Vtuber活動を始める際、ネット上で使用する仮想モデルを用意する必要があります。
その際、モデル制作を依頼するクリエイターは、シッカリと選ばないと後悔するかもしれません。
なぜなら、悪意を持った人に制作依頼してしまうと、自分がイメージしているモデルとは全く違うモノが納品されたにも関わらず、相場以上の金額を請求されてしまうかもしれないからです。
そのため、モデルの制作を依頼する際はある程度の判断基準を事前に知っておくことが大切です。
この記事では、これからVtuberモデルの制作依頼する人向けに、依頼時の抑えるポイントについて紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
Vtuberモデルの制作依頼時のポイント11選

Vtuberモデルの制作依頼で後悔しないためには、契約前に知っておくべき「判断基準」を理解しておくことが何よりも重要です。
なぜなら、モデル制作は決して安くない買い物であり、知識がないまま依頼してしまうと「理想と全く違うモデルになった」「高額な追加料金を請求された」といったトラブルに巻き込まれる危険性があるからです。
あなたの大切な「なりたい姿」を託すクリエイター選びは、慎重に行う必要があります。
例えば、完成したモデルの著作権が誰に帰属するのか、グッズ販売などの「商用利用」は可能か、といった権利関係を確認しておかないと、せっかく人気が出ても収益化の道が閉ざされてしまうかもしれません。
他にも、表情差分の内容や修正回数の上限など、事前に確認すべき点は多岐にわたります。
だからこそ、悪質なクリエイターに騙されず、心から信頼できるパートナーを見つけるために、これから解説するポイントを一つひとつ確認していきましょう。
- モデルの絵柄
- モデリング技術
- 表情差分の数
- オプションの内容
- 質問回数と返信スピード
- 納期
- 進捗報告の頻度
- 修正回数
- 著作権譲渡や商用利用
- 対応ソフトの確認
- 動作確認サポートの有無
あなたの理想のVtuberモデル制作を成功に導くため、特に重要な11のポイントを詳しく解説します。
これらを参考に、あなたにぴったりのクリエイターを見つけてみてください。

自分にあったクリエイターを見つけてみてください



最高のクリエイターを探すわよッ!
当サイトでは、初心者の方に向けてVtuberモデルの制作依頼方法についても以下記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。↓


モデルの絵柄


Vtuberモデルの依頼で最も重要な第一歩は、あなたの「なりたい姿」を寸分違わず形にしてくれる、理想の絵柄を持つクリエイターを見つけ出すことです。
なぜなら、モデルの元となるイラストは、いわばあなたの魂の器そのものだからです。この根本的なデザインが自分のイメージと異なっていては、どんなにモデリングが優れていても心から満足のいく活動はできません。
後から「何か違う…」と後悔しないためにも、最初の絵柄選びが非常に重要になります。
クリエイターの絵柄を確認するには、ポートフォリオ(作品集)を徹底的にリサーチしましょう。
X(旧Twitter)やpixiv、スキルマーケットのプロフィールを見て、「アニメ風のハッキリした塗りか、水彩のような淡い塗りか」「クール系か、かわいい系か」など、作風の傾向を把握してください。
特に、キャラクターの目の描き方、髪の毛の質感表現、服装のデザインセンスなどに注目すると、クリエイターの個性や技量がよく分かります。
自分の理想に近いと感じたイラストをいくつか保存しておくと、後の依頼時にイメージを伝える際、非常にスムーズに進むはずです。
このように、最高のVtuberライフのスタートは、あなたの理想を完璧に表現してくれる運命のクリエイターを見つけ出すことから始まります。
時間をかけてじっくりとリサーチし、心から「この人がいい!」と思える絵柄のクリエイターを探してみてください。



私はアニメみたいな絵柄がいいわね!



