最近の声優さんは歌手活動、ライブ活動をされている方が多くいます。
そのため「声優になる為には歌が上手くないとダメなの?」と不安に感じることでしょう。
実際それは間違いではありません。
なぜなら歌が上手ければその分声優としての仕事の幅が広がるからです。
ですが、大前提として声優に一番大切なのは演技力ですし、歌が下手でも声優として活躍されている方は大勢いるので、仮にあなたが音痴だとしても全く問題ありません。
この記事では歌の「上手い・下手」で声優活動にどのような影響がでるか紹介していますので参考にしてみてください。
声優に歌唱力は必要?

声優になるために、必ずしも高い歌唱力が必要というわけではありません。
最近の声優業界ではAKBやモーニング娘のようなアイドルグループを作って活動する声優さんが多いです。
たとえば、テレビアニメ『ウマ娘 プリティーダービー』に出演している声優がユニットを組んでミュージックステーションに出演したり、『ラブライブ!』に登場するアイドルグループの声を担当する女性声優9人組「μ’s」が紅白に出場したりしています。
その影響からか「歌がうまくないと声優になれない」という既成概念にとらわれている学生も増えてきています。
しかし実際のところ声優の仕事に歌唱力は必須ではありません。
なぜなら声優の歌手活動は、数多くある声優業のほんの一つに過ぎないからです。
声優の仕事といえば一般的にアニメのアフレコが思い浮かぶと思いますが、他にも色々とあります。
具体的には、以下の仕事などですね。
- 海外映画やドラマの吹き替え
- ゲームやアプリゲームのアフレコ
- ラジオのパーソナリティ
- 音楽活動
- テレビ番組やCMのナレーション
- イベントMC・司会
- 舞台
なので、歌が苦手だとしても、音楽活動以外の仕事をすれば問題ありません。
それに歌手活動をせずに声優業界で活躍されている方はたくさいます。
たとえば声優の佐倉綾音さんや松岡禎丞さんは2021年の段階で既に人気声優と言っていいと思いますが歌手活動はされていませんでした。
また、”星空☆ディスティネーション”で歌手デビューした花澤香菜さんのように声優デビュー当初はそこまで歌が上手くありませんでしたが、ボイストレーニングなどを行い徐々に上達した事例もあるので現段階で気にすることはないでしょう。
声優を目指す上で最も重要なのは、やはり”演技力”です。
歌唱力は、あなたのキャリアの可能性を広げる一つの武器にはなり得ますが、それが全てではありません。
もし歌が苦手だと感じているなら、まずは演技力を徹底的に磨くことに集中しましょう。
その上で、必要だと感じたり、挑戦したいと思ったりした時に、歌のトレーニングを始めるのも決して遅くはありません。あなたの夢を、歌への自信のなさだけで諦める必要は全くないです。

歌が下手でも活躍されている声優さんは大勢いますからね!



(歌が下手でも問題ないのねッ♪)
歌が下手だと不利な3つの理由とは?


ここまで、声優になるために必ずしも高い歌唱力は求められないとお伝えしました。
しかし、声優活動において「歌唱力」の重要性が増している現代において、歌に苦手意識を持ったままでいると、いくつかの側面で機会を逸してしまう可能性があるのも事実です。
特にプロを目指すあなたにとっては、この点がキャリアにどう影響するのか、気になるところでしょう。
そこで、ここでは歌唱力が低いと “もったいない理由” 3点について紹介していきます。
- 声優になるとどうしても歌う場面がある
- ライバルに差を付けられる
- 集客力不足になる
それぞれ詳しく説明しますので、参考にしてみてください。
声優になるとどうしても歌う場面がある


