昨今のアニメブームにより学生だけではなく、社会人から声優を目指して養成所に通う方が増えています。
しかし、社会人の場合は学生と比べて自由に使える時間が少ないことに加えて、年齢の壁に不安に感じて養成所に通うことを躊躇してしまうことも多いです。
今回の記事ではそういった不安を和らげるために、社会人が声優の養成所を選ぶ際の注意点について紹介していきたいと思います。
働きながら声優を目指そうと考えている方は是非参考にしてみてください。
社会人から声優養成所に通う際の3つの注意点!

社会人のあなたが声優になる夢を叶えるためには、まず声優事務所への所属が不可欠なので、社会人にとって最適な「養成所」を選ぶことが最初の重要なステップとなります。
ここでは社会人として声優を目指す際、養成所を選ぶときの注意点について以下3点を紹介していきます。
- 運営している事務所の強みについて
- コース内容について
- 実績について
詳しく説明をする前に、まずは声優としての仕事がどのようにして獲得できるかを把握しておくと、これから説明する内容が理解しやすいと思います。
そもそも、なぜ声優になるには事務所に所属しなければいけないのでしょうか。
それは、プロの声優としての仕事は、基本的に声優事務所を通じて依頼されるからです。
たとえば、アニメのアフレコなどのオーディションは事務所側に話がいき、事務所は自社に所属しているイチオシの声優をオーディションに参加させます。
そのため、声優として仕事を得るには、どうしても声優事務所に所属する必要があるんですよね。
もちろん、声優を指定して仕事の依頼が来る場合もありますが、多くの仕事はオーディション形式で決まることが多いので、事務所に所属するのは必須と考えていいでしょう。
これら声優の仕事の獲得方法について理解したところで、もしかすると養成所に通うことに、以下のような心配が生まれるかもしれません。
- 演技経験がないけれど大丈夫だろうか?
- 若い人ばかりなのでは…
- 仕事と両立できるのかな?
- 本当にプロになれるのだろうか?
心配する気持ちはわかりますが、問題ありません。多くの養成所で、社会人向けコースがあり、実際に現在の仕事を続けながら夢に向かって努力されている方が大勢います。
そして、社会人経験を経て見事にプロの声優としてデビューを果たした先輩方も少なくありません。

過去にそう言う人が居るのは希望が持てますよね
数多く存在する養成所の中から、自分に合った場所を選び方は、基本的に学生や社会人でも変わらないです。
しかし、社会人の場合はプラスしてこれから説明するいくつかのポイントを抑えておくのをオススメします。
声優への道は決して平坦ではありませんが、ご自身の目標とライフスタイルに合致した養成所を戦略的に選ぶことができれば、夢の実現は決して不可能ではありません。
次のステップでは、社会人の方が養成所を選ぶ際に特に注意すべき3つのポイントについて、詳しく解説していきますので参考にしてみてください。



詳しく教えなさいよッ!
基本的な養成所の選び方については、以下記事で紹介していますので今回の記事と併せて参考にしてみてください。↓


他にも、社会人から声優を目指す場合のリスクについても事前に把握しておくをのオススメします。↓


運営している事務所の強みについて


社会人の方が声優養成所を選ぶ際、特に注目すべきは、年齢に関わらず活躍できる仕事内容を多く扱っている声優事務所が運営する養成所を選ぶことです。
なぜなら、社会人から声優を目指す場合、年齢を重ねているからこそ出せる深みや落ち着きが求められる役柄やナレーションといった分野で、あなたの経験が大きな強みになる可能性があるからです。



