声優の仕事に憧れを持っている方は若者だけに限りません。
昨今のアニメブームにより学生だけではなく、社会人から声優を目指す人も多くいらっしゃいます。
しかし最近の声優は若い内からデビューしている人が多いので学校を卒業した20代が声優になれるか不安に思う人もいるとこでしょう。
そこでこの記事では社会人から声優になる方法と、注意するべき点についてまとめてみたのでよろしければ参考にしてみてください。
社会人から声優になる方法とは?

ここでは、「本気で声優を目指したいけれど、社会人の今から一体何から始めればいいのだろう?」と悩んでいる社会人の方に具体的な道筋を紹介していきます。
現在の生活基盤を大切にしながら、社会人から声優になるための現実的な方法は確かに存在していますので、年齢を理由に諦める必要はありません。
社会人から声優になるという夢を追う場合、時間やお金を効率的に使い、着実に目標へ近づくための計画性が何よりも大切になるからです。
闇雲に努力するのではなく、正しいステップを踏むことで、夢への道のりはより明確になるでしょう。

間違った道は進みたくないわね
では、具体的にどのようなステップで進んでいけば良いのでしょうか。ここでは、社会人の方が声優を目指す上での主要な方法を5つのステップで解説します。
まずは、声優業界について深く知ることから始めましょう。
アニメ、吹き替え、ナレーション、ゲームなど、どの分野に興味があるのか、どんな声優になりたいのかを具体的にイメージすることが大切です。
そして、現在の仕事、生活リズム、予算などを考慮し、どれくらいの時間と費用を声優の勉強に充てられるのか、現実的な計画を立てることが重要です。
多くの声優教育機関の資料請求や説明会への参加も、この段階で有効なアクションとなります。


社会人が声優スキルを学ぶ上で最も一般的なのは、声優養成所や専門学校に通うことです。
大切なのは、夜間・週末クラスなど、社会人が働きながらでも通いやすいコースが設置されているか、カリキュラムの内容、講師陣、卒業生の進路、そして学費などを総合的に比較検討すること。
見学や体験レッスンがあれば積極的に参加し、自分に合った環境を見つけることが成功の鍵を握ります。




声優教育機関では、発声、滑舌、アクセント、演技基礎、アフレコ実習など、プロとして必要なスキルを学びます。
しかし、レッスン時間だけでは十分ではないかもしれません。
学んだことを日々の自主練習で反復し、体に染み込ませたり、ボイスレッスンに通うなど自身のレベルを客観的に分析して対策することが大切です。
教育機関である程度スキルを磨いたら、いよいよオーディションへの挑戦が始まります。
養成所・専門学校で事務所の所属オーディションに違いがあるので注意してください。
養成所の場合は、基本的に1~2社であり、運営している声優事務所のオーディションを受けます。
専門学校の場合は、多いところで70社以上の事務所を招待してオーディションを開催します。
事務所の数だけで見ると専門学校が良く映るかもしれません。
しかし、それぞれメリット・デメリットがあるので、 “STEP2“ の段階で自分にあった教育機関を選ぶことが大切です。


多くの声優志望者にとってのゴールの一つが、声優事務所への所属です。
事務所に所属することで、仕事を得るチャンスが格段に広がり、プロの声優としてのキャリアが本格的にスタートします。
教育機関で受けたオーディション結果が、この所属への道を大きく左右することを覚えておきましょう。


このように、社会人から声優を目指す道のりは、決して簡単なものではありませんが、具体的なステップを理解し、一つひとつ着実にクリアしていくことで、夢の実現は決して不可能ではありません。
また、会社員としての収入を確保しながらの挑戦であれば、万が一夢が叶わなかったとしても、失うのは声優教育機関に通う際に発生いした学費と時間だけなので、現在の生活に大きな支障をきたすことはありません。



働きながらだったら、ほぼリスク無しで声優に挑戦できますね
また、最近では、「VoicePlanet」のような、社会人も参加しやすい新たなプロジェクトを通じて声優デビューの道を探る方法も出てきています。
そのため、「年齢的にどうなんだろう・・・」「失敗したらどうしよう」と悩む前に、まずは第一歩として情報収集を始め、あなたにできることから行動に移してみてはいかがでしょうか。
その勇気が、あなたの未来を大きく変えるかもしれません。
VoicePlanetプロジェクトについて詳しくは知りたい方は以下記事で説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。↓


知らないと後悔する3つのことを紹介!