声優として活動を始めると、特にアニメやゲームの役を掴んだ場合、歌唱力が求められる場面に直面する可能性が非常に高いです。
実は、あなたが主役級のキャラクターや人気作品に関わるチャンスを得たなら、たとえ歌に自信がなくても、キャラクターとして歌う役割が巡ってくることは珍しくありません。これが、声優として「歌唱力」が注目される理由の一つでもあります。
なぜなら、現在のアニメやゲーム業界では、「キャラクターソング」が作品の魅力を深め、ファンとの絆を強める重要な要素として定着しているからです。
キャラクターソングとは、その名の通り、アニメやゲームの登場人物(キャラクター)をテーマにした楽曲で、担当声優がキャラクターの声で歌うのが一般的です。
作品の世界観を広げたり、キャラクターの心情を表現したりする手段として、多くの制作現場で取り入れられています。また、こうした楽曲はCDや配信でリリースされるだけでなく、ライブイベントで披露される機会も増えています。
具体的な場面としては、以下のようなケースが考えられます。
アニメやゲームのキャラクターソング歌唱
担当キャラクターの持ち歌として、レコーディングを行います。例えば、人気アニメ『【推しの子】』のB小町のように、作中でアイドルグループを演じる場合、その歌唱は作品の核となるでしょう。
また、『ウマ娘 プリティーダービー』のように、多くのキャラクターが歌い踊るコンテンツでは、歌唱は避けて通れない要素となります。
作品の主題歌・挿入歌への参加
オープニング曲やエンディング曲、作中の重要なシーンで流れる挿入歌を、担当キャラクターとして、あるいは他の声優と共に歌うことがあります。
ライブイベントや音楽番組への出演
作品関連のイベントや、近年では声優さん自身が出演する音楽番組で、キャラクターソングや作品の楽曲をライブでパフォーマンスする機会も増えています。
例えば、『ラブライブ!』シリーズや『アイドルマスター』シリーズのキャストは、大規模なライブツアーを成功させています。これらの活動は、作品のプロモーションにも繋がり、ファンとの一体感を高めます。
キャラクターソング自体は、日本のアニメ放送が始まった頃からありましたが、流行り始めたのは2005年に放送されたテレビアニメ『魔法先生ネギま!』がキッカケだと考えられます。
当時は”ハッピー☆マテリアル”というオープニング曲を、アニメ放送期間中に月単位で歌うキャラクター(担当声優)を代えながら流し、なんとその全てが軒並みヒットしました。
また、翌年2006年には社会現象を起こしたテレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』にて、キャラクターが歌って踊る”ハレ晴レユカイ”が大ブームを巻き起こしたことで、キャラクターソングを流すアニメが増えましたね。



「ハレ晴レユカイ」はオタクじゃない人でも知ってたよね~
そして現在のアニメ作品では『ラブライブ』『アイドルマスターシンデレラガールズ』といったアイドル系のアニメが多く放送されています。
アイドル系のアニメ作品に出演された場合は必ずといっていい程キャラクターソングがありますし、PRなども兼ねて声優さんがユニットを組んでライブを行う機会も多いです。
たとえば『アイドルマスターシンデレラガールズ』では100名近くのキャラ達がおり、それらを担当する声優さんが全国を回ってライブ活動を行ったり、2015年11月16日にはNHK「MUSIC JAPAN」で”お願いシンデレラ”を声優さん達が披露しました。
このように、声優の仕事と歌は、あなたが思っている以上に密接に関連しています。
そのため、「声優に歌唱力は必要?」という問いに対しては、「活躍の幅を広げたいなら、ある程度は備えておいた方が有利」と言えるでしょう。
もちろん、演技力が最も重要であることは変わりありませんが、歌うスキルがあれば、それだけ多くのチャンスを掴みやすくなるのが現状です。
もし、どうしても歌うことを避けたいのであれば、ナレーションや海外作品の吹き替えなど、歌う機会が比較的少ない分野を専門に目指すという選択肢も考慮に入れると良いかもしれません。しかし、役者としての表現の一つとして、歌にも向き合ってみる価値は十分にあります。



最初から歌唱力を諦める必要はありません
自分がなりたい声優像を決める方法について知りたい方は下記の記事も参照ください。


ライバルに差を付けられる


声優業界の厳しいオーディションにおいて、歌唱力は、同じくらいの演技力を持つライバルたちから一歩抜け出すための強力な武器になり得ます。
「演技力さえあれば大丈夫」と思っていても、多くの場合、オーディションでは複数の要素が評価されます。そこで「歌唱力」が、あなたの将来を左右する重要な差別化ポイントになるかもしれないのです。
なぜなら、声優を目指す多くの人が演技の訓練を積んでいるため、オーディション参加者の演技レベルは総じて高くなっています。その中で、採用担当者の目に留まり、役を勝ち取るためには、「演技力に加えて、何かプラスα」の魅力が求められることが少なくありません。