社会人経験が大きな武器になるってことですね
一般的なアニメの若手キャラクターだけでなく、幅広い年齢層の役やナレーション、企業VP(ビデオパッケージ)など、年齢がハンディキャップになりにくい、あるいはむしろプラスに働く仕事は数多く存在します。
そうした仕事を多く手がけている事務所直結の養成所であれば、所属後の仕事に繋がりやすく、年齢に関する不安を軽減できるでしょう。
例えば、アニメのキャラクターボイスだけでなく、
- ドキュメンタリー番組のナレーション
- 企業の研修用ビデオのナレーション
- オーディオブックの朗読
- 洋画の吹き替え(特に落ち着いた役柄)
などを多く手がけている事務所があります。
これらの仕事は、必ずしも若さだけが求められるわけではありません。
年齢を気にされる方も多いですが、場合によっては年齢よりも実力や個性、そして社会人経験で培われたコミュニケーション能力などを重視する傾向もあります。
実際に、30代から養成所に通い始め、ナレーターや特定の年齢層のキャラクターを専門とする声優としてデビューされている方もいらっしゃいます。
そのため、社会人から声優を目指す場合は、年齢を活かせる仕事に強い事務所直結の養成所を選ぶことが、夢への確実な一歩となります。
年齢を不安に思うのではなく、それを強みに変えられる場所を選ぶ視点が、社会人からの声優挑戦において非常に大切です。



自分の強みを発揮できる場所を見つけるわよッ!
コース内容について


社会人の方が声優養成所を選ぶ際、見逃せない重要なポイントの2つ目は、自身の仕事と両立可能なレッスン時間や日程が組まれた「コース内容」であるかを確認することです。
なぜなら、多くの社会人が現在の仕事を続けながら声優の夢を目指すため、養成所のレッスンが勤務時間と重なってしまっては、通い続けること自体が非常に難しくなってしまうからです。



月曜~金曜は仕事なんですよね
無理なスケジュールを組んでしまうと、体力的な負担はもちろん、精神的なプレッシャーも増し、せっかく抱いた声優への熱意が途中で尽きてしまうことにも繋がりかねません。学びを継続するためには、現実的に通えるコースを選ぶことが不可欠です。
例えば、平日の日中にフルタイムで勤務されている方が、平日昼間に週数回のレッスンが設定されているコースを選ぶのは現実的ではありません。
実際に、一部の養成所では週2~3回のコースが平日の午前中や午後に集中している場合があります。仮に1レッスンが2時間程度だとしても、移動時間や準備時間を考慮すると、仕事との両立は困難を極めるでしょう。
しかし、ご安心ください。養成所の中には社会人のニーズに応えるため、土日集中クラス、あるいは週1日から無理なく通えるコースなどを設けています。これらのコースであれば、現在の仕事を続けながらでも声優になるためのスキルを磨くことが可能です。
実際に養成所で有名な “日本ナレーション演技研究所(通称日ナレ)” では社会人向けに週1コースで土日のどちらかで受けられたりするコースもあるんですよね。
養成所を選ぶ際には、単に「初心者向け」「経験者向け」といったレベル分けだけでなく、具体的なレッスンの曜日や時間帯、1回のレッスン時間、振替制度の有無などを詳細に確認することが重要です。
また、どうしても特定の養成所に強いこだわりがあり、そこのスケジュールが現在の仕事と合わない場合は、ご自身のキャリアプランを見直し、転職を検討することも一つの選択肢として考えられますが、まずは無理なく通える範囲で最適な場所を探すことを優先するのがイイと思います。
大切なことは、ご自身の生活リズムや仕事の状況を最優先に考え、無理なく継続できるコース内容を選びことなのです。



