメは、今や世界でも大人気コンテンツとなっています。
そして、日本では年々アニメに対する認知が広がってきており、それに伴い声優になりたいと考える人が増えました。
また、中には声優さんが好きで、声優をサポートする仕事に就きたいと思う人も沢山います。
しかし、声優と関わる仕事といっても、実際にどんな仕事があるか分からない人も多いのではないでしょうか。
声優と関わる職種は様々ですし、ギャラ(給与)も様々です。
そこで、下記では声優と関わる仕事6つの職種(仕事内容)と給与事情について紹介していきます。
- 声優マネージャー
- アニメ監督
- 音響監督
- 声優雑誌編集者
- ラジオ関係
- 振付師
それぞれ説明していきますね。
また、声優だけではなく声を使用した仕事について興味がある人は以下記事も参考にしてみてください。
声優マネージャー
仕事内容
声優が仕事をしやすいように、さまざまなサポートをするのが仕事。スケジュール管理や営業、現場への同伴、メディア管理など声優を徹底的に補佐する。
また、声優プロダクションに勤務する場合、10人以上の声優を担当するケースもある。
声優と関わる仕事1つ目は『声優マネージャー』になります。
声優と関わる仕事と聞いて最初に思いつく仕事、あるいは就きたい仕事なのではないでしょうか。
声優マネージャーの仕事内容は多岐に渡ります。
例えば
- スケジュール管理
- 営業
- 現場への同伴
- メディア管理
などが一般的な仕事になります。
担当している声優に仕事の依頼が来た際は、収録の日程を調整したり報酬の金額を確認したりしながら、業務の内容を固めなければなりません。
また、現場までの送迎やオーディションの情報収集やメディアの出版物の内容チェック、メディア管理などもします。
そして、一番大事だといっても過言ではないのが『営業・交渉』のスキルです。
マネージャーなのに営業って、す、するのかしら・・・?
人気声優でない限り、新人声優などに仕事の依頼が来るわけもありません。
そのため声優マネージャーは、アニメ・映画・ゲームの制作会社などに営業し、オーディションを受けられるように段取りを組みます。
さらに担当する声優は一人ではなく複数人掛け持ちで担当することが一般的です。
ときには十人の声優を担当するため、いろいろな仕事をマルチ的にこなせる必要があるでしょう。
また、担当声優との円滑なやり取りや営業活動など、コミュニケーション能力に自信がある人に向ている仕事になります。
声優マネージャーの年収に関する統計は公開されていませんが、求人票を見ると年収200~300万ほどになることが多いです。
また、声優マネジャーとして働いている人の中には、正社員だけではなくて契約社員も多くいるため年収面でみれば決して高いとはいえません。
では、実際にどのようにすれば声優マネージャーになれるのでしょうか。
それは、大きくわけて下記2つになります。
- 中途採用ではいる
- 声優マネージャーを目指せる専門学校にいく
声優マネージャーは営業力や交渉力が求められる仕事です。
そのため、企業としては社会人経験が無い人材に対して一から教えるよりも、元々身に付いている人を雇った方が教育する必要も無いので中途採用で募集することが多く、逆に新卒で採用する企業はとても少ないです。
このことから、営業あるいはマネジメントの経験を得てから、声優マネージャーに転職するのがいいでしょう。
それでも新卒で入社したい場合は、『声優マネージャーを目指せる専門学校』にいくのがおすすめです。
たとえば、『代々木アニメーション学院』では芸能マネジメント科というものがあり、そこでは声優マネージャー/芸能マネージャー / アイドルマネージャー を目指せます。
そして、代々木アニメーション学院では充実したカリキュラムによってマネジメント基礎からタレントプロデュースまで幅広く身に付けることが可能です。
また、代々木アニメーション学院ならではの特徴として下記があります。
- 代アニ所属タレントのイベントやLIVEに同行し、現場の流れなどを実践的に学ぶ
- 個性の引き出し方や技術の強化など、実際に現場に出てタレント育成のノウハウを学ぶ
そのため、本気で声優マネージャーになりたい場合は専門学校に入学するのも一つの手です。
代々木アニメーション学院の芸能マネジメント科についてより、詳しく知りたい人は無料で資料請求が可能なので、取り寄せてみてもいいかもしれません。
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ただし、注意点として大手の芸能事務所やプロダクションは、採用時に『大卒』を条件としている場所もあるので、大手に就職したいなら事前に雇用条件を確認が必要です。
べ、勉強も頑張るわッ!
アニメ監督
仕事内容
シナリオに従ってアニメーションの制作を指導・統括する仕事。作画およびレイアウトの指導を行い、最終的に一個の作品としてのアニメを完成させる。
声優と関わる仕事2つ目は『アニメ監督』になります。
アニメ監督は、脚本、演出、絵コンテ、などすべてを統括する責任者です。
しかし、現場によっては仕事内容が変化します。
例えばアニメ作品を作るにおいて脚本、演出、絵コンテのすべてを行う監督もいれば、各仕事にそれぞれ役職をつけてその人たちにある程度仕事を任せる場合もあり、担当するアニメ監督によって違いがでるといえるでしょう。
そもそも、アニメを作るまでにどれくらいの工程や仕事があるの~?