私は、演技力も完璧な上にプラスαの塊よッ!
声優のオーディション、特にアニメ作品などでは、事務所ごとに推薦できる人数に限りがあることも一般的です。事務所としても、所属者の中から最も可能性のある人材を推薦したいと考えます。
その際、演技力だけでなく、歌唱力も含めた総合的なスキルや将来性が評価されて、選抜される場合もあるんですよね。
具体的に、どのような場面で歌唱力がライバルとの差を生むのでしょうか。
演技力が同程度の場合の決定打
複数の候補者が甲乙つけがたい演技力を持っている場合、キャラクターソングの展開やイベント出演の可能性などを考慮し、歌唱力のある人が選ばれることがあります。
たとえオーディションの段階で歌唱審査がなくても、「歌える」という実績やポテンシャルは、将来性への期待感に繋がり、有利に働くことがあるでしょう。
音楽要素が強い作品での優先度
例えば、合唱部をテーマにしたアニメ『TARI TARI』のような作品や、アイドル活動、バンド活動が物語の中心となる作品のオーディションを考えてみてください。このようなケースでは、キャラクターが歌うシーンが作品のクオリティを大きく左右します。
そのため、選考基準において「歌唱力」の優先度が演技力と同等、あるいはそれ以上に高くなることもあります。いくら演技が素晴らしくても、歌が作品の世界観を損ねてしまうようでは、採用は難しくなるかもしれません。
逆に、多少演技に課題があったとしても、それを補って余りある魅力的な歌声を持っていれば、大役を掴むチャンスも出てくるのです。
選考の判断基準は、作品の監督、音響監督、プロデューサーの意向によって変わりますが、「歌」が作品の重要な要素であるほど、歌唱力は強力なアピールポイントとなります。
つまり、歌唱力は、多くのライバルの中からあなたを選んでもらうための、そして、掴める役の幅を広げるための、非常に有効なスキルの一つと言えます。
演技力を磨くことは声優としての基本であり最も重要ですが、それに加えて歌唱力があれば、他の候補者との明確な「差」を生み出し、より多くのチャンスを引き寄せることができるでしょう。
あなたの「歌唱力」は、未来を切り開く力になるかもしれません。



最近は ”歌” が題材のアニメとか多いですよね
集客力不足になる


声優としての活動において、歌唱力はファンを惹きつけ、より多くの人々を動員する『集客力』に繋がり、結果として仕事の幅やキャリアの持続性に影響を与える可能性があります。
現代の声優業界では、「 歌唱力」が、時にその人の「集客力」、つまりイベントや関連商品への関心を高める力として評価されることがあります。
なぜなら、声優の音楽活動は、アニメやゲームのファン層を超えて、より多くの人々にアプローチする機会を生み出すからです。
- キャラクターソングのリリース
- 個人名義での音楽活動
- ライブパフォーマンス
- 音楽番組への出演
これらは、声優が持つ「声の魅力」を異なる形で発信する手段となります。これにより、元々の作品ファンに加えて、音楽を通じて新たにファンになる人々も現れ、結果としてその声優を支持する層が厚くなります。
この「集客力」が高まると、製作側やイベント主催者から「この人なら多くのファンを呼べる」と認識され、様々な仕事のオファーに繋がりやすくなるんですよね。