私はフワッとした柔らかい絵柄がいいですね
モデリング技術


モデリングとは
パーツ分けされたイラストを組み立てて、各パーツが動く範囲を決めたり、キャラクターの基本的な動作(うなずく・手を組む、服や髪を揺らすなど)を設定したりすることを指す。
理想の絵柄を持つクリエイターを見つけたら、次はそのイラストに命を吹き込む「モデリング技術」が本物かどうかを必ず確認してください。
なぜなら、モデリングの品質は、あなたのVTuber活動における表現力の豊かさに直結するからです。
キャラクターの動きが硬かったり、表情が乏しかったりすると、あなたの細やかな感情や個性が視聴者に伝わらず、配信全体のクオリティが大きく下がってしまうでしょう。
技術力を見極めるには、クリエイターのポートフォリオにある紹介動画を細部までチェックすることが不可欠です。静止画のイラストだけでは、モデリングの良し悪しは判断できません。
動画を見る際は、特に以下の3点に注目してください。
- 顔の可動域(XYZ軸)
顔が上下左右に大きく、そして滑らかに動くか。可動域が広いほど、豊かな感情表現が可能になります。 - 物理演算(揺れもの)
頭の動きに合わせて、髪や服、アクセサリーが自然に揺れているか。動きが硬かったり、体が突き抜けたりしていないかを確認しましょう。 - 口の動き(母音対応)
「あいうえお」の発音に合わせて、口の形がはっきりと綺麗に変化するか。これが自然だと、よりリアルな配信に見えます。
これらの動きが乏しいと、配信中に視聴者が違和感を覚えてしまう可能性があります。
このように、あなたの分身となるモデルが生き生きと動き、視聴者を魅了できるかどうかは、クリエイターのモデリング技術次第です。
ポートフォリオ動画をしっかりと見比べて、高い技術力を持ったクリエイターを選びましょう。



すばらしいモデリング技術を持っているクリエイターはたくさんいます



動画とかで過去作品のモデルの動きを穴があくまでチェックよッ!
表情差分の数


表情差分とは
Vtuberモデルのデフォルト表情に加えて、笑顔や怒ったりする表情の差分(違い)についてのことを指す。
モデル制作を依頼する際は、契約前に「どの表情差分が基本料金に含まれているのか」を必ず明確にしてもらいましょう。
なぜなら、表情差分はあなたの感情を視聴者に伝えるための最も重要な武器であり、その内容はクリエイターによって大きく異なるからです。
表情差分が”有る”のと”無い”のとでは配信の質が大きく変わってきます。以下画像のように複数の表情差分があれば、配信する際に臨機応変に対応可能なんですよね。


一般的に、笑顔や怒った顔といった基本的な「喜怒哀楽」は、基本料金に含まれていることが多いです。
しかし、「当然ついていると思っていた表情が、実は高額なオプションだった」という金銭トラブルや、「いざ配信を始めたら表現力が足りず、面白いリアクションができなかった」という後悔を避けるために、事前の確認が不可欠です。
たとえば、配信をより魅力的にする以下のような特殊な表情は、オプション料金になる傾向があります。
【よくあるオプション表情の例】
- キラキラ目、ハート目: 喜びや愛情を大げさに表現したい時に
- 青ざめ顔、グルグル目: ホラーゲームでの絶叫や、驚いたリアクションに
- 照れ顔、ジト目: 視聴者とのコミュニケーションを豊かにする表現に
あなたがどんな配信をしたいかを考え、必要な表情をリストアップした上で、クリエイターに「この表情は基本料金に含まれますか?」「追加料金はいくらですか?」と具体的に質問することが、失敗しないための鍵となります。
このように、予算オーバーを防ぎ、表現力豊かなアバターで最高のスタートを切るためにも、契約前の表情差分の確認は絶対に欠かせない手順です。
あいまいな点をなくし、納得のいく内容で依頼を進めてください。



余計な金額は極力避けたいのよね・・・



基本料金内でかなり豊富な表情差分を用意してくれているクリエイターもいます。
表情差分について詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてください。↓


オプションの内容


モデル制作の依頼時には、キャラクター本体だけでなく「どんなオプションをまとめて依頼できるか」を必ず確認しましょう。
なぜなら、Vtuber活動の開始には、モデル以外にもロゴ、配信画面、キービジュアルなど多くの制作物が必要になるからです。
これらを別々のクリエイターに個別に依頼すると、連絡の手間や管理コストが増大し、世界観の統一も難しくなってしまいます。
腕の良いクリエイターに一括で依頼できれば、時間も費用も節約できる可能性が高いでしょう。
多くのクリエイターは、以下のようなオプションメニューを用意しています。
【デビューまでに役立つ主なオプション例】
- 三面図
今後のイラスト依頼や3D化の際に必要となる、キャラクターの公式設定資料。 - キービジュアル(立ち絵)
SNSでの告知やグッズ制作の元絵となる、モデルの全身イラスト。 - オリジナルロゴ
あなたの名前やチャンネルを象徴する、活動の顔となるデザイン。 - 各種画像素材
YouTubeヘッダー、配信待機画面、コメント欄など、チャンネルを彩るパーツ。 - ティザーPV
デビュー前にファンの期待感を高めるための、モデル紹介ショートムービー。
例えば、デビュー前にファンへお披露目するための「キービジュアル」や、活動の方向性を示す「ロゴ」は、最初にモデルを制作したクリエイターに頼むのが最もスムーズです。
キャラクターへの理解が深いため、クオリティの高いものを効率的に作ってもらえるでしょう。
このように、デビュー準備を効率化し、統一感のあるブランディングを行うためにも、モデル本体と合わせてどこまで制作を任せられるかを確認することが非常に重要です。
必要なものをリストアップし、ワンストップで依頼できるクリエイターを探してみてください。