アニメは大きくわけて下記の流れを得て作られています。
一般的に30分枠のアニメ1話の制作には大体1か月前後かかるといわれています。
そのため、1クール12~13話の制作にはのべ1年以上必要です。
また、30分アニメを1本制作するのにかかる製作費の平均は1,300万円程度かかるようです。
制作期間も製作費もあくまで平均だから作品によっては1話3か月かかって、製作費も3000万になる場合もあるみたいです。
アニメ一話にそんなにお金が掛かるなんて知らなかった・・・勉強になったわ!
アニメ作品を作るにおいて、まずは制作会社や放送局出版社、スポンサーなどが集まり、そこで企画をまとめます。
企画がまとまったら、シナリオライターが各話の脚本を執筆し、その後キャラクターのデザインなどを設定したら絵コンテと呼ばれる作品のカット割りやカメラワークなど、作品の演出面を決定する重要な作業を行う。
絵コンテ作業が完了したらレイアウト作業にて映像の流れをより具体的に詰めていき、やっと原画作業(アニメを描く作業)に入ります。
絵コンテが終わったあとは原画を元に動画を作る作業にはいりますね
動画作りからアニメが放送されるまでの間にアフレコや編集作業、BGM、効果音などを映像に合わせていく作業など、さまざまな調整を得てやっと作品が完成です。
アニメ作品が完成するまでに関わるスタッフは200人程おり、これらを統括するのも仕事なので、アニメ監督にはコミュニケーション能力、リーダーシップ、アニメ制作の知識、演出力などのスキルが求められます。
アニメ監督の平均年収は、約650万円程度。
1話あたりの製作費の平均は1,300万円程度になり、その範囲内でスタッフ達の給与などが支払われるため金銭感覚が優れている方が、仕事の上で有利になります。
では、アニメ監督になる方法ですが、それはアニメ制作会社に就職することです。
アニメーターからはじめて、現場で積み重ねた経験と関わった作品の実績を認められるとアニメ監督に任命されます。
または、制作進行としてアニメ制作全体のフローを把握した後、演出として経験を積むことで監督を任される場合もあるでしょう。
自身の作った作品が認められてオファーを受ける場合もあるみたいです
ふふん♪私の作品を見ればオファーされること間違え無いわね!
以上のことから、アニメ監督を目指すなら制作会社に入社するのが一般的です。
また、制作会社に入るために映像の知識は必要不可欠といってもいいでしょう。
そのため、映像の知識が無い場合は専門学校などで学ぶといいかもしれません。
例えば、『アミューズメントメディア総合学院』ではアニメーション学科にて下記2つの専攻があり、どちらからでもアニメ監督を目指せます。
- アニメーター・監督専攻
- 制作・プロデューサー専攻
『アニメーター・監督専攻』ではアニメーターに必要な技術・知識について学べて、卒業後の進路としてアニメーター(動画・原画・作画監督・キャラクターデザイン)などがあります。
『制作・プロデューサー専攻』であればアニメーション制作を総合的に学び、監督として必要な能力を実践的に身につけ、アニメ業界にて即戦力として活躍できる人材を育てる専攻になります。
より詳しくアニメ監督について知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。
音響監督
仕事内容
主にアニメーションやゲームなどの作品において音声面の演出を行う仕事。
別名で「録音監督」「音響演出」とも呼ばれる。
声優と関わる仕事3つ目は『音響監督』になります。
音響監督はアニメ作品の音の収録において責任者となる立場の人であり、アニメ内の声やBGM、効果音などの収録は音響監督の指示により進められていきます。
また、声優のセリフ録り(アフレコ)の際には演技指導を行うのも音響監督の仕事です。
他にも音響制作費の予算管理も行い、制作会社から提示された金額で録音スタジオ使用料、音楽・効果音の制作費などを管理する必要もあります。
やっぱり監督だからいろいろとやることが多いのね・・・
音響監督は編集作業をするだけではなく音に関する作業工程の指揮を取ったり、声優や音響スタッフの仕事のようすを見て、ときには相談に乗ったりと円滑な人間関係を築き上げるのが大事です。
そのため音響の知識があるだけではなく、コミュニケーション能力がとても重要といえるでしょう。
音響監督の年収はピンからキリになります。
ですが、アニメ作品の1話(30分枠)あたり平均15万~18万円の収入を得られるようです。
拘束される時間は2日程度であり、時間効率がいいことから音響監督の年収はアニメ業界で割が良く収入が高い仕事として有名。
では、実際にどうすれば音響監督になれるかというと、音響制作会社に入社することです。
理由として、音響監督は音響制作会社の社員であることが多いからです。
フリーランスでやられている方もいますが、そういう人でも1度は音響制作会社に入り現場で仕事を覚え、音響監督としての経験を積んでから独立するのが一般的でしょう。
そのため、まずは音響制作会社に入りMAエンジニアなどの音響スタッフとして経験を積むことが大切です。
MAエンジニア~?