もちろん平日休みの社会人でも問題なく通えるコースがあるわよッ!
実績について


社会人の方が声優養成所を選ぶ上で、見逃せない3つ目の重要なポイントは、その養成所が実際にプロの声優をどれだけ輩出しているか、具体的な「実績」をしっかりと確認することです。
なぜなら、社会人として新たな一歩を踏み出し、貴重な時間と費用を投じて声優を目指すからには、その努力がプロとしての道に繋がる可能性が高い場所を選びたいと考えるのは当然のことでしょう。
特に「本当にプロとしてデビューできるのか」という将来への不安を抱える方にとって、養成所の実績は、その教育内容の質や業界との繋がりの強さを示す信頼できる指標となるからです。
例えば、単に卒業生の数を確認するのではなく、どのようなジャンル(アニメ、外画吹き替え、ナレーション、ゲームなど)で活躍している先輩声優がいるのか、具体的に調べてみましょう。
さらに、自身と同じように社会人経験を経てから、あるいは週1回程度のコースからプロの道へ進んだ卒業生がいるかどうかは、特に心強い情報となるはずです。
養成所の多くは、公式サイトなどで卒業生の進路や活躍実績を公開していますので、ご自身の目標とする声優像と照らし合わせながら、じっくりと比較検討することが大切です。
過去に多くのプロを輩出している養成所と、そうでない養成所とでは、デビューへのサポート体制や業界からの信頼度に差がある可能性も考慮すべき点と言えます。
そのため、レッスン内容や通いやすさといった条件に加えて、その養成所がどれだけの「実績」を持ち、特に社会人から声優になった先輩がいるのかどうかを重点的に確認してください。



実績って大切なのね



いろいろ調べてみるといいですね
また、”日本ナレーション演技研究所(通称日ナレ)“では多くの人が週1コースからプロの声優になっています。


声優養成所に年齢制限はあるの?


「声優になるのに年齢は関係ない」とよく言われますが、実は大抵の声優養成所では、入所可能な年齢に上限を設けています。
社会人の方が声優養成所を選ぶ際には、この「年齢制限」の有無が重要なチェックポイントの一つです。
では、なぜ養成所によって年齢制限が存在するのでしょうか。
主な理由として、現在の声優業界では、特に若い世代の方が仕事の選択肢や活動の幅が広がりやすいという傾向が見られるからです。
もちろん、実力や経験が重視される現場も多数存在しますが、養成所が将来性を見込む上で、年齢を一つの指標とすることがあるんですね。
かつて声優の仕事は、アニメのキャラクターに声をあてるアフレコや、洋画の吹き替えが中心でした。現在もそれらが主要な仕事であることに変わりはありません。
しかし、近年では声優自身がメディアへ露出する機会が格段に増えています。
例えば、以下のような仕事です。
- バラエティ番組へのゲスト出演
- CMナレーションだけでなく、時には出演も
- 専門誌やファッション誌のグラビア
- 大規模な会場でのライブパフォーマンス
- ファンと直接交流するイベントへの登壇
このように、声優がファンの前に顔を出すことが一般的になり、声の演技力に加えて、タレント性やアイドル性も求められるようになってきました。
「最近、アイドルみたいに可愛い声優さんが多いな」と感じる人も多いと思います。



最近はアイドル級にかわいい声優さん多いわよねッ!
こうした「アイドル声優」としての活動は、アニメ作品のファンだけでなく、声優個人のファンを獲得しやすくなります。
その結果、人気声優が所属する事務所の知名度が上がり、より多くの仕事が舞い込んだり、事務所が運営する養成所への入学希望者が増えたりする効果が期待できるんですよね。
そのため、声優事務所や養成所の中には、将来的に「アイドル声優」として活躍しやすい若い人材を積極的に採用したいと考えるところが出てきており、これは養成所の運営資金確保という側面も否定できません。
もちろん、これが年齢制限を設ける唯一の理由というわけではありません。
しかし、若い方がファンを獲得しやすく、仕事の幅が広がる可能性が高いという業界の現状が、養成所の入所条件として年齢に一定の基準を設ける背景にあると言えるでしょう。
そのため、社会人から声優を目指す際には、各養成所の募集要項にある「年齢制限」の項目をしっかりと確認することが、後悔しない養成所選びの第一歩となります。諦める必要はありませんが、現実的な情報を把握しておくことが大切です。



養成所によっては20後半で制限している所もありますね
20代後半以上の方に向いてる声優の仕事


年齢が高くなればなるほど、ライブやイベントなどでファンの前に顔出しをする、「アイドル声優」のような仕事を獲得するのは難しくなってきます。
20代前半であれば年齢面だけでみればどんな仕事も問題ありませんが、20代後半の場合は仕事の幅が狭まる可能性があるんですよね。
しかし、業務内容によっては、社会人から声優になった人の需要が高まることも全然あります。
ここでは、以下について紹介していきます。
- 20代後半以上の方に向いてる仕事とは?
- 年齢が低くないと出来ない仕事とは?
- アニメアフレコはどうなの?
それぞれ説明していきますので、参考にしてみてください。



早く、私を安心させなさいッ!
また、声優の仕事に “どんな仕事があるか?” と気になる人は以下記事で紹介していますので、併せて参考にしてみてください。↓


20代後半以上の方に向いてる仕事とは?