まとめて依頼した方が安くなるパターンが多いので金額的にもお得ですね



全部一括で依頼した方が時間効率が良さそうね
Vtuber活動の準備期間に何をすれば良いかについては、以下の記事を参考にしてください。↓


有名なクリエイターなど、忙しい人に依頼する場合は、キービジュアルやティザーPVなど複数の依頼は避けた方がいいかもしれません。
人気な人の場合、依頼が殺到してしまい対応が難しくなって時間短縮にならないからです。
そのため、モデル制作以外の依頼をする際はそこらへんも確認しておくといいですね。



クリエイター様に負担掛かっちゃうかもしれないもんね



確認が重要です
質問回数と返信スピード


正式にモデル制作を依頼する前に、まずは「質問」という形でクリエイターの信頼性とプロ意識を必ずテストしてください。
なぜなら、数ヶ月に及ぶこともある制作期間中は、クリエイターとの円滑なコミュニケーションがプロジェクトの成否を分けるからです。
契約前の段階で返信が極端に遅かったり、回答が曖昧だったりする相手は、契約後にさらに対応が悪化し、あなたを不安にさせる危険性があります。
これは、クリエイターの社会人としての信頼性を見極めるための、非常に重要なステップなのです。
例えば、見積もりをお願いする際に、以下のような質問を具体的に投げかけてみましょう。
- 「ポートフォリオの〇〇という作品の雰囲気が理想なのですが、このようなテイストは得意ですか?」
- 「制作の大まかな流れ(ラフ→線画→納品など)と、各段階での確認の有無を教えていただけますか?」
- 「商用利用の権利について、規約ではどのようになっていますか?」
この質問に対して、「遅くとも2営業日以内に」「丁寧な言葉遣いで」「的確な回答が返ってくるか」を冷静にチェックしてください。
もし返信が何日もなかったり、文章が不誠実だと少しでも感じたりした場合は、どんなに絵柄が好みでも、その方への依頼は慎重に検討し直すべきかもしれません。
このように、事前の質疑応答は、単なる疑問解消の場ではありません。
あなたの大切な分身と決して安くない費用を預けるに値する、信頼できるビジネスパートナーかどうかを見極めるための「面接」だと考え、慎重に相手を選びましょう。



決して安くない金額を払うので、後悔はしたくないですよね



直ぐに返信が来る人がいいわッ!
納期


モデル制作を依頼する際は、契約前に「モデル完成の正確な納期」を必ず確認し、デビューまでのスケジュールを明確にしてください。
なぜなら、Vtuberデビューの成功は、モデルが完成してから始まるのではなく、完成を待つ「準備期間」をいかに有効活用できるかで決まるからです。
納期というゴールが分かっていれば、そこから逆算してSNSでの事前プロモーションやコンテンツ制作を計画的に進めることができ、万全の状態でスタートを切ることが可能になります。
例えば、クリエイターから「納期は3ヶ月後です」と提示されたとします。この3ヶ月間を以下のように活用してください。
- 【準備期間】最初の1〜2ヶ月
まずはX(旧Twitter)アカウントを開設し、「#Vtuber準備中」のハッシュタグを使い、あなたの好きなことや活動の方向性を発信し始めましょう。この期間に未来のファンや活動者仲間と交流を深めておくことが、デビュー時の大きな力となります。 - 【告知期間】最後の1ヶ月
クリエイターからモデルの「キービジュアル(立ち絵)」を先に納品してもらい、自身の姿を盛大にお披露目します。そこからデビュー日を告知し、自己紹介動画やショート動画を投稿して、初配信への期待感を最大限に高めていきましょう。
このように計画を立てることで、デビュー配信の日に「誰も見てくれない」という最悪の事態を避け、多くのファンに温かく迎え入れてもらえます。
納期確認は単にモデルの完成日を知るためだけの作業ではありません。
あなたのVtuberデビューを成功に導くための、最も重要な戦略的ステップの一つだと理解し、クリエイターとしっかり納期をすり合わせましょう。



デビュー後はライブ配信で忙しいので準備期間にTwitter運用を頑張りましょう!