声優になるのに年齢は関係ありません。
ですが現在、会社に勤めている方が声優を目指す場合はリスクについても知っておかないと後で後悔することになります。
そのため、ここでは下記3つのリスクについて説明していきたいと思います。
- 声優になれる可能性はとても低い
- 年収が下がる可能性が高い
- 声優になれなかったときの潰しが効かない
勢いで声優教育機関に飛び込むのも良いですが、現在働いている方はリスク面も把握して判断するのがおすすめです。



リスクなんて知りたくないッ!



後悔しない為にも把握しておきましょう
また、今回紹介するリスクについて、より詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてください。↓


声優になれる可能性はとても低い


「社会人から声優を目指す上で、成功する確率はどれくらいなのだろう…」そのように成功確率について気になる方も多いことでしょう。
結論からお伝えすると、「声優になれる可能性はとても低い」 というのは、残念ながら目を逸らせない現実です。
しかし、この事実をネガティブに捉えるだけでなく、夢への挑戦をより現実的かつ戦略的に進めるための重要な情報として受け止めることが大切です。
声優という職業は年々人気が高まっており、志望者の数は増加の一途を辿っています。
『ABEMA Prime』の調査によれば、全国に約30万人いるとされる声優志望者のうち、実際にプロとしてデビューできるのはわずか1万人程度、つまり確率にして約3%という厳しいデータも存在します。



さ、3%・・・
これは社会人に限った話ではなく、声優業界全体の傾向です。志望者が増え続ける限り、この競争率がさらに高まる可能性も否定できません。
「若い方が有利なのでは…」という不安を感じる方もいるでしょう。確かに、どのような分野でも若いうちから専門的な訓練を始めることには一定の利点があります。
しかし、それは声優という夢を諦める理由にはなりません。大切なのは、この現状を理解した上で、あなた自身がどう行動するかです。
「やっぱり無理なのか…」と落ち込むのはまだ早いです。
実際に社会人経験を経て、見事に声優の夢を叶えた方々もいます。例えば、人気声優の小林裕介さんもその一人。
・Re:ゼロから始める異世界生活(ナツキ・スバル)
・Dr.STONE(石神千空)
・炎炎ノ消防隊(アーサー・ボイル)
小林さんは大学の理工学部を卒業後、一度は大手家電メーカーに就職し、会社員として働いていました。
しかし、幼少期からのアニメ好きが高じ、日々の生活に物足りなさを感じていた小林さんは休日に受けていた歌のレッスンの講師に「声優になりたかった」と打ち明けたところ、「興味があるならやった方がいい」と背中を押され、24歳の時に再び声優の夢を追いかける決意をします。
アミューズメントメディア総合学院の夜間コースからスタートし、上位クラスに上がったタイミングで会社を退職。その後、専門学校を卒業し、見事声優事務所への所属を果たしました。
デビュー後も努力を重ね、数々の主役を射止め、第11回声優アワードでは新人男優賞を受賞されています。 小林さんの例は、社会人から声優を目指す多くの人にとって、大きな勇気を与えてくれるのではないでしょうか。
彼のように、一度は社会に出たからこそ見えてくる夢の価値や、目標への強い意志が道を切り拓くこともあります。
ですから、「声優になれる可能性が低い」という事実は、決して無視できませんが、それが全てではありません。
小林裕介さんのように、社会人としての経験や、夢への再挑戦という強いモチベーションを力に変えて成功を掴んだ方もいます。
最も重要なのは、リスクを最小限に抑えつつ挑戦すること。先にもお伝えした通り、まずは現在の仕事を続けながら声優教育機関に通い、実力を養うのが賢明な選択と言えるでしょう。
そうすれば、万が一、声優への道が険しかったとしても、失うのは学費と時間だけであり、今の生活基盤を揺るがす事態は避けられます。
もしあなたが演技初心者で、小林さんも通ったアミューズメントメディア総合学院のような実績ある学校に興味があるなら、情報を集めてみるのも良いでしょう。同学院は入学者の約9割が演技未経験者でありながら、2年間でプロダクション直接所属合格90%以上という高い実績を誇っています。
最終的に、大切なのは数字に臆することなく、それでも挑戦したいというあなたの熱意と、その熱意を具体的な行動に移す勇気です。



諦める必要はありません!