「年齢を重ねてしまったから、声優になるのはもう遅いのでは…」と不安に思う20代後半以上の方もいるかもしれません。
しかし、ご安心ください。実は、年齢を重ねたからこそ、その経験が強みとなる声優の仕事分野が存在します。



どんな仕事?
声優の活躍の場は、必ずしも若さが最優先されるわけではありません。
特に「吹き替え」や「ナレーター」といった分野では、落ち着いた声質や深みのある表現力が求められることが多く、社会人経験を含む人生経験が豊かな方々の声がむしろ重宝される傾向にあります。
ナレーター
テレビ番組のドキュメンタリー、CM、企業の紹介映像、美術館の音声ガイドなど、ナレーションは私たちの身の回りのあらゆる場面で必要とされています。
これらの仕事では、情報を正確に伝える明瞭な滑舌はもちろんのこと、聞き手に信頼感や安心感を与える落ち着いた声、説得力のある表現が求められることが少なくありません。
実際に、テレビのナレーションなどでは、ベテラン声優がその渋い声で番組を引き締めている場面をよく見かけますよね。若い方からベテランまで幅広く活躍していますが、特に経験豊かな声優がその実力を発揮している分野だと言えるでしょう。
吹き替え声優
海外の映画やドラマ、ドキュメンタリー番組などでは、登場する俳優の年齢層も非常に幅広いです。
30代、40代、あるいはそれ以上の年齢の俳優が演じるキャラクターに声をあてる場合、やはり同年代の声優が担当する方が、より自然で深みのある表現が期待できます。
社会人としての経験は、役柄の背景や感情を理解する上で大きな助けとなるはずです。若い俳優がメインキャラクターを演じる作品ばかりではありませんので、年齢を重ねていることが不利になるどころか、むしろあなたの個性や経験が活きるチャンスが広がっている分野と言ってもいいでしょう。
そのため、社会人から新たな一歩を踏み出そうと考えている20代後半以上の方にとって、ナレーターや吹き替え声優は非常に魅力的な目標となり得ます。
年齢を理由に夢を諦めるのではなく、ご自身の年齢や経験が活かせる分野に目を向けて、「養成所」のカリキュラムなどを比較検討し、スキルを磨いてみるのをオススメします。
年齢制限にとらわれすぎず、あなただからこそできる表現を追求することが、プロへの道を開く鍵となるでしょう。



社会人経験がどんな声優業に生かせるか考えてみるといいですね
年齢が低くないと出来ない仕事とは?


声優の世界には様々な仕事がありますが、その中でも特に若い世代が中心となって活躍している分野が存在します。それは、近年注目を集める「アイドル声優」としての活動です。
なぜ「アイドル声優」の分野では若い方が有利とされるのでしょうか。その理由の一つに、ファンがアイドル声優に求めるイメージが関係しています。
声や演技力はもちろん大切ですが、それに加えて、キャラクターのようなフレッシュさ、純粋さ、あるいは手の届かないような「透明感」といった要素を期待するファンも少なくありません。
そのため、実年齢がある程度高くなると、ファンが抱くこうした理想のイメージと自身の声優としてのキャラクターが合致しづらくなる可能性があり、この分野で成功を掴むのは一般的にハードルが高いと言えるでしょう。
「アイドル声優」の活動を見てみると、アニメ作品への声の出演以外にも、CDをリリースして歌やダンスを披露したり、写真集を出版したり、握手会やライブイベントなどでファンと直接交流したりと、その活動は多岐に渡ります。