納期を確認して、納品されるまで全力でデビュー準備するわよッ!
Vtuberの準備やTwitter運用方法について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。↓




進捗報告の頻度


モデル制作を依頼する際は、契約前に「進捗報告の頻度と方法」について、クリエイターと明確なルールを取り決めておきましょう。
なぜなら、数ヶ月に及ぶ制作期間中、進捗が全く分からない「ブラックボックス」状態は、依頼者にとって大きな精神的負担となるからです。
定期的な報告は、制作が順調に進んでいることを確認できるだけでなく、あなたのイメージとズレが生じていないかをお互いに確認し、手遅れになる前に軌道修正するための最も重要な機会となります。
信頼できるクリエイターは、制作工程の「節目」で報告をくれることが多いです。契約前に、以下のようなタイミングで報告をもらえるか確認してみることをお勧めします。
【確認すべき報告のタイミング例】
- ラフ画の完成時点
- 線画・カラーリングの完了時点
- モデリングの基本動作ができた時点
- 物理演算(揺れもの)の設定が完了した時点
実際に、私がモデルの制作依頼をした際のクリエイター様は作業の節目だけではなく、1週間ごとに進捗の報告だったり、制作過程の動画を送ってくれました。
そして、報告や動画を見るたびに疑問や不安が生まれたんですよね。たとえば、モデルの髪の揺れや服の揺れが自分がイメージしているより大きかったときなどです。
すぐにクリエイターに対して「もっと動きを抑えられますか?」と確認した所、次の進捗連絡の際に修正したバージョンの動画を送って来てくれました。
このように、進捗報告を細かくしてくれるクリエイターの方が、細かい所まで修正依頼を投げられるのでオススメです。
質問する際は、「どのようなタイミングで、どのような形(画像や動画など)で進捗をご共有いただけますか?」と具体的に聞いてみましょう。
「1週間に1回」といった形式的な頻度だけでなく、工程の節目でしっかりと報告を約束してくれるクリエイターは、プロジェクト管理能力が高く、非常に信頼できるでしょう。
明確な進捗報告のルールを決めておくことは、あなたが安心して完成を待つための「お守り」であり、クリエイターと二人三脚で理想のモデルを完成させるための生命線です。
制作過程の透明性を確保し、納得のいく依頼を進めてください。



私達の時はすごい細かく報告してくれて本当に助かったわッ!



修正希望したからと言って、本当に修正してくれるかはクリエイター次第です
修正回数


モデル制作を依頼する際は、「修正可能な回数・範囲・タイミング」に関する規約を契約前に必ず確認し、クリエイターと明確に合意しておく必要があります。
なぜなら、「修正」の定義や範囲を曖昧にしたままだと、「この修正は無料だと思ったのに、高額な追加料金を請求された」「もう修正は受け付けられないと一方的に断られた」といった深刻なトラブルに発展しかねないからです。
明確なルールは、あなたとクリエイター双方を予期せぬ対立から守るための、重要な取り決めとなります。
プロのクリエイターは、制作の工程ごとに修正の範囲を定めているのが一般的です。
- ① ラフ画の段階
ポーズや服装、髪型といったデザインの根幹に関わる、最も重要な修正期間です。通常、無料での大幅な修正は2~3回までとされていることが多いでしょう。あなたの理想を伝える最も大切なフェーズです。 - ② 線画・カラーリングの段階
ここでは「目の色を少しだけ明るくする」といった色味の微調整など、軽微な修正のみが対象となるのが基本。この段階でポーズ変更などの大幅な修正を依頼すると、ほぼ確実に追加料金が発生します。 - ③ モデリング
イラスト自体の変更はできず、動きの物理演算の調整など、技術的な修正に限られます。
契約前に「ラフ段階での無料修正は何回までですか?」「カラーリング後の修正はどこまでが無料範囲になりますか?」と、工程ごとに具体的に確認することが、お互いの認識のズレを防ぎます。
このように、修正ルールを事前にすり合わせることは、後々のトラブルを避け、円滑なコミュニケーションを保ちながら、あなたの理想を細部まで追求するために不可欠なプロセスです。
安心して制作を任せるためにも、必ず確認してください。



無料で無制限に修正してほしい!