年収が下がる可能性が高い


社会人から声優を目指す場合、多くの方が年収の低下に直面する可能性が高いと認識しておく必要があります。
なぜなら、声優業界は非常に競争が激しく、安定した収入を得られるのはほんの一握りの人気声優に限られるからです。
全国に約30万人の声優志望者がいる中で、実際に声優としてデビューできるのはわずか1万人程度と言われています。さらに、その中で声優の仕事だけで生活していけるのは、約300人ほどに過ぎません。



そ、そんなに少ないの・・・?
これは、仮に声優になれたとしても、多くの場合、会社員時代の年収を大幅に下回る可能性を示唆しています。
特に、結婚されていたりお子さんがいたりする方は、声優の仕事だけで家族を養うことが難しいという現実を考慮しなければなりません。
声優の7割以上が年収300万円以下であり、半数近くが年収100万円以下というデータを【VOICTION】というサイトが出しており、この厳しい現状を裏付けています。
したがって、社会人から声優への転身を考える際には、収入が大きく減少する可能性を十分に理解し、経済的な準備や覚悟をしておくことが重要です。
もちろん、人気声優になれば高収入を得ることも可能ですが、それはほんの一握りの成功例であることを忘れてはなりません。まずは声優の給料の仕組みを理解することから始めるのが賢明でしょう。



声優の給料事情は事前に知っておいた方がいいですね
下記の記事では、声優の収入事情や給与の仕組みなどについて説明していますので、ぜひ参考にしてください。


声優になれなかったときの潰しが効かない


「もし声優になれなかった場合、これまで培ってきたスキルは他の分野で通用しないのでは…」この「潰しが効かない」という不安は、社会人から声優を目指す多くの方が抱える切実な悩みでしょう。
確かに、声優特有の専門スキルが、そのまま他の職種で即戦力として評価されにくいという現実は存在します。しかし、このリスクを理解し、正しく備えることで、過度に恐れる必要はありません。
声優の訓練で得られる発声技術や演技力は、非常に専門性が高いものです。そのため、声優以外の一般的な企業への転職を考えた際、直接的な業務経験としてアピールしにくいのは事実です。
特に30代以降のキャリアチェンジでは、企業が以下のようなスキルを求めている傾向が強いです。
- 即戦力になる経験・知識
- 課題解決能力
- 新しい環境に順応できる柔軟性
- マネジメントスキル
声優を目指していた期間がキャリアの空白と見なされ、再就職に困難を感じるケースも考えられます。 もし声優として成功すれば、経済的な豊かさや夢を叶えた満足感は何物にも代えがたいでしょう。
しかし、万が一その道が閉ざされた場合、年齢によっては新しいキャリアを築くのに努力が必要となる可能性を心に留めておくことも大切です。



再就職できるかしら・・・
では、このリスクにどう立ち向かえば良いのでしょうか。最も重要なのは、現在の仕事を続けながら声優を目指すという選択です。これにより、万が一声優の道が険しかったとしても、生活基盤を失うことなく、キャリアを完全にリセットする事態を避けられます。
さらに、声優を目指す過程で得られるものは、演技スキルだけではありません。
- コミュニケーション能力の向上: 明瞭な発声や表現力豊かな話し方は、どんな仕事でも役立つ普遍的なスキルです。
- 自己表現力とプレゼンテーション能力: 人前で何かを伝える力は、多様なビジネスシーンで求められます。
- 継続力と自己管理能力: 仕事と両立しながら目標に向かって努力した経験は、あなたの人間的な成長の証となります。
- 課題解決能力と柔軟性: 役作りやオーディションを通じて、課題を発見し、それを乗り越えようとする力や、様々な要求に応える柔軟性も養われるでしょう。
これらのスキルは、面接などで具体的なエピソードと共に語ることで、十分にアピールポイントになり得ます。また、声優業界やエンタメ関連企業であれば、そこで培った知識や経験が間接的に役立つ可能性も広がります。
仮に声優の道を諦める決断をしたとしても、その経験で培ったこれらの「人間力」は、決して無駄にはなりません。大切なのは、声優のスキルが「潰しが効かない」と悲観するのではなく、夢を追う過程で得た他の汎用的なスキルや経験をどう次のステップに繋げるかを考えることです。