最近は本当にアイドルの様な活動している声優さんが多いわよねッ!
これらの活動は、体力面や、ファンが期待する「アイドルらしさ」という点で、やはり若い方が適応しやすい傾向にあるのは否めません。
「じゃあ、年齢を重ねたらアイドル声優は絶対に無理なの?」と思う人もいるでしょう。確かに、若い方が有利なのは事実ですが、絶対になれないというわけでもありません。
例えば、長きにわたり第一線で活躍されている田村ゆかりさんのように、卓越した歌唱力、パフォーマンス、そして何よりもファンを魅了し続ける圧倒的なカリスマ性があれば、年齢という壁を超えて支持され続けることも可能です。
・ひぐらしのなく頃に(古手梨花)
・STEINS;GATE(阿万音鈴羽)
・ノーゲーム・ノーライフ(ジブリール)
ただし、これは非常に高い実力と人気、そしてたゆまぬ努力があってこそ実現できる特別なケースだと理解しておくことが大切です。
そのため、社会人の方が「養成所」への入所を検討し、将来的にアイドル声優としての活動も視野に入れているのであれば、この分野の特性や求められるものをしっかりと理解しておく必要があります。
自身の目指したい声優像と照らし合わせ、現実的なキャリアプランを立てることが、社会人として「養成所」を選ぶ上でも非常に重要な視点となるはずです。



養成所の年齢制限が多い背景には、こういった業界のニーズも影響しているかもですね
アニメアフレコはどうなの?


声優の仕事と聞いて多くの方がイメージする「アニメアフレコ」。
この分野では、年齢によって演じやすいキャラクターに一定の傾向が見られるものの、決して年齢だけで声優としての道が閉ざされるわけではありません。社会人から声優を目指す方にも、十分にチャンスがあると言えるでしょう。
なぜ年齢によって演じやすいキャラクターに傾向があるのでしょうか。
その理由として、アニメ作品の主要キャラクターには10代や20代といった若い年齢設定が多いことが挙げられます。
近年ではアニメ放送後に声優がイベントに登壇したり、ラジオ番組に出演したりと、ファンの前に登場する機会が非常に増えました。
このような背景から、キャラクターのイメージと声優本人の年齢を近づけたいという制作側の意図や、時には「アイドル性」も求められるため、主要な役どころには若い声優が選ばれやすい傾向があると考えられます。
例えば、学園を舞台にしたアニメや、10代の少年少女が主人公の物語では、やはりキャラクターの年齢となるべく近いフレッシュな声や感性を持つ声優が起用されることが多いのは事実です。
しかし、これはあくまで一般的な傾向に過ぎません。圧倒的な人気と確かな実力を兼ね備えていれば、年齢を重ねても第一線で活躍し、若いキャラクターを見事に演じている声優さんも数多くいらっしゃいます。



どんな声優さんがいるの?
一例として、有名声優の下野紘さんや花澤香菜さんは、30代を超えても以下の様なメインキャラを演じられています。
下野紘(1980年4月21日)
・かんなぎ(御厨仁)
・神のみぞ知るセカイ(桂木桂馬)
・鬼滅の刃(我妻善逸)
花澤香菜(1989年2月25日)
・STEINS;GATE(椎名まゆり)
・五等分の花嫁(中野一花)
・鬼滅の刃(甘露寺蜜璃)
これは、お二人が持つ卓越した演技力と、長年にわたりファンに愛され続ける特別な魅力があってこその成果と言えるでしょう。
さらに重要なのは、アニメ作品には主人公やヒロインだけでなく、物語に深みを与える多種多様な年齢のキャラクターが登場するということです。
主人公を導く頼れる先輩、厳しくも優しい先生、味のあるおじいさんやおばあさん役など、これらの役はむしろ人生経験を積んだ声優だからこそ出せる深みや説得力が求められます。社会人としての経験も、こうした役作りにおいて大きな武器になり得るのです。
ですから、社会人の方が養成所などでアニメアフレコの技術を習得しようとする場合、自身の年齢や声質、そしてこれまでの経験を活かせる役柄を戦略的に見据えることが重要になります。
若いキャラクターだけを追い求めるのではなく、幅広い年齢層の役に対応できる実力を養うことが、養成所のレッスンを選ぶ上でも大切な視点となるでしょう。
「年齢」を過度に気にするよりも、ご自身の強みを理解し、それを磨き上げることが、アニメ声優として成功するための確かな一歩となります。どのような声優を目指すのか、事前にしっかりとしたビジョンを持つことをオススメします。