それは流石に難しいですね
著作権譲渡や商用利用


モデル制作を依頼する上で最も重要な規約が、「著作権」と「商用利用」の扱いです。特に、収益化を目指すのであれば「商用利用の許諾」は、契約前に必ず書面で確認してください。
これは絶対に妥協してはいけない一線です。
なぜなら、この「商用利用」の許諾がなければ、YouTubeの収益化(スーパーチャットやメンバーシップ)、グッズ販売、スポンサー案件など、VTuber活動におけるあらゆる収益化が契約違反となってしまうからです。
あなたの活動が趣味でなくビジネスである以上、この権利の確認を怠ることは、後々致命的なトラブルに繋がるでしょう。
ここで、「商用利用」と「著作権譲渡」を分けて考えることが重要になります。
- 商用利用(必須で確認!)
これは、あなたのVTuber活動で利益を得るための許可です。具体的には、配信の広告収入や投げ銭、作成したグッズの販売などが含まれます。契約時に「配信活動における収益化、および関連グッズの販売を制限なく許諾する」といった一文があるかを必ず確認し、もし無ければ追加を依頼してください。 - 著作権譲渡(できれば嬉しいが、必須ではない)
これは、キャラクターデザインそのものの権利をあなたに移してもらうことを意味します。しかし、多くの有名クリエイターは、自身の作品が悪用されるのを防ぐため著作権の譲渡を行いません。これはクリエイターとして当然の権利であり、決して不誠実な対応ではないので安心してください。
重要なのは、たとえ著作権譲渡がなくても、前述の「商用利用」が広範囲に許可されていれば、VTuberとしての活動に支障が出ることはほとんどない、という事実です。
このように、あなたのVTuber活動をビジネスとして成功させ、権利トラブルから身を守るために、契約内容、特に「商用利用」の範囲を徹底的に確認することが最も重要です。
安心して活動に専念できるよう、この権利関係の確認は絶対に妥協しないでください。



まずは確認してみるのがいいですね



著作権譲渡も出来ればして欲しいわねッ!
納品データの拡張子


クリエイターから納品されるVtuberのモデルデータについても一応、確認するのをオススメします。
なぜならデータによっては後々、モデルの髪型や服装などの修正をする際に同じクリエイターに頼むのか、あるいは別の人に頼むのかが決まるからです。
モデルのデータには「cmo3ファイル」と「moc3ファイル」の2つがあります。2つのファイルの違いは以下になります。
- cmo3ファイル(編集可能な「設計図」)
Live2Dの元データ。これさえあれば、別のクリエイターにデータを渡して、新衣装や髪型の変更などを依頼できます。 - moc3ファイル(編集不可能な「完成品」)
VTube Studioなどの配信ソフトで動かすためのファイル。これだけではモデルの改造はできません。
一般的に納品されるデータは「moc3ファイル」となります。
理由としては、クリエイター側からしたらVtuber活動者から改めて仕事の依頼を貰えるためです。やはり、金銭面的には何度もリピーターとして仕事を依頼してくれる人が多いほどクリエイターとしてはお得なんですよね。
1つ注意点として、クリエイターの中にはモデル制作後、一定期間が過ぎたら編集可能な「cmo3ファイル」を削除する人もいます。
削除されてしまうと、仮に同じクリエイターに修正依頼をしてもデータが無いので修正できません。そのため、契約前に必ず以下の2点を確認することが、あなたの未来を守る上で極めて重要になります。
- 「cmo3ファイルは譲渡可能ですか?その場合の追加料金はいくらですか?」
- 「もし譲渡がない場合、将来の修正依頼に備えてcmo3ファイルは責任を持って保管していただけますか?」
このように、納品データの確認は、あなたのVTuberという大切な資産の将来性を守るための重要な投資判断です。
目先の費用だけでなく、1年後、2年後の活動も見据えて、クリエイターとしっかりと契約内容をすり合わせておきましょう。