MAエンジニアとはテレビや映画、CMなどの映像作品や電子データに音声素材を組み合わせて、音声の調整を行う技術者のことです。
アフレコ現場などでは音響監督とMAエンジニアは同じ所に並んで座り、音響監督の指示のもと仕事を行います。
そのため、音響監督にならなくても、声優さんと関われる可能性があります。
ですが、音響監督にしろMAエンジニアを目指すにしても、音響の知識は必要不可欠なのでアニメ監督同様に、まずは専門学校などで音響について学ぶのがおすすめです。
こちらに関しても、『代々木アニメーション学院』ではPA・照明科というものがあり、ここではMAエンジニアになる為に必要な知識や技術を身に付けられます。
また、ただ知識やスキルを身に付けるだけでは無く、現場経験を積む機会が多く設けられているので、プロの現場を在学中から体験し大きな成長につなげられます。
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声優雑誌編集者
仕事内容
雑誌編集者は、雑誌の内容を企画制作する仕事。企画立案に始まり、予算やスケジュールの管理、撮影や取材の手配、原稿のチェック、写真の選定、レイアウトのディレクション、印刷所とのやりとりをする。
声優と関わる仕事4つ目は『声優雑誌編集者』になります。
編集者は書籍や雑誌をつくるための企画や編集に携わる人のことであり、仕事の流れとしては一般的に下記のようになります。
- 企画会議で内容を決定する
- ページの構成を考え、ラフを描く
- 取材や撮影をする
- レイアウトデザインを依頼する
- 内容をチェックして、印刷所に届ける
- 発売
取材や撮影する際に声優さんと会えますね
一人の編集者がどの業務にどの程度携わるかは、そのときの企画や会社によって変わってくるでしょう。
そのため多くの仕事をマルチ的にこなせることはもちろんですが、他にも雑誌の売り上げをいかにして上げるかが出版社としての悩みだと思いますので、編集者は一つの見方ではなく、さまざまな方向から物事を見て世間のニーズを掴める人が向いているといえます。
常に情報収集のアンテナを立てる必要があります
情報収集は苦手だわ・・・
また、作業量が多い場合は自社の出版社だけで完結するのではなく、編集プロダクションに一部の仕事を依頼することもあります。
編集プロダクションとは、「出版物の企画・編集・制作を代行する会社」とイメージして頂ければ問題ありません。
出版物を制作するうえで自社だけでは手が回らない場合、出版社は編集プロダクションに仕事の依頼をしますが、編集プロダクションはあくまで代行会社のため、依頼された制作業務がメインの仕事です。
つまり、出版社ではなく編集プロダクションに就職しても声優と関われる『3、取材や撮影をする』の仕事を依頼されなかった場合は声優さんと一緒に仕事ができないので、注意が必要です。
経験やキャリア、勤め先によって大きく異なるが、編集者の平均年収は、400万円~500万円ほど。
しかし、大手出版社の場合は平均年収は500万円~600万円ほどになります。
また、下請けの編集プロダクションの場合、平均給料は月給15万円~18万円程度になります。
声優雑誌編集者になるためには出版社に就職する必要がありますが、出版社への就職は狭き門と考えたほうがいいでしょう。
出版業界は「大手」といわれる出版社でも新卒の採用人数が10名に満たないケースが珍しくありません。
しかし、募集枠が少ないにもかかわらず志望者がとても多く、倍率は数十倍か~百倍を超えることもあります。
たとえば、『講談社の2019年度定期採用』では応募者2712人に対して、最終的に内々定までいった人数は20人(男9人・女11人)なので倍率は135倍という、とんでもない数字となります。
また、声優雑誌『声優グランプリ』を出版している主婦の友社では、新卒採用実績として毎年3~4名ほどしか取りません。
- 2022年:4名(男性1名/女性3名
- 2021年:3名(男性1名/女性2名)
- 2020年:4名(男性1名/女性3名)
- 2019年:3名(男性1名/女性2名)
- 2018年:4名(男性2名/女性2名)
出版社の場合、多くの会社で「大卒以上」の学歴を採用条件としています
・・・
そのため、編集者として声優と関わりたい場合は編集プロダクションで働くのも一つの手です。
出版社より倍率が低いですし、高い学歴がなくても採用される可能性は十分あります。
しかし編集プロダクションの場合、給料が低かったり、残業が多かったりとデメリット部分もあるんですよね。
また、編集プロダクションの場合は出版社が依頼した仕事だけをこなすことが多いため、ピンポイントで声優さんと関われる、取材や撮影の仕事が出来るかは会社の規模や業務内容次第です。
仮に出版社ではなく、編集プロダクションに就職を考えているなら事前に業務内容などを確認しておくことが大切です。
編集プロダクションの規模によっては、自社で企画から制作まで行っているところもあるみたいです
ラジオディレクター
仕事内容
ラジオディレクターは番組の企画・構成を行い、現場監督として制作スタッフをまとめ上げる仕事。
声優と関わる仕事5つ目は『ラジオディレクター』になります。
アフレコ業が声優のメインの仕事ではありますが、ラジオのパーソナリティも声優業の一つです。
そのため、ラジオ番組の制作側で働ければ、声優さんと関われるでしょう。
主にラジオの仕事を行う役職として下記2つがあります。
- ラジオプロデューサー
- ラジオディレクター
ラジオプロデューサーは企画からキャスティング、制作スタッフの選定など予算内で制作の計画や手配をする仕事です。
そして、ラジオディレクターはラジオ番組の企画、構成や番組内で使用する曲の選曲などを行い、本番でパーソナリティなどへの指示を出す人になります。
声優と関わりたい方であれば、現場の責任者であるラジオディレクターがおすすめです。
声優と関わりたいならラジオディレクターなのね!