年齢を武器にしてチャレンジしてみましょう
社会人でも通える年齢制限が広いおすすめの声優養成所3選


ここまで、社会人として声優養成所を選ぶなら、どのようなポイントを意識すれば良いかを説明してきました。
ですが、養成所はとても多いのでいくら今回説明したポイントを意識したからといってどの養成所に入所すれば良いか迷う人もいるかもしれません。
そこで、ここでは 社会人でも通える年齢制限が広いおすすめの声優養成所を紹介していきます。
- 日本ナレーション演技研究所
- インターナショナルメディア学院
- 俳協ボイスアクターズスタジオ
それぞれ説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。



養成所によっては年齢制限の都合上、通えない場合もありますからね
また、社会人から声優を目指す場合、他にも以下記事についても併せて参考にしてみてください。↓




日本ナレーション演技研究所


「社会人だけど声優になりたい…でも年齢や仕事との両立が不安」と感じている方に、日本ナレーション演技研究所(通称:日ナレ)は有力な選択肢となる養成所です。
理由は、以下3点あります。
年齢制限
上限が35歳までと比較的広く設定されており、声優への挑戦を年齢で諦めかけていた社会人の方でも門戸が開かれている点です。
社会人向けコース
多忙な社会人でも無理なく通えるよう、週1回から受講可能なコースが用意されているため、仕事との両立がしやすい養成所であること。
演技初心者向けのカリキュラム
全くの未経験からでも、声優としての基礎から段階的に学べるカリキュラムが整っています。
実際に、日ナレでは働きながら週1回のレッスンを続け、プロの声優としてデビューを果たした卒業生が数多くいます。
これは、初心者からでも着実にスキルを伸ばせる育成ノウハウと、業界への確かなパイプを持っている証拠と言えるでしょう。まさに、社会人から声優を目指す方にとって心強い実績です。
このように、日ナレは年齢や時間の制約といった社会人特有の悩みに寄り添い、声優への夢を現実的な一歩へと導いてくれる、おすすめの声優養成所の一つです。
- 梶裕貴
- Lynn
- 内田真礼
- 日笠陽子
- 鈴木達央
- 斎藤千和
- 小澤亜李
- 洲崎綾
- 村瀬歩
- 長縄まりあ



マジッ?こんなに居るのッ!?



他にもまだまだ居ますよ
場所 | 代々木校/駒込校/立川校/大宮校/所沢校/千葉校/柏校/横浜校/仙台校/名古屋校/京都校/難波校 |
入所金 | 80,000円(週1、週2、ナレーターセミナ) |
年間受講料 | ・220,000円(週1クラス) ・352,000円(週2クラス) ・176,000円(ナレーターセミナ) |
年齢制限 | 中学3年生以上、35歳まで |
特徴 | ・デビュー実績が業界最高レベル ・アニメ声優やアイドル声優に強い ・授業料が安い |
卒業声優 | ・内田真礼 ・田村ゆかり ・堀江由衣 |
日ナレについて詳しく知りたい方は、以下記事を参考にしてみてください。


インターナショナルメディア学院


「年齢を気にせず、なるべく早く声優デビューへのチャンスを掴みたい」と考える社会人の方に、インターナショナルメディア学院は非常におすすめな声優養成所です。
なぜなら、年齢制限が設けられていないため、何歳からでも挑戦できて、1コマ2時間のレッスンを自由に選択ができるので仕事との両立が可能だからです。
現在の仕事を続けながら声優を目指す社会人にとって通いやすい環境が整っている点は大きなポイントですね。