へ~、データによってそんな事が変わってくるのね



Vtuber活動にハマったらモデルの見た目とか変えたくなりますよね
対応ソフトの確認


モデル制作を依頼する前に、あなたが使用したいトラッキングソフト(モデルを動かすアプリ)を決め、クリエイターがそのソフトに完全対応しているかを必ず確認してください。
なぜなら、各ソフトには独自の推奨設定やパラメータがあり、それに最適化されていないモデルは「表情が一部動かない」「物理演算が想定通りに揺れない」といった不具合を起こす可能性があるからです。
せっかくこだわって依頼した機能が使えず、デビューが遅れるという最悪の事態を避けるために、事前の確認が不可欠となります。
現在、2Dモデル用のトラッキングソフトは「VTube Studio」か「nizima LIVE」が主流です。
非常に高機能で、ほとんどのクリエイターが対応しているため、特別な理由がなければこれらを選んでおけば間違いありません。
クリエイターの募集要項やポートフォリオに「VTube Studio・nizima LIVE完全対応」といった記載があるかを確認しましょう。
もし記載が見当たらない場合は、依頼前に「このトラッキングソフトで正常に動作しますか?」と具体的に質問することが重要です。
このように、使用ソフトの確認は、納品後すぐにあなたが活動を開始するための技術的な前提条件を整える作業です。
後で発覚する技術トラブルを未然に防ぎ、スムーズなデビューを飾るためにも、このチェックは絶対に怠らないようにしましょう。



モデルが納品されたのにソフトに対応していないとか最悪ですよね



トラッキングソフトは色々あるから確認しておいた方が良さそうね
当サイト(声すた!)では、VtubeStudioのインストールからモデルの導入方法まで解説した記事がありますので、良ければ参考にしてみてください。↓


動作確認サポートの有無


モデル制作依頼における最後のチェックポイントとして、納品後の「導入サポート(アフターケア)」の有無と、その具体的な範囲を必ず確認してください。
なぜなら、完璧に制作されたモデルであっても、あなたのPC環境やカメラ、マイク設定との相性によっては、予期せぬ不具合が起きることがあるからです。
専門知識のない状態でこのトラブルシューティングに挑むのは非常にストレスが大きく、デビューを目前に挫折しかねません。
手厚い導入サポートは、そうした万が一の事態に備えるための、いわば「安心の保険」のようなものなのです。
クリエイターのサポート範囲には、主に以下のような段階があります。
- 基本的なサポート
モデルをソフトに導入するためのマニュアル(PDFなど)を提供してくれる。 - 手厚いサポート
「プレビュー動画と同じように動かない」といった問題に対し、メッセージで質疑応答に応じてくれる。 - プレミアムサポート
Discordの画面共有などを通じて、直接あなたのPC設定を手伝ってくれる。
クリエイターは自身が制作したモデルの最適な設定値を熟知しています。
契約前に「納品後、もしうまく動作しなかった場合に、設定に関する質問は可能ですか?」「画面共有でのサポートはオプションとして提供されていますか?」と確認しておきましょう。
これに快く応じてくれるクリエイターは、最後まで責任感を持ってくれる、信頼できるパートナーと言えます。
このように、導入サポートの確認は、あなたのデビューを技術的な不安から解放し、自信を持って初配信に臨むための最後の砦です。
安心して活動を開始するためにも、納品後のサポート体制が整ったクリエイターを選ぶことを強くお勧めします。