私なるわッ!
ラジオディレクターは、番組制作における現場のトップであり「番組の台本作成」「話し手との打ち合わせ」「リスナーとのやり取り」「音楽の選曲」など、実際にラジオ番組を制作する際の現場監督として声優さんを含めスタッフに指示をします。
また番組に関わるスタッフ達には番組のコンセプトやテーマを理解してもらったり、パーソナリティやゲストの個性を引き出したりと、高いコミュニケーション能力が必要です。
他にも声優さんが出演するラジオ番組は、エンターテイメント性が高いものが多いのでユニークな番組作りが必要であり、アイデアが豊富であったり、センスがある人でないと厳しいでしょう。
日頃からどのような番組が視聴者に求められるのかを、常に情報収集することも大切ですね
大手ラジオ局の場合は平均年収が600万円〜1000万円ほど。
ローカル局や下請けの制作会社の場合、ラジオディレクターの平均は350万円〜600万円ほどといわれています。
では、実際にどのようにすればラジオディレクターになれるかですが、方法は下記2つです。
- 放送局にはいる
- ラジオ番組の制作会社にはいる
一つ目の『放送局にはいる』ですが、こちらの場合ほぼすべての箇所で高倍率の就職試験を突破しなければなりません。
また、放送局では高学歴を採用することがほとんどのため、放送局志望であればレベルの高い大学を卒業する必要があります。
ですが、仮に就職してもラジオディレクター業に就けて、更には声優さんと関われるかは自身の実力や運次第になるでしょう。
放送局の倍率はどこも100倍以上のようです汗
ラジオディレクターとして声優さんと関わりたいのであれば、二つ目の『ラジオ番組の制作会社』に就職するのがオススメです。
なぜならラジオ番組の制作会社であれば、高い学歴もいりませんし、アルバイトから社員になるというケースも珍しくないからです。
たとえば、アニメ、ゲーム、声優に関連した番組を多数配信している『インターネットラジオステーション<音泉>』を運営している、タブリエ・コミュニケーションズ株式会社では人気声優を起用したラジオ制作も行っています。
そして、採用ページには「契約社員からの正社員登用アリ」と記載がありました。
また、他のラジオ制作会社でも同様の制度があったり、経験不問という会社もありますし、放送局のような高学歴が求められることはないでしょう。
そのため、確実にディレクターを目指すのであれば、放送局ではなくラジオ制作会社に就職するのがいいかもしれません。
振付師
仕事内容
映画やテレビ、舞台、イベントなどに出演するダンサーや歌手に踊りの振り付けをする仕事。
歌舞伎舞踊や日本舞踊のような伝統芸のほか、バレエやダンスの振付をする者も含まれる。
声優と関わる仕事6つ目は『振付師』になります。
振付師は映画やテレビ、CM、PV、舞台、イベントで使用される曲に振付けをしたり、出演するダンサーや歌手などに振り付けを教えたりする仕事です。
声優がライブなどで踊っているダンスを作ったりしているのね!
特別な資格が必要とされる仕事ではありませんが、現役のダンサーや引退したダンサーが振付師として活動するケースが大半を占めています。
なぜなら、ダンスの創作には独自性が大事ですし、自身で考えた振り付けをダンサーや歌手に指導する能力が必要になるからです。
やはり、いくら良い振り付けが作れたとしても、それを教えることが出来なければ振付師としては実力不足です。
しかし、ダンスの経験があれば相手が踊れない理由をすぐに察知でき、自分の経験からアドバイスできるでしょう。
また振付師として活動されている方の中にはフリーランスで働いている人が多くいますが、その場合は創作性、独自性、指導力だけではなく、次の仕事につながるように営業力や仕事の調整能力、コミュニケーション能力がとても重要になってきます。
振付師の給与や年収は定まっておりません。
個人の経験や能力によって1曲あたりの振付料は数万円から数百万円まで非常に大きな幅があり、国内で振付の仕事だけで生計を立てている振付師は数えるほどしかいません。
そのため、振付師のほとんどがダンサーやダンススクールの講師として仕事をされています。
ダンサーの平均年収は200~500万円程度で、ダンススクールの講師は200~400万程度になります。
では、実際にどうすれば振付師になれるかというと、ダンサーになることです。
ダンサーとしての経験を積んで、ダンサーや振付師をマネジメントするプロダクションに所属するか、あるいはフリーで活躍する振付師に弟子入りするかです。
たとえば、アニメ振付師として有名な石川ゆみさんは「スターダストプロモーション」でダンサーとして活動後に振付師としても活躍されています。
- 堀江由衣
- 田村ゆかり
- 平野綾
- 小倉唯
- μ’s(ラブライブ!)