私が出るイベントは常に100人のファンが来るわよッ!
具体的に、歌唱力が集客力にどう結びつくのか見ていきましょう。
ファン層の拡大
声優が歌を通じて新たな表現を見せることで、ファンはキャラクターだけでなく、声優個人の魅力にも惹きつけられます。
例えば、水瀬いのりさんや鬼頭明里さんのように、声優としての高い評価に加え、アーティストとしても成功を収めている方々は、ライブや楽曲リリースを通じてファンとの絆を深め、さらに新しいファンを獲得しています。
イベントやメディア露出の増加
高い集客力を持つ声優は、アニメ関連のイベントはもちろん、音楽フェスや単独ライブ、テレビの音楽番組など、より大きなステージやメディアへの出演機会が増える傾向にあります。
これは、声優自身のタレントとしての価値が高まっている証拠であり、アフレコ以外の分野でも活躍の場が広がることを意味します。
業界全体の傾向と事務所の戦略
近年、声優事務所が所属タレントを「アイドル声優」としてプロデュースするケースも増えています。これは、歌やダンスといったパフォーマンス能力が、ファンを魅了し、ビジネスを拡大する上で有効な手段と認識されているためです。
たとえあなたがアイドル路線を目指していなくても、歌えるというスキルは、声優としての息の長い活動や、多様なプロジェクトへの参加可能性を高める要素となり得ます。
したがって、歌唱力を磨くことは、声優としての集客力を高め、結果として仕事の選択肢を増やし、より長く業界で活躍し続けるための一つの有効な手段と言えるでしょう。
もちろん、声優の本分は演技にありますが、歌というもう一つの武器を持つことで、あなたの「歌唱力」がファンを魅了し、キャリアを豊かにする力強い後押しとなる可能性があります。
苦手意識があるからといって諦めるのではなく、自分の可能性を広げるための一歩として、歌に取り組む価値は十分にあるはずです。



集客力を持つことで仕事の幅を広げられます
歌が下手な人の為の対策3選


仕事を受ける受けないは置いといて、声優活動を続けていれば少なからず歌う場面が発生します。
もしあなたが”歌える声優“としての活動を視野に入れているなら、そのときのために具体的に何をすればいいのかを知っておいたほうがいいですよね。
そこで、ここでは歌唱力を鍛える方法として以下3つについて紹介していきます。
- 自分の歌声を録音して研究する
- 声優教育機関で練習する
- ボーカル教室に通う
それぞれ紹介していきますので、参考にしてみてください。
自分の歌声を録音して研究する


歌が下手な人は自分の歌声を録音して研究してみましょう。
なぜなら、自分が歌っている最中に聴こえる声と、実際に周りに聴こえている声には違いがあるためです。
私たちは普段、自分の声の響きを骨伝導などを通じても感じ取っています。しかし、録音された声は、他者があなたの歌を聴く状態に近い、より客観的な音声です。
録音した音声に耳を傾けることで、これまで気づかなかった自分の歌の癖や課題点を正確に把握できるようになります。この「現状把握」こそが、「歌唱力」を効果的に高めていくための基礎となります。
歌が下手な人の原因は主に3つあるので、録音した自分の歌を聴きながら、以下の点を意識して、お手本となる原曲と比較してみましょう。
音程が取れない
歌が下手な人の一番の原因は音程が取れないことです。
音程とは、ドレミファソラシドの音符の間にある音の高さのことをさします。
音程が取れないと自分が歌っている時にどの音程を出せば良いか分からない為、上手く歌えません。
正しい音を出せない
こちらも歌が下手な人に多いですが、正しい音域を発生できない人です。
やはり、男の人が女の人の曲を歌う場合、どうしても「高いキー」を出すことができません。
その結果、むりに歌うと声が裏返ってキーを外したりする要因となり上手く歌えないです。
リズムが合わない
曲にはアップテンポのものもあればスローテンポのものもあり、これらの曲を正しく歌う場合はリズム感が必要です。しかし、リズム感がない人は曲の歌い出しが早かったり、遅かったりすため、結果的に上手く歌えません。
これら3つの原因を自分自身で理解していれば問題ありませんが、歌が下手な人は自覚できていない人が多いです。
いくつかのポイントで「課題かも」と感じた部分があれば、それがあなたの伸びしろです。例えば、音程が不安定なら、その部分だけを何度も繰り返し練習する、リズムが合わないなら、メトロノームを使って練習してみるなど、具体的な対策を立てることができます。
そのため、自分の歌声を客観的に聞く為に一度スマホ、あるいはカラオケの録音機能を使って自分の歌を聴くのがいいでしょう。
そこで、自分が歌っている曲と原曲を聞き比べて上記で説明した3つのどれが自分には足りていないか確認して改善していくことをオススメします。