設定で頭を悩ませたくないですよね



頭なんて使いたくないわね
クリエイターの評価


Vtuberモデルの制作依頼をする前に、必ずクリエイターの評価を確認してください。
なぜなら、第三者による客観的な評価は、そのクリエイターの技術力、コミュニケーションの質、納期遵守の意識などを知るための、最も信頼できる情報源だからです。
過去の依頼者たちが残した声は、あなたが悪質なクリエイターを避け、後悔のない依頼をするための羅針盤となります。
評価の確認には、2つの視点があります。あなたの予算と、どこまでリスクを取れるかによって、選ぶべき道が変わってきます。
① 実績豊富なクリエイター(初心者におすすめの安全な道)
スキルマーケットで評価が5.0に近く、コメント欄に「連絡が丁寧で安心できた」「想像以上のクオリティでした」といった具体的な賞賛の声が並んでいるクリエイターは、信頼できる可能性が非常に高いでしょう。
逆に、評価が高くても「返信が遅い」といったコメントが散見される場合は、コミュニケーションに難がある可能性を考慮すべきです。
② 実績の少ない新人クリエイター(予算を抑えたい人向けの選択肢)
評価がまだない新人クリエイターは、実績作りのために相場より安価な「モニター価格」で依頼を受けてくれることがあります。
これは大きな魅力ですが、品質や対応は未知数という高いリスクを伴うことを理解せねばなりません。
もしこの道を選ぶなら、本記事で解説した他の全てのチェック項目(事前の質疑応答、権利関係の確認など)を、より一層厳しく、そして徹底的に行う覚悟が不可欠です。
このように、クリエイターの評価をリサーチすることは、あなたの依頼の成功確率を大きく左右します。
自身の予算とリスク許容度を天秤にかけ、特に最初のモデル制作では、多少高価でも実績と評判が確立されたクリエイターを選ぶのが、最も賢明な判断と言えるでしょう。



良いコメントを沢山貰っているなら少しは安心よね



一概に「評価やコメントが無い=悪いクリエイター」というわけではありませんよ
当サイト(声すた!)では、モデルを安く手に入れる方法についても、紹介していますので興味があれば参考にしてみてください。↓


おすすめのVtuberモデルクリエイター


ここでは、オススメのVtuberモデルの制作クリエイターを紹介していきます。
今回紹介するのは、実際に私がVtuber活動で利用するモデルを制作してくれた方になります。


333様は、私がVtuber活動に利用するモデル制作者さんを探しているときに出会ったクリエイター様です。
”技術” に関してはのちほど制作して貰ったモノを紹介するので、そちらを見て貰えればと思いますが何より333様をオススメしたい点としては、こちら側のイメージを形にしてくれる技術ですね。
元々、キャラクターデザインは当ブログ(声すた!)で使用していたキャラにしようと決めており、333様にはモデル制作の相談をした際に以下2点の情報を伝えました。
- フワッとしたモデルのイメージ
- キャラクターデザイン
私自身が思い描ているフワッとしたモデルイメージとは、当サイトで使用している “マイクキャラ” と “ギャルキャラ” の2キャラを使用したVtuberモデルを作りたいという事です。
とても少ない情報でしたが、333様はすぐに絵に描き下ろして形にして提出してくれたんですよね。
そして、その絵が自分のイメージとピタリとハマっていたので、「この人にモデル制作をしよう!」と思い、正式に制作依頼をしました。
これだけではイメージし辛いと思いますので、以下の画像で簡単にまとめたので参考にしてみてください。↓





本当に画像にある2点の情報しか伝えてないのよね



それでも、形にしてくれて本当に凄かったです!
他にも返信スピードや進捗報告の頻度も文句の付け所がありませんでした。
333様にVtuberモデルの制作・相談をしたい場合は、SKIMAで可能です。
また、まだSKIMAの会員登録をしていない人は、以下の記事も参考にしてみてください。↓


333様から納品された成果物


333様にはVtuberモデル以外にも、ロゴやティザーPVなど、他にもVtuber活動をするうえで必要なモノをいろいろ依頼しました。
そこで、ここでは333様より納品された成果物を紹介しますので、依頼する際の判断材料として参考にしてみてください。



本当に凄いわよッ!



とても優秀なクリエイター様でした
モデル
今回、333様より納品されたモデルになります。



もう、本当に超絶かわいいモデルを作ってくれたわッ!
キービジュアル





ポーズがイイですよね♪
キービジュアルについて、より詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。↓


ティザーPV



動いている私たち可愛すぎない!?
ティザーPVについて、より詳しく知りたい方は以下の記事で説明していきますので参考にしてみてください。↓


名前ロゴ





私の要素が多く入っていてお気に入りのロゴです
名前ロゴについて、より詳しく知りたい人は以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。↓


アイコン





私達、めっちゃ可愛くない!?
ヘッダー(現在依頼中)
待機画面(現在依頼中)
待機画面については、以下記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。↓


配信画面背景(現在依頼中)
配信画面について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。↓


まとめ
今回はVtuberモデルの制作依頼時のポイントについて紹介しました。
Vtuber活動をする上で、モデル制作は特に力を入れる人が多いと思います。
しかし、初心者の方は何を基準にクリエイターに対してモデル制作すれば良いか分かりませんよね。
そんな人は、今回紹介した依頼時のポイントを意識してみてください。
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