- ももいろクローバーZ
石川ゆみさんがダンスを始めたきっかけは、中学に入学したとき、新入生への部活動紹介で創作ダンス部のパフォーマンスに感動したからでした。
その後1999年からダンサー活動を開始し、同年第50回NHK紅白歌合戦で鈴木亜美さんのバックダンサーを務め、他にも堀江由衣さんや田村ゆかりさんのライブやイベントにダンサーとして出演された経験もあります。
2002年からは振付師としての活動も開始され、はじめて振付を担当したのは水樹奈々さんも所属していた声優ユニット「Prits」で、その後もいろいろなアニメ、声優の振り付けを担当されています。
ももいろクローバーZの振り付けも担当されていたみたいよッ♪
また石川ゆみさんだけではなく、大半の振付師はダンサー経験があるので、まずは知識や技術を学べる専門学校やダンススクールなどに通うのがいいでしょう。
専門学校であれば、ダンサーになるための就職先やオーディションのサポートもしてくれますのでおすすめです。
アニメ業界で働くデメリットとは?
ここまで声優と関わる仕事を複数紹介してきましたが、若い方の多くはアニメ制作現場の仕事を志望されます。
特にアニメ監督のポジションまで到達できれば、声優さんと関われるどころか一緒に協力して自分の作品を世に送り出せるので、これほどやりがいと夢のある仕事もそうそう無いでしょう。
しかし、もしあなたが「声優に会いたいから~」という思いでアニメ制作の世界に飛び込もうとしているなら、注意が必要です。
なぜならアニメ業界は想像以上にキツイ世界だからです。
現にこの業界の離職率は非常に高く、アニメーターになってから3年以内の離職率が9割を超えると言われています。
それだけ入社前に描いていた理想的なイメージと入社後の現実のギャップが大きいのでしょう。
どの業界も新卒入社の会社はミスマッチが起きがちですが、アニメ業界はまた特殊な過酷さがあるので、下記にアニメ業界で働くデメリットをまとめました。
今アニメ制作の仕事をしようと考えている方は早い段階で現実を知っておくことをおすすめします。
好きという気持ちだけで就職したら後悔するかもしれません
事前に確認しとけば、「こんなはずじゃなかった~~汗」ってなることを防げるわねッ!
年収が低い
アニメ業界全般的に平均年収が他の業界と比べて低いです。
下記の図は、『アニメーション制作者実態調査報告書2019』に記載されている、アニメーション制作者の2017年における年間収入になります。
このデータを見ると400万円以下の人が50%以上いることがわかります。
対して、2020年9月に発表された国税庁の民間給与実態調査によると日本人の平均年収は436万円です。
さらに「新規学卒者決定初任給調査結果」では、新卒の平均給料は約20万円(手取り約16~18万円)というデータが出ています。※日本経済団体連合会と東京経営者協会が2021年11月に発表。
アニメ業界すべての職種が低いとは限りませんが、アニメ制作にて絵を描くのが仕事であるアニメーターの場合、20代の平均年収は110万円と言われています。
つまり新卒で仮にアニメーター職に就く場合1ヶ月およそ9万円での生活を余儀なくされるわけです。
これを低いと捉えるか高いと捉えるかは個人差がありますが、一般的には実家ぐらしでないと経済的に厳しいと言えるでしょう。
見習いアニメーターの場合はどうしても年収が低くなっちゃうみたいよ・・・汗
参考までに下記の生活費の内訳を御覧ください。
生活費の各内訳を詳しく見る
総務省統計局が公表している『家計調査報告〔家計収支編〕2020年(令和2年)平均結果』によれば、住居費を除いた単身世帯の生活費の平均額は12万9,556円です。
さらに34歳以下の男女に絞った場合は下記のような結果がでています。
項目 | 34歳以下・男性 | 34歳以下・女性 |
---|---|---|
食費 | 3万9,999円 | 2万9,457円 |
水道光熱費 | 7,493円 | 7,874円 |
生活用品費 | 3,304円 | 5,895円 |
被服費 | 4,222円 | 6,866円 |
保健医療費 | 2,746円 | 3,878円 |
交通費・通信費 | 2万646円 | 1万6,182円 |
娯楽費 | 2万3,135円 | 1万1,693円 |
その他(理美容費・交際費) | 1万7,236円 | 2万192円 |
合計 | 11万8,781円 | 10万2,077円 |
住居費を除いた一人暮らしの生活費平均額は約13万円といわれています。
そこから更に、家賃のことも考えなければなりません。
基本的に声優の仕事場は東京に集中しているので、声優さんと関わる仕事をしたいなら住む場所も東京あるいは千葉、埼玉、神奈川になります。
一般的に家賃は収入の1/3程度にするのが良いといわれており、仮に手取りが18万円だとして生活費が13万円と考えた場合、家賃5万円の所に住めますがそれだと貯金も出来なければ友達と遊ぶお金も残りません。
また、IFULL HOME’S(ホームズ)によると、東京都及び近隣3県の家賃相場は以下のとおりです。(2021年4月26日時点)
- 東京 :9.1万円
- 千葉 :5.9万円
- 埼玉 :5.7万円
- 神奈川 :6.6万円
どの場所も家賃平均が5万を超えています。
そのため、給料額によっては生活費を下げる工夫や実家から職場に通うことも考えた方がいいでしょう。