この方法でしたら一人で気軽にできますね



今のカラオケでは音程が合っているか確認できる機能があるから便利ねッ♪
声優教育機関で練習する


もしあなたが歌唱力を上げたい場合は、カリキュラムに歌のレッスンが含まれている声優教育機関に入ることをオススメします。
独学での練習に限界を感じたり、より専門的な指導を受けたいと思ったりした場合、こうした教育機関はあなたの「歌唱力」を伸ばすための環境を提供してくれるでしょう。
なぜなら、多くの声優教育機関では、声優に求められる多岐にわたるスキルの一環として、ボイストレーニングや歌唱指導に力を入れているからです。
これらの機関では、以下の様に歌うために不可欠な技術を体系的に学ぶことができます。
- 発声の基礎(腹式呼吸、共鳴など)
- 正確な音程の取り方
- リズム感を養う訓練



基礎はとても大事です
たとえば、養成所であれば日本ナレーション演技研究所(日ナレ)、専門学校であればアミューズメントメディア総合学院などですね。
これらの学校では講義としてボイストレーニングを設けており、音を聴き取る力、発声の基本など歌唱力を高めることできます。
声優教育機関での練習は、時間と費用への投資が必要になりますが、歌唱の基礎技術を固め、演技と歌を両立できる声優を目指す上で、確かな土台を築くための一つの道となるでしょう。
そのため、歌唱力を上げたい場合は声優教育機関を選ぶ際に「歌のカリキュラム」があるかを確認し、自分の目標に合った場所を選ぶことが大切です。



歌が下手だと言われる原因を改善できそうねッ!
日ナレやアミューズメントメディア総合学院について詳しく知りたい方は、以下記事を参考にしてみてください。




ボーカル教室に通う


独学での練習や教育機関に通っても、歌が上手くならない場合はボーカル教室に通うことをおすすめします。
なぜなら、ボーカル教室は純粋に「歌う技術」そのものの向上に特化しているからです。
やはり、独学で上手くなるには限界があると思いますし、声優教育機関に関してもあくまで目的は声優としての技術を身に付ける場所なので、「歌」に特化して教えてくれるわけではありません。
「歌唱力」をピンポイントで強化したい場合、歌に特化した環境で学ぶことが上達への近道となります。
ボーカル教室の講師は、歌唱指導のプロフェッショナルです。一人ひとりの声質やレベル、課題点を的確に見抜き、それに合わせたオーダーメイドに近い指導をしてくれることが期待できます。
では、ボーカル教室では、具体的にどのようなレッスンを受けられるのでしょうか。
専門的な歌唱指導
基本的な腹式呼吸や発声練習はもちろん、音域を広げるトレーニング、滑舌や言葉の明瞭度を高める練習、ビブラートやファルセットといった歌唱テクニックの指導など、多角的なアプローチであなたの歌声を磨き上げます。
多くの教室では、あなたの歌声を録音し、それを基に講師と一緒に改善点を探っていくような、客観的なフィードバックも得られます。
目的に合わせたコース選択
「アニソンを上手く歌いたい」「キャラクターソングの表現力を高めたい」といった、声優ならではのニーズに応えるコースを設けている教室もあります。
例えば、「アバロンミュージックスクール」の姉妹校である「アバロン声優スクール」には「アニソンコース」があり、まさに声優志望で歌に課題を感じている方に適したカリキュラムが提供されています。
コストと効果のバランス
ボーカル教室に通うには費用がかかります。「できるだけ費用を抑えたい」と考えるのは当然のことでしょう。
多くの教室では体験レッスンが用意されていたり、時期によっては初月のレッスン料割引キャンペーンを実施していたりする場合があるので、そういった機会を賢く利用するのも一つの方法です。
本気で歌唱力を向上させたいと願うなら、ボーカル教室での専門的な指導は、あなたの『歌唱力』を飛躍的に高め、自信へと繋げるための確かな投資となるでしょう。
そのため、まずは体験レッスンなどを活用して、その雰囲気や指導内容を確かめてみてはいかがでしょうか。