声優になれない場合も考えて常に考えて行動する事が大切ですね
「声優になれなかったらキャリアが…」という不安は、社会人から声優を目指す以上、誰もが一度は考えることです。
しかし、そのリスクを最も効果的に軽減する方法は、現在の安定した仕事を維持しながら挑戦することに尽きます。 声優教育機関に通うこと自体は、多くの場合、会社員としての生活と両立が可能です。
まずは一歩踏み出し、夢への扉を叩いてみること。その行動自体が、あなたの人生に新たな視点や経験をもたらしてくれるはずです。
この記事で触れたリスクを十分に理解した上で、あなたにとって後悔のない選択をしてください。



前職と同じ業種なら、 “経験者” として見て貰えるので再就職しやすいですね
また、声優として事務所に所属しながら正社員としての仕事を両立している声優さんもいます。詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。↓


社会人が声優教育機関に通う際の注意点とは?


社会人の方が声優への新たな一歩を踏み出す際、「演技経験がないけれど大丈夫か」「仕事と両立できるだろうか」「本当に声優になれるのか」といった数々の不安が頭をよぎることは当然です。
しかし、これらの不安に圧倒される必要はありません。重要なのは、自身の状況に最適な専門学校を慎重に選び抜くことです。
ここでは、声優の教育機関を選ぶ際の注意点として以下3つについて紹介していきます。
- 年齢制限について
- レッスン・コース内容
- 実績について
それぞれ紹介していきますので是非参考にしてください。



要チェックねッ!
また、声優教育機関は「養成所」と「専門学校」がありますが、以下特徴があるので、学校選びの参考にしてください。
養成所
養成所の場合は1年間通うことで所属オーディションの参加資格を得られる場所もあり、合格することでそのまま声優事務所に所属することができるため少しでも早く声優になりたいと考えている人にはおすすめです。
専門学校
専門学校の講義内容としては基礎的な部分からはじまり挨拶やマナーなど、声優の技術から礼儀作法までみっちり学ぶことができ、基本的には週5回二年制のため、演技初心者の人におすすめです。
より詳しく養成所と専門学校の違いについて、知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。


年齢制限について


社会人の方が声優教育機関を選ぶ際、まず真っ先に確認すべきなのは「年齢制限」の有無です。
なぜなら、あなたの「声優になりたい」という夢への挑戦が、この一点で左右される可能性があるから。
声優という職業に、本来年齢は関係ありません。しかしながら、教育機関によっては入学できる年齢に上限を設けているケースが見受けられます。
これは、若い人材がアイドル的な活動も含めて活躍しやすいという業界の一部の傾向や、教育機関側が若手デビュー実績をアピールしやすいといった背景があるためと考えられます。



わ、私はまだまだ若いわよッ!
確かに、アニメのアフレコ、ゲームキャラクター、さらには歌やイベント出演など、声優の仕事は多岐にわたり、若さが有利に働く場面も存在します。
そのため、声優事務所もフレッシュな若手を積極的に採用し、育成する流れがあります。しかし、「社会人から声優を目指すのはもう遅いのでは…」と諦めるのはまだ早いでしょう。
例えば、海外ドラマの吹き替えや、落ち着いたトーンが求められる企業CMのナレーション、人生経験がキャラクターに深みを与える役など、あなたの社会人経験こそが輝く仕事もたくさんあるのです。
実際に、教育機関の中には年齢不問のところや、社会人経験者向けのコースを用意しているところも少なくありません。
ですから、社会人から声優への一歩を踏み出すためには、気になる教育機関の募集要項をしっかりと確認し、年齢制限について正確な情報を得ることが何よりも大切になります。
情報収集を怠ると、後で「こんなはずでは…」と後悔することになりかねません。



公式ページや資料請求などですね
レッスン・コース内容


社会人の方が声優養成機関を選ぶ際、「レッスン・コース内容」、とりわけ自身の生活リズムで無理なく通える時間帯のコースが用意されているかは、夢への挑戦を現実のものとするために極めて重要な確認事項となります。
なぜなら、現在の仕事を続けながら声優としてのスキルアップを目指すのであれば、平日の日中に開講されているクラスへの参加は現実的に困難だからです。
そのため、多くの方が平日の夜間や週末の時間を活用して学ぶことになります。