こちらは、あくまで平均を取ったものになるので、もっと高い所もあれば安いとこもあります。
しかし、アニメ業界でも大手に就職できれば平均年収より高い金額をもらえます。
例えば、下記の企業などです。
企業名 | 平均年収 |
---|---|
KADOKAWA | 815万円 |
東映アニメーション | 758万円 |
エイベックス | 725万円 |
マーベラス | 572万円 |
どの企業も平均年収を大きく上回っているため、年収の面において不安を感じるかたは大手企業を狙ってみるのも一つの手です。
その分、他の人も狙って来るから倍率が高いですね
労働時間が長い
アニメ業界で働くデメリットはお金だけではありません。
ほかにも、労働時間の長さがあげられます。
下記の図は『アニメーション制作者実態調査報告書2019』にて発表された、1カ月あたりの平均作業時間の調査結果です。
データを見るとアニメ制作現場で84.9%の従業員は、1か月平均160時間以上働いています。
厚生労働省が発表した『2020年労働実態調査』によると、2019年時点で日本全体の年間労働時間は2000時間と記載されております。
つまり日本で働くビジネスパーソンは1か月平均して167時間の労働をしているので、社会的な良し悪しは別としてアニメ制作現場に務めるということは過酷な労働時間を要すると思っておいていいでしょう。
アニメ業界って、そんなに働くのねッ!?
では、なぜこんなにも労働時間が長いのでしょうか。
それは、アニメ業界の仕事がハードスケジュールだからです。
アニメ制作の現場では、1話(30分枠)を作るのに1か月以上かかるといわれています。
すると1クール(12~13話)の放送が決まった場合、制作するのに1年以上かかりますよね。
アニメ制作に関わる人は200人以上いますが、多くの人がイメージしやすいアニメーターの作業を数値としてみて見ると、どれくらい膨大な作業量があるかが見えてきます。
下記は、アニメーターの作業量をわかりやすく図にしたものです。
上記の図でも説明していますが、動きが激しいシーンほど作画枚数が必要であり、たとえば劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』の舞台挨拶で監督の外崎春雄さんが、ある戦闘シーン6秒に対して作画を300枚以上使用したと仰っておりました。
また、身近な作品でいうとジブリの作画枚数はおおよそ下記のようになります。
作品名 | 作画枚数 | 時間 |
---|---|---|
風立ちぬ | 161,545枚 | 126分 |
となりのトトロ | 48,743枚 | 86分 |
魔女の宅急便 | 67,317枚 | 102分 |
千と千尋の神隠し | 112,367枚 | 125分 |
崖の上のポニョ | 170,653枚 | 101分 |
作品によって作画枚数に違いはありますが、どの作品も膨大な作業を行わなければならないのは確かです。
また、人によって作画1枚を仕上げるスピードに違いがありますし、それこそキャラクターを描くのかあるいは建物や風景を書くのかでも描き上げる時間が違ってきます。
仮に作画枚数1000枚のアニメーションを1人で制作するとして、1枚あたり平均30分で仕上げるとすると完成させるのに500時間掛かってしまいます。
1日の作業時間が10時間だとしても、50日間も必要なんです。
もちろん、アニメを制作するうえでアニメーターが1人なんてことはありえませんが、膨大な作業量にはそれなりの人数が必要なのをイメージできたのでは無いでしょうか?
アニメ1話分の作画には30人以上が参加するそうよッ!
ここで「作業者を多く雇えば問題解決じゃない?」と、思うかもしれませんがアニメ制作には予算が決まっています。
その予算の中で作業者の給料などが支払われるため、予算を多く使えるアニメであればたくさんの作業者を導入できますが、カツカツの場合はどうしても人数を確保できないときもあります。
1話あたりの制作費はだいたい1千万~2千万円ほどらしいわよッ!
人数が確保できない場合、納期自体は変わりませんので、残業を想定したスケジュールを組むしかありません。
つまり、仮に制作期間が1年だとしても作業量に対して妥当な人数を確保できなかった場合、1年というのは余裕を持った期間ではなく残業時間などを加味した制作期間になるわけです。
アニメ制作にはアニメーターさん以外にも沢山の人が関わっています
また、休日の数も他職種と比べて少ないです。
下記の図は『アニメーション制作者実態調査報告書2019』にて発表された、1カ月あたりの平均休日の調査結果になります。
テレビやCMなどに放送される大企業であれば週休2日制が基本であり1カ月あたり8回休めますが、アニメ制作者の場合は図を見てわかるとおり月に4日間しか休めない人の割合が一番多いです。
それどころか、7割以上が月に8日間も休めていません。
つまりアニメ業界で働くことは、仕事が忙しくて残業が多かったり休日が取れないなど、自身の自由な時間が無くなる可能性が高いです。
もちろんアニメ業界の仕事すべてがそうとはいいませんが、可能性としては十分あるので覚悟はしておいたほうがいいでしょう。
そして、就職活動する際はここで紹介したことを念頭に、求人情報や面接などで気になる点を事前に確認することが大切です。
アニメ業界で働く人が仕事にやりがいを感じるときとは?