体験学習なら無料だし・・・アリね♪



時期によって入会費が安くなるので、定期的にチェックするといいですね
歌唱力以外のスキルを身に付ける


どうしても、歌が上手くならない人は歌唱力以外のスキルを身に付けるといいでしょう。
現在、活躍している声優さんの中には、自身の得意なことを声優業に生かしている人が多くいます。
小倉唯さんの場合
声優の小倉唯さんはダンスが得意なことで有名です。
彼女はもともとモーニング娘や松浦亜弥さんに憧れてハロプロの系列事務所に所属し、ダンスや振り付けなど、ライブ活動をしていました。
しかし、幼いときからオーディションを受けると「声がかすれてるね」「風邪引いてるの?」と指摘され、自身のハスキーな声がコンプレックスだったためか、当時から歌唱力に関しては苦手意識を持っていたといいます。



ダンスのオーディションは受かるけど、歌のオーディションは良く落ちていたようです。
その事情を知ったスタッフが、「そのある意味変わった声を生かしてみたらいいんじゃない?」と、アニメの仕事を持ってきたことで彼女の人生が大きく変わりました。
その後声優として活動するようになった彼女は、2009年にアニメ初出演を果たし、2011年にはテレビアニメ『神様のメモ帳』で初のメインヒロイン役となるアリス役を演じています。
そして、翌月にはテレビアニメ『ロウきゅーぶ!』の出演声優で組んだユニット「RO-KYU-BU!」でアニメロサマーライブに出演したのですが、その時の振り付けを担当されました。
- シャドウバース(黒羽アリス、ルナ)
- マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(二葉さな)
- sin 七つの大罪(ベルゼバブ)
上坂すみれさんの場合
声優の上坂すみれさんは、高校一年の頃に偶然聞いた旧ソ連国家の【祖国は我らのために】の曲を聞いて衝撃を受け、ロシア愛に目覚め、大学進学の際は、上智大学外国語学部に進学されロシア語を専攻されました。
その影響かロシアに関連するお仕事を色々獲得されています。
たとえば、テレビアニメ『ガールズ&パンツァー』にてノンナ役で特技のロシア語を披露していますし、他キャストへの発音指導なども受け持っていました。
他にも、雑誌ではロシア特集の際に表紙を飾ったりロシアのイベントに出演し自身が演じたアニメのキャラクターの声や歌を披露したり、テレビ番組でロシアの戦車について語ったりもしています。



自分の特技を声優業に生かしてて凄いわねッ!
- うる星やつら (2022)(ラム)
- ガールズ&パンツァー(ノンナ)
- アイドルマスター シンデレラガールズ(アナスタシア)
ファイルーズあいさんの場合
声優のファイルーズあいさんは趣味として筋トレを挙げています。
趣味と言いつつもガッツリと筋トレをしている影響もあってか、2019年には『ダンベル何キロ持てる?』という筋トレを題材にしたアニメで主役の紗倉ひびき役を演じています。
さらに、その作品の主題歌を歌われたり、企画でなかやまきんに君と筋トレを行ったりもしていました。
またアニメだけでは無く、NHK総合『みんなで筋肉体操』の2020年の新春スペシャルで、アシスタントとして筋トレを実演した経験も持っています。



凄い筋肉の持ち主です
- ダンベル何キロ持てる?(紗倉ひびき)
- トロピカル〜ジュ!プリキュア(夏海まなつ / キュアサマー)
- ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン(空条徐倫)
声優は演技力あっての職業ですが「演技力×◯◯力」みたいに、組み合わせられるスキル(武器)を持っていると、業界で生き残れる確率が高まります。
もちろん歌唱力はエンターテインメントの仕事と結びつきやすいスキルなので、あったほうがいいのは事実です。
しかし、今回紹介した声優さんの様に歌唱力以外でも、声優業に生かせるスキル沢山あります。
なので「歌が下手でやっていける自信がない…」と気持ちを沈めるのではなく、自信を持って人に言える”何か”を身につける努力を今からしてみてはいかがでしょうか。
歌が下手と言われていた声優