日中は仕事の人がほとんどですもんね
声優養成機関の多くは、社会人から声優を目指す方々の熱意に応える形で、柔軟なカリキュラムを提供しています。
例えば、週1回のレッスンからスタートできるコースや、仕事終わりの時間帯に合わせた夜間クラス、週末に集中して学べる土日コースなどがその代表例でしょう。
これにより、現在のキャリアを維持しつつ、声優になるための専門的な知識や技術を習得する道が開かれています。
しかし、ここで注意したいのは、「夜間コースがある」という情報だけで判断しないことです。養成機関によって夜間クラスの開始時間や終了時間、週の回数、レッスンの振替制度の有無などは大きく異なります。
さらに、基礎トレーニングだけでなく、以下の様に自身が特に強化したい分野を深く学べるカリキュラムになっているかどうかも、事前にしっかりと確認すべき点です。
- アフレコ実習
- ナレーション技術
- 舞台演技
- オーディション対策
情報収集が不十分だと、「せっかく入学したのに仕事との両立が厳しい」「学びたいと思っていた内容と違った」といった後悔につながりかねません。
ですから、「声優になりたい」という強い想いを持つ社会人の方には、まず気になる養成機関のウェブサイトでコース詳細を確認したり、資料を取り寄せたり、場合によっては説明会に参加したりして、自身のライフスタイルや目標、そして何よりも「ここで学びたい」と思えるレッスン・コース内容であるかを徹底的に吟味することをおすすめします。
夢への第一歩で後悔しないために、この比較検討の時間は決して無駄にはなりません。



めちゃくちゃ下調べするわよ~ッ!
実績について


社会人の方が声優養成機関を選ぶ上で、「卒業生のデビュー実績」、とりわけ社会人経験を経てプロになった方や、週1回のような限られた時間で学んで夢を掴んだ方がいるかは、あなたの挑戦が実を結ぶ可能性を見極めるための非常に大切なチェックポイントです。
なぜなら、貴重な時間とお金を投資して声優を目指すのですから、「ここで学べばプロになれるかもしれない」という確かな手応えを感じられる場所を選びたいと願うのは当然のことでしょう。



実績は大事ッ!
特に、あなたと同じように「社会人から声優へ」という道を歩み、成功を収めた先輩の実績は、大きな勇気と目標を与えてくれます。
実際に、養成機関の中には、社会人経験者でプロの声優として活躍している卒業生がいることを明示しているところがあります。例えば、アミューズメントメディア総合学院出身の小林裕介さんは、まさに社会人を経て声優として大成された方の一人です。
また、週1回のレッスンからでもデビューのチャンスがあることを示す例として、日本ナレーション演技研究所(日ナレ)が挙げられます。こちらでは、梶裕貴さん、内田真礼さん、日笠陽子さんなど、数多くの著名な声優が週1回コースから羽ばたいていきました。
この事実は、社会人から声優を目指し、現在の仕事と学びを両立させたいと考えている方にとって、大きな希望となるのではないでしょうか。
ただ卒業生の名前を見るだけでなく、「自分と同じように働きながら学んだ人がいるか」「どのような道のりでプロになったのか」という視点で実績を調べることが、情報不足からくる不安を軽減する一助になります。
そのため、本気で社会人から声優へのキャリアチェンジを考えているのなら、教育機関の公式ウェブサイトやパンフレットで卒業生の進路実績を丹念に確認し、特にご自身の境遇に近い先輩がいるか、そして限られた時間でも結果を出せる環境がそこにあるのかをしっかりと見極めることが、後悔しないための重要なステップとなります。



社会人から声優を目指すなら、後悔しない選択をしたいですよね
- 梶裕貴
- Lynn
- 内田真礼
- 日笠陽子
- 鈴木達央
- 斎藤千和
- 小澤亜李
- 洲崎綾
- 村瀬歩
- 長縄まりあ
日ナレについて詳しく知りたい方は、以下記事を参考にしてみてください。


会社員と声優業の両立は可能?