アニメ業界のデメリット部分を聞いて、働くことに不安を覚えた人もいるかもしれません。
しかしこの業界で仕事をしている方の多くは、不安よりも「やりがい」に重きを置いています。
なぜなら、仕事を楽しみたいと考えている人が多いからです。
仕事を選ぶときになにを重視するかは人それぞれです。
たとえば、年収を重要視する人もいれば、残業時間が少なく私生活を充実させることを望む人もいるでしょう。
そんな中、アニメ業界では自身の才能や作品を披露したいなど、自分の「好き」を極めたい、楽しみたいと思っている人が多いです。
下記のデータは、『アニメーション制作者実態調査報告書2019』に記載された、アニメーション制作者の仕事継続理由について調べた結果なのですが、とても興味深い統計が出ています。
図を見てわかるとおり、アニメーション制作者の50%以上が仕事を楽しいと回答しているんですよね。
この数字の凄さは、他業界の仕事に対する満足度調査の結果をみるとわかります。
下記は『転職サイト比較Plus』で20代~50代の会社員・公務員・自営業の方、2400人に対して「現在の仕事は楽しいですか?」とアンケートした結果です。
- 楽しい:35.7%
- 楽しくない:32.9%
- どちらでもない:31.4%
「楽しい」と答えている人は全体の35.7%しかいません。
大抵の人は生活のために仕事をしており、「楽しむ」ことを重要視している人は少ないです。
実際に、2019年に発表された内閣府「国民生活に関する世論調査」によると、18歳以上の男女が考える「働く目的」に対する回答で最も多かったのが、「お金を得るために働く」の56.4%でした。
私の友人も、夏のボーナスが支給されたときは恋人とハワイに海外旅行へいき、ダイヤモンドヘッドの頂上からワイキキの街やカハラ地区を見渡して絶景を楽しんだり、現地のロコモコやステーキなど海外ならではの食事を値段関係なく食べたりしていました。
彼にとっては、休みを満喫するために仕事をして給料を得るという価値観だったのだと思います。
もちろんこのような働き方をすることは何も問題ありません。
逆に「給料が出なくても今の仕事を続けます!」と答える人なんてそうそう居ないでしょう。
お金は大事ッ!
しかし、時としてお金のためだけに働く生活は退屈という壁にもぶつかります。
というのも今紹介した私の友人は毎日同じ仕事をするのに嫌気がさし、「楽しい仕事がしたい!」という理由で新卒で入社したIT関係の会社から外国人向けの日本語教室の会社に就職してしまったのです。
どうやら彼はいろいろな国の文化や食事を堪能して最終的には外国の友人を作り、自分の知らないことをたくさん教えてもらうことが夢だったようです。
前職から給料が下がったけど、今では日本語をうまく話せない外国人に対して日常会話ができるレベルにすることが楽しいと言っています。
畑は違いますがアニメ業界で働いている人の多くは、彼のような“楽しい”という価値観を重要視しています。
どうせ働くなら「楽しい」方がいいわよねッ!
たとえば、上記で紹介したデータに「自分の名前が作品に残る」といった意見がありましたよね。
自分が描いた作画が地上波放送のテレビアニメに映り、エンディングソングのクレジットに名前が載ることは、想像以上の達成感を味わえます。
ひと目につかない影の努力が報われる瞬間とも言えるので、中には涙するクリエイターもいます。
でもそれくらい自分の仕事に対してプライドを持っているわけです。
これは普通の会社員では体験できないアニメ制作者の醍醐味と言えるでしょう。
さらにアニメ放送終了後に視聴者がSNSで、「凄い感動したッ!」「この作品は期待できる!」と反応がリアルタイムで見れるのもこの仕事ならではのこと。
アウトプットに対する評価は上司ではなく視聴者という点は、会社員というより職人に近いものがありますよね。
このように、好きなことで人々に感動を与えられると充足感や手応えを感じ取れます。
その一つ一つが積み重なると人は仕事にやりがいを感じるのです。
褒められると「次も頑張ろうッ!」って気持ちになるわよねッ!