過去に歌が苦手とされていた声優さんでも、努力によって歌唱力を向上させ、輝かしい実績を築いている方がいます。
ですから、もしあなたが今「声優になりたいけれど歌に自信がない…」と悩んでいても、決して諦める必要はありません。
なぜなら、歌唱力は正しいトレーニングと地道な練習を継続することで、着実に上達させることが可能だからです。
たとえば、有名声優の花澤香菜さんもその一人です。
花澤香菜さんは2012年2月23日、オフィシャルサイトを開設し歌手デビューを発表されました。
- 〈物語〉シリーズ(千石撫子)
- STEINS;GATE(椎名まゆり)
- 鬼滅の刃(甘露寺蜜璃)
花澤香菜さんが歌を下手だと言われた理由として2008年に放送されたテレビアニメ『セキレイ』が原因と考えられます。
当時、歌が上手いと言われていた早見沙織さんや井上麻里奈さんと一緒に、主題歌をファンの前で歌ったことで「下手さ」が際立ち、そのことがSNSなどで広まり「花澤香菜=下手」と印象が付いてしまったのでしょう。



当時、花澤香菜さんは声優歴3年目でしたね
しかし、花澤香菜さんはキャラクターソングも含めたら、これまで300曲以上歌われており、ライブ自体も相当な数をこなしています。
その結果、2012年にシングルリリースした”初恋ノオト”ではオリコンで最高4位、2013年にリリースしたアルバム(タイトル:claire)では6位を取りました。
上手くなった理由としては、やはり地道に努力し続けたことではないでしょうか。
それは、歌われた曲の数、ライブの数、ボイストレーニングなど色々なことが含まれていることでしょう。
このように、声優としてのキャリアにおいて、もし現時点で歌唱力に不安があったとしても、花澤さんのように努力と経験を重ねることで、歌は上達し、大きな自信へと変化します。
声優を目指す上で歌唱力は必ずしも必須ではありませんが、あれば確実にあなたの表現の幅を広げ、チャンスを掴む力になるでしょう。
「声優として歌唱力も身につけたい」と強く願うなら、ぜひ一歩踏み出して、歌のトレーニングを始めてみるのをオススメします。



歌の練習を始めようかしら
声優の歌手活動の歴史


昨今、声優が歌手活動をするのは普通となっていますが、そもそも声優は本来アニメのアフレコや洋画の吹き替えがメインの仕事でした。
もちろん、今でも声優のメイン仕事といえばアフレコであることは間違えありませんが、現在はある程度名前が売れている声優であれば、歌手活動をしていない人の方が珍しいかもしれません。
では、なぜ声優が歌手活動するのが当たり前になったかというと林原めぐみさんの影響が大きいといえます。
- 新世紀エヴァンゲリオン(綾波レイ)
- ポケットモンスター(ムサシ)
- 名探偵コナン(灰原哀)
声優と歌手、どちらでも活躍された第一人者が『林原めぐみ』といわれており、林原めぐみさんは過去に『声優業』と『音楽業』の両方でビッグビジネスを成立させ活躍されました。



声優がレコード会社と専属契約をする先駆けと言われていますね



1991年3月から2019年3月までキングレコード(KING AMUSEMENT CREATIVE)所属の歌手だったそうよッ♪
声優としては誰も知っているアニメで主役キャラをいくつも演じている林原めぐみさんが、歌手活動の契機となった作品が1989年のOVA作品『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』になります。
当時、作品の主題歌を担当していた椎名恵さんの代役として林原めぐみさんがイベントで初めて歌を披露しました。
その時、プロデューサーであった大月俊倫さん(後にキングレコード専務取締役)に歌手としての才能を見出され、林原めぐみ名義の初楽曲「夜明けのShooting Star」製作が決定します。
同年、自身初のシングル「約束だよ」でCDデビューを果たして以降、本人名義でヒット曲を連発する声優アーティスト、つまり「今」の声優業界の歌手活動の原型を生み出したということです。
その後は声優として初めて『NHK紅白歌合戦』出場した水樹奈々さんを始め、次々と声優業と歌手活動を両立する声優さんが誕生しています。
今では声優であっても歌手活動するのが当たり前となりました。
現在の声優業界では更にアイドル声優としてグループを組んで歌って踊ったりすることも支流となっています。
そのため、もしかしたら今後は更に声優業界の「音楽」というジャンルで他のことが支流になるかもしれません。いつでもその流れに乗ることができるように、歌唱力を鍛えておくといいでしょう。
ボイストレーニング教室


歌唱力を付けたい場合、ボイストレーニング教室に通うのも1つの手です。
ここでは、以下のボイストレーニング教室について紹介していきます
- アバロンミュージックスクール
- WACCA MUSIC SCHOOL
- DECO MUSIC SCHOOL
- ZIGZAG MUSIC SCHOOL
ぜひ、参考にしてみてください。



いろいろあるのね?