社会人から声優になっても、声優業自体収入が安定しないため出来れば正社員と声優を両立したいと考える人もいることでしょう。
ですが、残念ながら正社員と声優業の両立は難しいと考えて下さい。
なぜならプロの声優になった場合、急に仕事が入ることが珍しくないからです。
たとえば
- 次の日に急に仕事の依頼が来る
- 2~3日前にオーディションが話が回って来る
- 事務所の社長、マネージャー、先輩にご飯など誘われる
- 事務所開催の勉強会
などがありますが、声優として成功を収めたい場合はこれらの仕事や要望に応える必要があるからです。
声優の仕事はフリーで活動している人以外は基本的には事務所に対して依頼が来ます。
そして、その仕事内容を見て事務所が所属している声優に対して仕事を振るため、突発的な依頼にも対応できる声優を重宝するのは当然ですよね。
そのため、正社員として会社に勤めていた場合、数回くらいであれば突発的な仕事を依頼されても対応可能でしょうが、それが何度もあった場合はさすがに会社と都合を合わせるのは不可能でしょう



中には、当日に仕事の依頼が来る場合もあります



さすがに何回も突発的に有給は取れないよね~汗
それでも、会社を辞めるのが不安だと思う人も居ると思いますので、下記では更に詳しく説明していきますので参考にしてみてください。
声優業をメインにして働く場合


将来的に声優業をメインで仕事をしていこうと考えているなら、先程も説明した通り正社員との両立は難しいでしょう。
ですが、会社を辞める前にダメ元でもいいので事情を話して協力して貰えるか相談するのをオススメします。
もしかしたら、正社員として勤め続けるのは難しいかもしれませんが、パートとして働けたりなど会社次第ではありますが、協力して貰うことで正社員と声優を両立できるかもしれません。



もし協力が得られたら収入は下がるかもしれませんが生活費の心配はしなくて良さそうですね
会社の協力が得られなかった場合は、比較的にシフトの都合が付きやすいアルバイトなどで生活費を稼ぎながら声優事務所から来る仕事をこなして声優の仕事だけで生活できる様に目指します。
では、そうなるとどのタイミングで会社を辞めれば良いか迷いますよね。
辞めるタイミングは下記2つになります。
- 声優事務所に所属したとき
- 声優の仕事だけで生活ができる様になったとき
これだけではイメージし辛いと思いますので下記をご覧ください。


まず1つ目のタイミングは声優事務所に所属が決まったときですね。
事務所に所属すれば晴れて声優としてのスタートラインに立ったといっていいでしょう。
最初の内は声優としての仕事の話が全然無いかもしれませんが、先程説明した通り、突発的にオーディションの話などが入る可能性があります。
声優として成功を収めたいのならば急な依頼にも対応しなければなりませんので、一度会社に相談してみるといいでしょう。
会社の協力を得られれば、そのまま正社員として勤めれば良いですが、協力を得られない場合はシフトの融通が利くアルバイトなどで生活費を稼ぐしかありません。



事務所に所属したタイミングで辞めるのが一般的ですね
会社を辞める2つ目のタイミングは声優業だけで生活できるようになったときです。
声優の仕事だけで生活できるようになれば、それなりの仕事量があると思いますので正社員・アルバイト関係無しに両立することは不可能でしょう。
そのため、声優業だけで生活できる見込みが出来たら会社に迷惑を掛けない為にも早めに辞めることを伝えた方がいいですね。



協力的な会社であれば尚更、迷惑掛けない様に事前に伝えることが大切ねッ!
また、声優と両立できる仕事について知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。


正社員の仕事をメインとして働く場合


声優業では無く、会社の仕事をメインで生活したい人は副業として声優活動をするのをオススメします。
実はこの職業、副業としてチャレンジできるのをご存知でしょうか?
具体的にいうとネット声優として声優活動をすることですね。



ネット声優ってなに?
ネット声優とは読んで字のごとくインターネットを使用して声優活動をしている人の事を指します。
もっと簡単にいうと在宅で声優の仕事をする人と捉えて頂ければいいでしょう。
在宅で出来るという気軽さから副業として始める人もいらっしゃいますがネット声優といっても仕事内容は沢山あり、「質」の違いはありますがプロの声優さん達がやられる内容と近い為、その点もネット声優の良い点ですね。
また、副業ですので報酬もしっかりと貰えます。
プロの声優さん達と比べれば報酬額は少ないですが、ネット声優として「人気」になれば本業以上に稼ぐことも夢ではありません。
そのため、会社員としての仕事をメインで考えている人は副業として声優活動をしてみてはいかがでしょうか。
ネット声優のなり方について詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。


社会人から声優になった人はいる?