社会人にとって嬉しい特徴が盛りだくさんです
そして最大の特徴は、3ヶ月に1度という頻繁な進級・所属審査により、実力が認められれば早期にデビューできる可能性があることです。
具体例として、入所からわずか3ヶ月以内でプロデビューを果たした方が71名もいるという驚異的な実績があります。
これは、テレビアニメ『ドラゴンボール』のベジータ役で著名な堀川りょうさんが学長を務め、実践的な指導とデビューへのチャンスを積極的に提供しているからこそ実現できるのでしょう。
「社会人で時間も限られているし、早く結果を出したい」と考える方にとって、このスピード感は大きな魅力となるはずです。
このように、インターナショナルメディア学院は、年齢不問で社会人が学びやすく、かつ実力次第でスピーディーなデビューも目指せる、注目すべき声優養成所の一つです。



40代、50代、60代向けのシニア声優特別コースというのがあるみたいよッ!
場所 | 札幌校・仙台校・新潟校・宇都宮校・大宮校・東京校・長野校・浜松校・名古屋校・大阪校・高松校・岡山校・福岡校・広島校・金沢校・柏校・八王子校・横浜校・秋葉原校 |
入所金 | 110,000円 |
年間受講料 | 公式ページに記載なし。 資料請求(無料)して確認。 |
年齢制限 | 16歳以上~年齢制限なし |
特徴 | ・最短3カ月でデビュー可能 ・在学中にデビューできる ・幅広いジャンルの育成コースあり |
卒業声優 | ・松井恵理子 ・結城飛鳥 ・鈴木愛菜 |
俳協ボイスアクターズスタジオ


費用を抑え、声優としての可能性を試したい社会人の方には、俳協ボイスアクターズスタジオがおすすめの声優養成所の一つと言えます。
理由は、まず業界で長い歴史を持つ「東京俳優生活協同組合(俳協)」が母体でありながら、学費が比較的リーズナブルに設定されているからです。
また、レッスンは週1回3時間なので、現在の仕事と養成所での学びを両立させやすいので、多忙な社会人でも集中してスキルアップに取り組め、時間を有効活用できる点も魅力でしょう。



通いやすそうね
特筆すべき点として、入所時の演技経験に関わらず、全員が同じスタンダードクラスからスタートするシステムを採用しています。これにより、未経験から声優を目指す社会人の方も安心して基礎から学べますし、経験者も新たな環境で自分を見つめ直す良い機会となるはずです。
加えて、母体の俳協はナレーション分野で豊富な実績と案件を持っているため、ナレーターを目指す方や、落ち着いた表現力を磨きたい社会人にとっては、特に有利な環境が整っていると考えられます。
このように、俳協ボイスアクターズスタジオは、社会人が挑戦しやすい費用感と期間設定、そして確かな実績を持つ母体という強みを兼ね備えた、検討に値する声優養成所です。



ナレーターに強いという点が社会人からしたら魅力的ですね
場所 | 東京 |
レッスン回数 | 週1回(3時間) |
年間受講料(入学金含む) | 242,000円 |
年齢制限 | 16歳~38歳まで |
特徴 | ・6か月で自分の可能性を見極められる ・ナレーターに強い ・週1レッスンなので社会人でも通いやすい |
卒業声優 | ・諏訪部 順一さん ・関智一さん ・佐藤 利奈さん |
以上3つが社会人にオススメの声優養成所になります。
これから声優を目指す方は、自分がなりたい声優像と職場環境などを考量して今回紹介した養成所に通ってみてはいかがでしょうか。


まとめ
社会人で声優を目指す際の不安、特に「年齢制限」や仕事との両立は大きな課題です。
この記事では、声優養成所選びで失敗しないための重要な3つの注意点(事務所の強み、通いやすいスケジュール、デビュー実績)を具体的に解説しました。
さらに、日本ナレーション演技研究所、インターナショナルメディア学院、俳協ボイスアクターズスタジオといった、社会人でも通いやすく実績のある養成所の特徴や、年齢に関する情報も紹介。
「声優になりたいけれど、何から始めれば…」と悩む社会人の方が、自分に合った養成所を見つけたい場合は、本記事を参考にしてみてください。
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