自分にあった場所を選んでみてください
アバロンミュージックスクール


アバロンミュージックスクールは、アイドルやアニソン歌手を中心に、多数のアーティストを排出しています。
初心者から中級者向けのボーカルコースと、プロ志望者のためのデビューサポートコースをそれぞれ設けられており、これから歌唱力を鍛えたい方にオススメです。
また、入学金無料ほか、諸月謝大幅謝割引等のキャンペーンを随時開催している点や、入学金無料ほか、諸月謝大幅謝割引等のキャンペーンを随時開催している点やも初心者の方にとって嬉しいポイントですね。
他にも、アバロンミュージックスクールの姉妹校であるアバロン声優スクールでは「アニソンコース」もあるので、ピンポイントで学びたいコースを選べるのも魅力的です。
WACCA MUSIC SCHOOL


WACCA MUSIC SCHOOLは、初心者からプロを目指す方まで幅広い層に対応した音楽スクールです。
メジャーデビュー経験を持つ講師陣が揃い、ボイストレーニングや楽器演奏、さらにはDTMや動画編集まで、個々のニーズに応じたカリキュラムを提供しています。
レッスン内容を動画で振り返られる仕組みがあるので、自分の成長を確認しやすく、効率的な学習が可能です。
また、駅近の通いやすい立地に加え、全室に完備された楽器や機材を無料で利用できるため、手ぶらで通えるのも魅力です。
音楽を始めたい方、スキルをさらに磨きたい方にとって、WACCA MUSIC SCHOOLは新しいチャレンジをサポートしてくれる理想的な場所です。
DECO MUSIC SCHOOL


DECO MUSIC SCHOOLは、アットホームな雰囲気の中で質の高いレッスンが受けられる音楽スクールです。
業界で活躍する講師陣が、一人ひとりの目標やレベルに合わせた指導を行い、音楽の楽しさと上達の喜びを提供します。
他のスクールと違い、アーティスト活動全般を支援するサポート体制が充実しており、ボイストレーニングだけでなく撮影や動画編集など、プロデビューに向けたトータルサポートが受けられます。
さらに、子ども向けのコースも充実しており、早期から音楽に親しみたいというご家庭にも人気です。
DECO MUSIC SCHOOLで、音楽の可能性を広げてみるのもいいかもしれません。
ZIGZAG MUSIC SCHOOL


ZIGZAG MUSIC SCHOOLは、自由度の高いレッスンと柔軟なサポートが魅力の音楽スクールです。
初心者から経験者まで、それぞれのペースに合わせて選べる多彩なコースが特徴です。
全室に完備されたピアノやギターなどの楽器が無料で利用できるため、手ぶらで気軽に通える点が好評なんですよね
また、夜22時まで開講しているので、忙しい方でも無理なく通学可能です。
他のスクールと異なり、個別のスケジュールや目標に合わせたマンツーマンの指導が徹底されており、生徒一人ひとりの夢をサポートしています。
ZIGZAG MUSIC SCHOOLで、あなたの音楽の可能性を広げ、輝く未来を掴めるかもしれません。
まとめ
今回は、 声優にとって歌唱力がどれほど重要かについてまとめてみました。
近年、声優が歌う機会は増加傾向にありますが、最も大切なのはやはり演技力。歌が苦手でも素晴らしい演技でファンを魅了する声優は多くいます。
しかし、「歌唱力」が声優としてのキャリアにどう影響するか不安ですよね。
この記事では、歌が不得意な場合の3つの不利な点と、歌が下手な人の特徴と改善寳保うについてまとめています。
そのため、これから歌唱力にも力を入れたい人にはぜひ参考にしてみてください。
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