現在、活躍している声優の大体が学校を卒業して声優になっているか、在学中に声優になっている場合が多いです。
そこで、ここでは一度社会人を経験した声優について紹介していきたいと思います。



小林裕介さんみたいな人が他にもいるんだ!?
社会人経験がある声優は下記になります。
- 田村ゆかり
- 洲崎綾
- 大原めぐみ
それぞれ説明していきますので参考にしてください。
田村ゆかり
田村ゆかりさんは、元々アイドルに憧れていましたが小学校4年生の時に国語の授業の朗読を褒められたのが影響で声優に興味を持ち始めました。
- ひぐらしのなく頃に(古手梨花)
- 魔法少女リリカルなのは(高町なのは)
- STEINS;GATE(阿万音鈴羽)
商業高校に進学した後は、演劇部と漫画研究部に所属し、またアイドルの養成所にも1年半通っていたようです。
高校卒業後は地元の一般企業で働きながら代々木アニメーション学院福岡校に通い声優を目指していましたが卒業するまでに結果を残せず声優デビューは出来ませんでした。



えっ!?田村ゆかりさんと言えば声優の中でも超~有名じゃん!?
それでも声優の夢を諦めきれなった田村ゆかりさんは上京して、日本ナレーション演技研究所に入所され、その後にアーツビジョンに所属して念願の声優デビューを果たしました。
洲崎綾
洲崎綾さんが声優を目指したきっかけは、中学時代に『名探偵コナン』が好きで、灰原哀役の林原めぐみさんに憧れたからです。
- アイドルマスター シンデレラガールズ(新田美波)
- 暗殺教室(茅野カエデ)
- 極黒のブリュンヒルデ(橘佳奈)
東京学芸大学在学中に日本ナレーション演技研究所に入所されていましたが、所属事務所が決まらず、家が厳しかったので「大学を卒業したあと、3年は社会人経験を積みなさい」という約束のもと一般企業に就職し働きながら養成所に通い続けました。
しかし、社会人は結局2年しか経験せず2010年に『バクマン。』で声優デビューを果たし2011年にアイムエンタープライズへ所属されていますね。



洲崎綾さん、マジ凄すぎッ♪
大原めぐみ
大原めぐみさんは、幼いときに父親の意向で児童劇団に入りCMのエキストラなどに出演されていた経験を持ちます。
声優という職業に憧れたのは、10代後半の頃で「何となく華やかな世界っていいなぁ」と思ったようです。
憧れというのも、どこかに父親の影響があったのかもしれないと『声優グランプリ』のインタビューで仰っていますね。
- ドラえもん第2期(野比のび太)
- それでも町は廻っている(夏彦少年)
その後、大人になり美容師の職に就き、結婚・出産後に27歳で声優への転職を決意されました。
バイトをしつつ『松濤アクターズギムナジウム声優部』に第8期生として入学し2005年に29歳にしてゲーム『THE 鑑識官』の鑑太役で声優デビューを果たします。
それからまもなくして『ドラえもん第2期』にて、応募総数590人・倍率約120倍に及ぶオーディションを勝ち抜き野比のび太役に抜擢され、テレビアニメデビューを果たしました。
また、大原めぐみさんはインタビューで「昨今は声優業界も低年齢化してきていますが、本当は自分さえ諦めなければ何歳からでもスタートできるんです」と仰っています。



子育てもあり、仕事をセーブしているため出演作品自体は少ないですね



でも、29歳で声優デビューして、のび太役に抜擢されているなんて、マジ凄くないッ!?
また、他にもテレビアニメ『名探偵コナン』のコナン役で有名な高山みなみさんや『テニスの王子様』の跡部景吾役の諏訪部順一さんも社会人から声優になっています。
このように、社会人生活を得て声優になっている人は少なからずいます。
もちろん声優全体で見れば少数ですが、社会人だからといって声優になれないわけではありません。
そのため、社会人から声優を目指す際のリスクさえ自分の中で消化できるのであれば一度挑戦してみるのもいいでしょう。
まとめ
今回は、 社会人から声優になる方法についてまとめてみました。
- 声優を目指すのに年齢は関係ない
- 声優と正社員の両立は難しい
- 副業として声優活動は可能
- 社会人から声優になった人も居る
これから声優を目指そうと思っている人はぜひ今回の記事を参考にして貰えればと思います!
コメント