そして、やりがいは仕事をするうえでとても大切です。
なぜなら、「やりがい=自身の幸福度」だからです。
社会人になると1日(24時間)の3割は働いて過ごすことになるでしょう。
- 睡眠:3割
- 仕事:3割
- 自由時間:3割
残業時間を加味するなら仕事4割といってもいいでしょう。
起きている時間だけで計算すると、一日の半分は仕事をしていることになります。
であれば、「この仕事つまらない・・・」と考えて過ごすより、楽しんで仕事をする方が有意義な時間の使い方ですし、自分のためにもなります。
実際、何に幸福を感じるかは人それぞれですが、Indeed の調査では職場の幸福度を高める要因の1位が『やりがい』だと下記データを発表しています。
また仕事にやりがいを感じたり、楽しむことは、幸福度を得るだけではありません。パフォーマンスも向上させます。
『はたらく幸せに関する実証研究結果報告書』では働くことで幸せを感じると、個人パフォーマンスを高める効果だったり、心理的ストレス反応や睡眠の質を良好にするとの結果がでています。
他にも、仕事で幸せを感じることで、個人だけでは無く一緒にはたらく人達にも波及効果でパフォーマンスが高まることが確認されました。
つまり、仕事にやりがいをもつことで
- 幸福度があがる
- ストレスや睡眠の質を改善
- 仕事に対するパフォーマンスの向上
- 一緒にはたらく人も同様の効果を得る
- 仕事がたのしくなる
といった効果が得られるんです。
そのため、あなたが今後アニメ業界に就職しようと考えているなら「声優さんに会いたい!」というだけではなく、仕事に対してのやりがいも見つけることをおすすめします。
「やりがい」はいくつあってもいいですよね
やりがいを見つけて、充実した社会人生活を送るわよッ!
現在、大学生の方であれば一度エンタメ業界でインターン制度を使用して現場を経験してみるのも一つの手です。
アニメ業界では無いにしても、エンタメ業界の経験を積むことでアニメ業界への就職活動に有利に働くかもしれません。
興味がある人は、一度ココシロインターン様の以下記事を参照してみてください。↓
声優をサポートする仕事でオススメはMAエンジニア?
アニメ業界の良し悪しを理解したうえで、「じゃあ結局どんな職種が自分に合っているの?」とわからなくなっている方もいるでしょう。
もちろん熱意があれば、どの仕事を選んでも何も問題ありません。
やりたいことをやれるのはとても素敵なことです。
ただ、職種に強いこだわりがなく、業界で声優と関わりながら長く仕事を続けていこうと思うなら、上記でも説明しました『MAエンジニア』をおすすめします。
なんで、MAエンジニアなの~?
その理由は2つあって、ひとつは年収が良いことです。
アニメ業界は全体的に年収が低いですが、MAエンジニアの平均年収は400~600万円程度あります。
日本人の平均年収は436万円なので年収面で見れば平均年収より高い額がもらえるでしょう。
そしてもう一つは、動画市場の需要が高いことです。
近年、個人のスマートフォン保有率やYouTubeや動画配信サイトの視聴率が昔と比べて格段に上がっています。
下記のデータを見てください。
こちらは2015年6月~2019年6月までの5年間でスマートフォンからの、一人あたりの月間動画視聴時間です。
5年間で約4倍にも成長しており、このことからも動画市場の需要が高まっているのが分かります。
動画市場の需要が高まれば、比例して映像作品や電子データに音声素材を組み合わせて、音声の調整をおこなうMAエンジニアの需要が高まり、より年収面も上がるでしょう。
そして、MAエンジニアであれば声優として関わる仕事として、『音響監督』あるいは『ラジオディレクター』になれる可能性があります。
また、仮にこれら2つの職業に就けなかった場合でもMAエンジニアであれば、映像の編集を専門的におこなうMAスタジオ、テレビ局、レコード会社など就職先は多岐に渡りますので露頭に迷うことはありません。
そのため今回紹介した、職業の中でどれにするか迷われた場合は、将来性が高いMAエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
声優を目指すのも一つの手
この記事では声優と関わる仕事について紹介していきましたが、ほんとうに声優さんと関わりたい場合は、自分自身で声優を目指してみるのも一つの手です。
この記事を読まれている方の中には下記のように考えている人も多いのではないでしょうか?
- ほんとうは声優になってみたい
- 自分には才能が無いから諦めている
- 人前で演技するのは恥ずかしくて無理
これらの悩みは誰もが通る道です。
しかし、そこから専門学校や養成所などに通ったりと、一歩踏み込んだ人が声優になるチャンスを掴めます。
それに、声優教育機関で学ぶことで上記の悩みが解決するかもしれません。
またあなたが学校卒業後に就職した場合でも、今の専門学校や養成所は働きながら通える制度が揃っており、仕事終わりや休日に声優教育機関に通い声優を目指す人が増えていますし、実際に社会人から声優になった人もいます。
そのため、就職や進学するにしても声優と関わりたい気持ちが強い方は、一度声優を目指してみるのもいいかもしれません。
会社や学校と両立して通っている人は案外多いようねッ!
金額も結構良心的です
まとめ
今回は、声優に関わる仕事についてまとめてみました。
- 声優に関わる仕事は楽しいだけではなく辛いこともある
- やりがいを感じられる仕事である一方、年収面が低いことがネック
- おすすめの仕事はMAエンジニア
これから声優に関わる仕事を目指している人はぜひ今回の記事を参考にして貰えればと思います!
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